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公開番号
2025079463
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2023192137
出願日
2023-11-10
発明の名称
産業車両の油圧駆動装置
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B66F
9/22 20060101AFI20250515BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】荷役動作時に慣性力が一定時間入力されたときでも、荷役速度を安定化させることができる産業車両の油圧駆動装置を提供する。
【解決手段】油圧駆動装置20は、油圧ポンプ22及びタンク21とアタッチメントシリンダ14との間に配置され、油圧ポンプ22からアタッチメントシリンダ14に供給される作動油の供給圧が開弁圧以上であるときは、アタッチメントシリンダ14からタンク21への作動油の流れを許容し、作動油の供給圧が開弁圧よりも低いときは、タンク21への作動油の流れを遮断するカウンターバランス弁25と、作動油の供給圧を検出する圧力センサ47と、圧力センサ47により検出された作動油の供給圧が開弁圧以上である状態から予め設定された規定圧P1まで低下したときに、油圧ポンプ22からアタッチメントシリンダ14に供給される作動油の流量を増加させるように荷役モータ23を制御するモータ回転上昇制御部53とを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
荷物を保持するフォークを有する産業車両の油圧駆動装置であって、
前記フォークを作動させる油圧シリンダと、
作動油を貯蔵するタンクと、
前記油圧シリンダに作動油を供給する油圧ポンプと、
前記油圧ポンプを回転駆動させる原動機と、
前記油圧ポンプ及び前記タンクと前記油圧シリンダとの間に配置され、前記油圧ポンプから前記油圧シリンダに供給される作動油の供給圧が開弁圧以上であるときは、前記油圧シリンダから前記タンクへの作動油の流れを許容し、前記作動油の供給圧が前記開弁圧よりも低いときは、前記油圧シリンダから前記タンクへの作動油の流れを遮断する圧力制御弁と、
前記作動油の供給圧を検出する圧力検出部と、
前記圧力検出部により検出された前記作動油の供給圧が前記開弁圧以上である状態から予め設定された規定圧まで低下したときに、前記油圧ポンプから前記油圧シリンダに供給される作動油の流量を増加させるように前記原動機を制御する増量制御部とを備える産業車両の油圧駆動装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記増量制御部の処理を実行した後、前記油圧ポンプから前記油圧シリンダに供給される作動油の流量を減少させるように前記原動機を制御する減量制御部を更に備える請求項1記載の産業車両の油圧駆動装置。
【請求項3】
前記減量制御部は、前記圧力検出部により検出された前記作動油の供給圧が前記規定圧より大きい目標圧まで上昇したときに、前記油圧ポンプから前記油圧シリンダに供給される作動油の流量を減少させるように前記原動機を制御する請求項2記載の産業車両の油圧駆動装置。
【請求項4】
前記減量制御部は、前記増量制御部の処理の実行を開始してから規定時間が経過したときに、前記油圧ポンプから前記油圧シリンダに供給される作動油の流量を減少させるように前記原動機を制御する請求項2記載の産業車両の油圧駆動装置。
【請求項5】
前記フォークを作動させる操作を行うための操作部を更に備え、
前記減量制御部は、前記操作部による前記フォークを作動させる操作が解除されたときに、前記油圧ポンプから前記油圧シリンダに供給される作動油の流量を減少させるように前記原動機を制御する請求項2記載の産業車両の油圧駆動装置。
【請求項6】
前記作動油の流量増加に関する増量データにおける複数のパラメータを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記複数のパラメータのうち何れかのパラメータを選択入力するための入力部とを更に備え、
前記増量制御部は、前記作動油の供給圧が前記開弁圧以上である状態から前記規定圧まで低下したときに、前記入力部により選択入力された前記パラメータに応じて前記油圧ポンプから前記油圧シリンダに供給される作動油の流量を増加させるように前記原動機を制御する請求項1記載の産業車両の油圧駆動装置。
【請求項7】
前記油圧シリンダは、前記フォークをヒンジを介して傾動させるアタッチメントシリンダであり、
前記増量制御部は、前記アタッチメントシリンダにより前記フォークを前傾動作させる場合、前記作動油の供給圧が前記開弁圧以上である状態から前記規定圧まで低下したときに、前記油圧ポンプから前記油圧シリンダに供給される作動油の流量を増加させるように前記原動機を制御する請求項1記載の産業車両の油圧駆動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、産業車両の油圧駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
