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公開番号2025079859
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023192695
出願日2023-11-13
発明の名称光電変換装置
出願人株式会社島津製作所
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H03F 3/08 20060101AFI20250516BHJP(基本電子回路)
要約【課題】光電変換装置において、増幅器のゲインを切替えるスイッチによる漏れ電流の発生を抑制することである。
【解決手段】光電変換装置(光電変換装置100)において、増幅器(増幅器7)のゲインを第1ゲインに設定する場合に、第1スイッチ(第1スイッチ1)および第3スイッチ(第3スイッチ3)を非導通状態にするとともに、第2スイッチ(第2スイッチ2)を導通状態にすることにより、第1スイッチ(第1スイッチ1)において、一方端(一方端11)の電位と他方端(他方端12)の電位とを同じ電位にする制御を行なう。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
反転入力端子、非反転入力端子、および、出力端子を有する増幅器と、
前記増幅器の前記非反転入力端子と前記反転入力端子との間に接続された光検出素子と、
前記増幅器の前記反転入力端子と前記出力端子との間に設けられ、前記増幅器のゲインを第1ゲインに設定する第1抵抗器と、
前記増幅器の前記反転入力端子と前記出力端子との間に設けられ、前記増幅器のゲインを第2ゲインに設定する第2抵抗器と、
一方端が前記第2抵抗器に接続され、他方端が前記増幅器の前記出力端子と接続可能な半導体スイッチよりなる第1スイッチと、
前記増幅器の前記非反転入力端子と接続され、基準電位を受ける第1端子と、
前記基準電位を受ける第2端子と、
前記第1スイッチの前記他方端と前記第2端子との間を接続可能な第2スイッチと、
前記第1スイッチの前記他方端と前記増幅器の前記出力端子との間を接続可能な第3スイッチと、
前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、および、前記第3スイッチを制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、
前記増幅器のゲインを前記第2ゲインに設定する場合に、前記第1スイッチおよび前記第3スイッチを導通状態にするとともに、前記第2スイッチを非導通状態にする制御を行ない、
前記増幅器のゲインを前記第1ゲインに設定する場合に、前記第1スイッチおよび前記第3スイッチを非導通状態にするとともに、前記第2スイッチを導通状態にすることにより、前記第1スイッチにおいて、前記一方端の電位と前記他方端の電位とを同じ電位にする制御を行なう、光電変換装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記基準電位は、接地電位である、請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項3】
前記基準電位は、接地電位とは異なる予め定められた電位である、請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項4】
前記第2抵抗器は、前記第1抵抗器よりも抵抗値が小さい、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
【請求項5】
前記第1ゲインは、前記第2ゲインよりもゲイン値が大きい、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
【請求項6】
前記第1スイッチは、MOSFETリレーを構成する半導体スイッチよりなる、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
【請求項7】
前記第1スイッチは、接合型電界効果トランジスタを構成する半導体スイッチよりなる、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
【請求項8】
前記第1スイッチは、バイポーラトランジスタを構成する半導体スイッチよりなる、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
【請求項9】
前記第1スイッチは、ダイオードを構成する半導体スイッチよりなる、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
【請求項10】
前記光検出素子は、フォトダイオードよりなる、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の光電変換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光電変換装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
光電変換装置では、フォトダイオード等の光検出素子において、受光した光に応じて出力される電流を電圧に変換して出力する。
【0003】
このような光電変換装置では、検出する光のレベルの幅を広くするために、光電変換装置に含まれる増幅器のゲインを切替える構成が設けられたものがある(特許文献1)。特許文献1に記載された光電変換回路では、増幅器のゲインを設定するための抵抗として、低レベル光の検出用のゲインを設定するための第1抵抗と、高レベル光の検出用のゲインを設定するための第2抵抗とが設けられる。
【0004】
特許文献1では、以下のような構成の光電変換回路が記載されている。第1抵抗に第1スイッチが接続され、第2抵抗に第2スイッチが接続される。第1スイッチをオン状態とし、第2スイッチをオフ状態とした場合に、第1抵抗により増幅器のゲインが設定される。第2スイッチをオン状態とし、第1スイッチを非導通状態とした場合に、第2抵抗により増幅器のゲインが設定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実全平1-132113号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載された光電変換回路では、第1スイッチおよび第2スイッチを半導体スイッチで構成した場合に、次のような問題が生じるおそれがある。第1スイッチまたは第2スイッチを非導通状態にした場合においては、非導通状態にしたスイッチの両端の電位が異なると、半導体スイッチの構造に起因して、そのスイッチにおいて漏れ電流が生じ得る。
【0007】
このような漏れ電流が生じると、光電変換回路では、出力する電圧が、本来出力する電圧レベルに満たないレベルとなり、受光した光に対応した正確なレベルの電圧が出力できない。
【0008】
この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、光電変換装置において、増幅器のゲインを切替えるスイッチによる漏れ電流の発生を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明のある局面に従う光電変換装置は、反転入力端子、非反転入力端子、および、出力端子を有する増幅器と、増幅器の非反転入力端子と反転入力端子との間に接続された光検出素子と、増幅器の反転入力端子と出力端子との間に設けられ、増幅器のゲインを第1ゲインに設定する第1抵抗器と、増幅器の反転入力端子と出力端子との間に設けられ、増幅器のゲインを第2ゲインに設定する第2抵抗器と、一方端が第2抵抗器に接続され、他方端が増幅器の出力端子と接続可能な半導体スイッチよりなる第1スイッチと、増幅器の非反転入力端子と接続され、基準電位を受ける第1端子と、基準電位を受ける第2端子と、第1スイッチの他方端と第2端子との間を接続可能な第2スイッチと、第1スイッチの他方端と増幅器の出力端子との間を接続可能な第3スイッチと、第1スイッチ、第2スイッチ、および、第3スイッチを制御する制御装置とを備える。制御装置は、増幅器のゲインを第2ゲインに設定する場合に、第1スイッチおよび第3スイッチを導通状態にするとともに、第2スイッチを非導通状態にする制御を行ない、増幅器のゲインを第1ゲインに設定する場合に、第1スイッチおよび第3スイッチを非導通状態にするとともに、第2スイッチを導通状態にすることにより、第1スイッチにおいて、一方端の電位と他方端の電位とを同じ電位にする制御を行なう。
【発明の効果】
【0010】
増幅器のゲインを第1ゲインに設定する場合に、制御装置が、第1スイッチおよび第3スイッチを非導通状態にするとともに、第2スイッチを導通状態にすることにより、第1スイッチにおいて、一方端の電位と他方端の電位とを同じ電位にする制御を行なうことにより、増幅器のゲインを切替える半導体スイッチである第1スイッチによる漏れ電流の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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