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公開番号2025095843
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212169
出願日2023-12-15
発明の名称分取クロマトグラフシステム
出願人株式会社島津製作所
代理人弁理士法人野口新生特許事務所,個人
主分類G01N 30/80 20060101AFI20250619BHJP(測定;試験)
要約【課題】分取結果情報に基づいて、捕集容器に捕集された各分画の目的をユーザが容易に認識できるようにする。
【解決手段】分離カラム16、検出器18を有するクロマトグラフ部2、捕集容器24を有するフラクションコレクタ4、フラクションコレクタ4の動作を制御するように構成されたコントローラ6、フラクションコレクタ6の分取動作に関する情報処理を行なうように構成された情報処理装置8並びに情報処理装置8から出力された情報を表示するためのディスプレイ10を備える。情報処理装置8は、作成されるクロマトグラムにフラクションコレクタ4に捕集されたすべての分画を対応付けることにより、クロマトグラムを捕集容器24に捕集されたすべての分画のそれぞれに対応する分画区間に分け、分画区間のすべてに対応する分画のそれぞれの分取目的を含む捕集情報を分取条件に基づいて付した分取結果情報を作成してディスプレイ10へ出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
試料に含まれる成分を互いに分離するための分離カラム、及び前記分離カラムの下流に流体接続されて前記分離カラムからの溶出液の成分濃度に基づく信号を出力する検出器を有するクロマトグラフ部と、
複数の捕集容器を有し、前記クロマトグラフ部の下流で前記分離カラムからの前記溶出液をノズルから前記捕集容器に滴下して捕集する分取動作を実行するためのフラクションコレクタと、
予め設定された分取条件に基づいて前記フラクションコレクタの動作を制御するように構成されたコントローラと、
前記フラクションコレクタの前記分取動作に関する情報処理を行なうように構成された情報処理装置と、
前記情報処理装置から出力された情報を表示するためのディスプレイと、を備え、
前記情報処理装置は、前記クロマトグラフ部の前記検出器の信号に基づいて作成されるクロマトグラムを、前記フラクションコレクタにより前記捕集容器に捕集された前記クロマトグラム上の分画区間と前記分画区間が捕集された捕集目的を含む捕集情報とを付加して前記ディスプレイへ出力するように構成されている、分取クロマトグラフシステム。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記コントローラは、前記分離カラムの前記溶出液のうち捕集対象の成分を含有する捕集対象部分、及び前記分離カラムの前記溶出液のうち前記捕集対象部分ではない非捕集対象部分をそれぞれ前記捕集容器に捕集するように構成されており、
前記捕集情報には、前記クロマトグラム上の各分画区間が前記捕集対象部分に対応する分画区間であるか前記非捕集対象部分に対応する分画区間であるかを区別するための情報が含まれる、請求項1に記載の分取クロマトグラフシステム。
【請求項3】
前記非捕集対象部分は、前記フラクションコレクタの前記ノズル内のパージを行なうために前記ノズルから前記捕集容器へ滴下される前記溶出液である、請求項2に記載の分取クロマトグラフシステム。
【請求項4】
前記捕集情報には、各分画区間が捕集された前記捕集容器の識別情報が含まれる、請求項2に記載の分取クロマトグラフシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分取クロマトグラフシステムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
高速液体クロマトグラフなどのクロマトグラフを利用して試料に含まれる複数の成分を互いに分離し、分離カラムからの溶出液のうち各成分を含む部分をそれぞれ個別の捕集容器に捕集する分取クロマトグラフシステムが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
分取クロマトグラフシステムによる自動分取には、波形処理による分取、タイムプログラムによる分取などがある。波形処理による分取では、クロマトグラフによって得られるクロマトグラムに現れる成分のピークを予め設定された条件で検出し、分離カラムからの溶出液のうちクロマトグラム上でピークとして検出された部分が順に個別の捕集容器に捕集されていくようにフラクションコレクタの動作が制御される。また、タイムプログラムによる分取では、試料について事前に取得されたクロマトグラム上で所望のピーク部分が分取されるように設定されたタイムプログラムに基づいてフラクションコレクタの動作が制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-159747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
分取クロマトグラフシステムでは、上記のような自動分取が実行された後、クロマトグラム上のどの分画区間(溶出液のうち捕集容器に捕集されている部分に相当するクロマトグラム上の区間)がどの捕集容器に捕集されているかを示す分取結果情報がユーザに提示される。しかし、これまでのシステムがユーザに提示する分取結果情報では、クロマトグラム上のどの分画区間がどのような目的で捕集容器に捕集されたのかを容易に把握することができなかった。そのため、例えば、クロマトグラム上のある部分がフラクションコレクタのノズル内をパージするために捕集容器に滴下されたものであった場合でも、分析結果を見ただけでは、その分画区間がパージ目的で捕集容器に滴下されたものであるのか、ピークとして誤検出したことによって捕集容器に捕集されたものであるのかを見分けることが容易でなかった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、試料の分取が終了した後に提示される分取結果情報に基づいて、捕集容器に捕集されたクロマトグラム上の各分画区間がどのような目的で分取されたものであるかをユーザが容易に認識できるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る分取クロマトグラフシステムでは、
試料に含まれる成分を互いに分離するための分離カラム、及び前記分離カラムの下流に流体接続されて前記分離カラムからの溶出液の成分濃度に基づく信号を出力する検出器を有するクロマトグラフ部と、
複数の捕集容器を有し、前記クロマトグラフ部の下流で前記分離カラムからの前記溶出液をノズルから前記捕集容器に滴下して捕集する分取動作を実行するためのフラクションコレクタと、
予め設定された分取条件に基づいて前記フラクションコレクタの動作を制御するように構成されたコントローラと、
前記フラクションコレクタの前記分取動作に関する情報処理を行なうように構成された情報処理装置と、
前記情報処理装置から出力された情報を表示するためのディスプレイと、を備え、
前記情報処理装置は、前記クロマトグラフ部の前記検出器の信号に基づいて作成されるクロマトグラムを、前記フラクションコレクタにより前記捕集容器に捕集された前記クロマトグラム上の分画区間と前記分画区間が捕集された捕集目的を含む捕集情報とを付加して前記ディスプレイへ出力するように構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る分取クロマトグラフシステムによれば、捕集容器に捕集されたフラクションコレクタにより前記捕集容器に捕集された前記クロマトグラム上の分画区間と前記分画区間が捕集された捕集目的を含む捕集情報とを付加したクロマトグラムをディスプレイへ出力するように構成されているので、捕集容器に捕集されたクロマトグラム上の各分画区間がどのような目的で分取されたものであるかをユーザが容易に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
分取クロマトグラフシステムの一実施例を示す概略構成図である。
同実施例においてディスプレイに示される分取結果情報の一例を示す図である。
同実施例の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら
(【0011】以降は省略されています)

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