産業車両の油圧駆動装置としては、例えば特許文献1に記載されている技術が知られている。特許文献1に記載の油圧駆動装置は、産業車両の1つであるフォークリフトに搭載されている。油圧駆動装置は、リフトシリンダ及びティルトシリンダに作動油を供給する油圧ポンプと、この油圧ポンプを回転させる電動式のモータと、油圧ポンプとティルトシリンダとの間に配設された方向切換弁と、リフトシリンダ保持圧を検出する圧力センサと、ティルト角を検出するティルト角センサと、圧力センサ及びティルト角センサの検出値に基づいてティルトシリンダ保持圧を取得し、ティルトシリンダ保持圧に応じてモータを制御するコントローラとを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-31344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、フォークリフトのアタッチメントとしては、例えばヒンジを介して傾動するフォーク(ヒンジドフォーク)がある。このようなヒンジドフォークを具備したフォークリフトでは、油圧以外の積載荷重や走行速度等の慣性入力による負圧を防止するため、油圧回路にカウンターバランス弁が配設されることがある。しかし、アタッチメントシリンダによりヒンジドフォークを前傾動作させる際に、積載荷重や走行速度等による過大な慣性力が一定時間入力されると、アタッチメントシリンダの伸長速度が速くなることで、アタッチメントシリンダに供給される作動油が不足し、アタッチメントシリンダに供給される作動油の圧力(供給圧)が低下する。その結果、カウンターバランス弁が開閉動作を繰り返すことになり、荷役速度が不安定になる、いわゆるハンチングが発生する。
【0005】
本発明の目的は、荷役動作時に慣性力が一定時間入力されたときでも、荷役速度を安定化させることができる産業車両の油圧駆動装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一態様は、荷物を保持するフォークを有する産業車両の油圧駆動装置であって、フォークを作動させる油圧シリンダと、作動油を貯蔵するタンクと、油圧シリンダに作動油を供給する油圧ポンプと、油圧ポンプを回転駆動させる原動機と、油圧ポンプ及びタンクと油圧シリンダとの間に配置され、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油の供給圧が開弁圧以上であるときは、油圧シリンダからタンクへの作動油の流れを許容し、作動油の供給圧が開弁圧よりも低いときは、油圧シリンダからタンクへの作動油の流れを遮断する圧力制御弁と、作動油の供給圧を検出する圧力検出部と、圧力検出部により検出された作動油の供給圧が開弁圧以上である状態から予め設定された規定圧まで低下したときに、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油の流量を増加させるように原動機を制御する増量制御部とを備える。
【0007】
このような産業車両の油圧駆動装置においては、油圧シリンダによりフォークを作動させるときは、油圧ポンプから油圧シリンダに作動油が供給されると共に、圧力制御弁において油圧シリンダからタンクへの作動油の流れが許容されることで、油圧シリンダからタンクに作動油が戻る。このとき、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油の供給圧が検出される。そして、作動油の供給圧が開弁圧以上である状態から予め設定された規定圧まで低下したときには、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油の流量を増加させるように原動機が制御される。このため、積載荷重や走行速度等による過大な慣性力が一定時間入力されることで、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油の供給圧が低下しても、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油の流量が増加する。従って、作動油の供給圧が上昇するため、圧力制御弁において油圧シリンダからタンクへの作動油の流れを許容する状態が維持される。これにより、荷役動作時に慣性力が一定時間入力されたときでも、荷役速度が安定化する。
【0008】
(2)上記の(1)において、油圧駆動装置は、増量制御部の処理を実行した後、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油の流量を減少させるように原動機を制御する減量制御部を更に備えてもよい。このような構成では、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油の流量が増加し、作動油の供給圧が上昇した後は、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油の流量が減少するため、作動油の無駄な使用が抑制される。
【0009】
(3)上記の(2)において、減量制御部は、圧力検出部により検出された作動油の供給圧が規定圧より大きい目標圧まで上昇したときに、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油の流量を減少させるように原動機を制御してもよい。このような構成では、作動油の供給圧が規定圧より大きい目標圧まで上昇すると、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油の流量が減少することになる。
【0010】
(4)上記の(2)において、減量制御部は、増量制御部の処理の実行を開始してから規定時間が経過したときに、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油の流量を減少させるように原動機を制御してもよい。このような構成では、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油の流量が増加してから一定時間が経過すると、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油の流量が減少することになる。
(【0011】以降は省略されています)
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