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公開番号2025095726
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211979
出願日2023-12-15
発明の名称希釈システム
出願人株式会社島津製作所
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G01N 1/38 20060101AFI20250619BHJP(測定;試験)
要約【課題】目標濃度で試料が希釈された試料溶液を生成する場合のユーザの負担を軽減する。
【解決手段】希釈システム(1)は、試料を希釈するための希釈容器(92)に溶媒を供給する溶媒供給装置(30)と、希釈容器に収容される試料の重量を計測するための計測装置(10)と、制御装置(100)とを備え、制御装置(100)は、希釈容器(92)に収容される試料の重量に基づいて、目標濃度を実現するために必要な溶媒の量を算出し、溶媒供給装置(30)は、制御装置(100)によって算出された量の溶媒を希釈容器(92)に供給する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
試料を溶媒によって希釈する希釈システムであって、
試料を希釈するための希釈容器に溶媒を供給する溶媒供給装置と、
前記希釈容器に収容される試料の量を計測するための計測装置と、
制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記希釈容器に収容される試料の量に基づいて、目標濃度を実現するために必要な溶媒の量を算出し、
前記溶媒供給装置は、前記制御装置によって算出された量の溶媒を前記希釈容器に供給する、希釈システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
試料を前記希釈容器へ移送する移送装置をさらに備え、
前記移送装置は、採取部材を用いて試料容器から試料を採取した後、前記採取部材を前記希釈容器へ投入することにより、前記採取部材によって採取された試料を前記希釈容器に収容する、請求項1に記載の希釈システム。
【請求項3】
試料を前記希釈容器へ移送する移送装置をさらに備え、
前記移送装置は、超音波発振器を有し、
前記移送装置は、採取部材を用いて試料容器から試料を採取した後、前記希釈容器の上方位置で、前記超音波発振器によって前記採取部材に超音波振動を与えることにより、前記採取部材に保持されている試料を前記希釈容器に落下させる、請求項1に記載の希釈システム。
【請求項4】
試料を前記希釈容器へ移送する移送装置と、
試料を切断するための切断装置とをさらに備え、
前記切断装置は、
切断部材と、
前記切断部材に超音波振動を与える超音波発振器とを有し、
前記移送装置は、ノズルを用いて試料容器から試料を吸引した後、前記希釈容器の上方位置で、前記ノズルから試料を吐出させ、
前記切断装置は、前記ノズルから垂れ下がる試料に超音波振動する前記切断部材を接触させて試料を切断することにより、試料を前記希釈容器に落下させる、請求項1に記載の希釈システム。
【請求項5】
試料を前記希釈容器へ供給する試料供給装置と、
試料を切断するための切断装置とをさらに備え、
前記切断装置は、
切断部材と、
前記切断部材に超音波振動を与える超音波発振器とを有し、
前記試料供給装置は、試料が充填されたチューブを有し、
前記試料供給装置は、前記希釈容器の上方位置で、前記チューブから試料を吐出させ、
前記切断装置は、前記チューブから垂れ下がる試料に超音波振動する前記切断部材を接触させて試料を切断することにより、試料を前記希釈容器に落下させる、請求項1に記載の希釈システム。
【請求項6】
前記採取部材は、試料が保持されるように構成された凹部を有し、
前記移送装置は、前記採取部材を前記試料容器に収容された試料に浸漬させた後、前記凹部を前記試料容器の壁面に沿わせることによって前記凹部に保持された試料の表面を均してから、前記採取部材を前記希釈容器へ移送する、請求項2または請求項3に記載の希釈システム。
【請求項7】
前記制御装置は、前記目標濃度の入力をユーザから受け付けるように構成される、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の希釈システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、試料を溶媒によって希釈する希釈システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
様々な試料を分析するための前処理において、試料を水および有機溶媒などによって機希釈し、規定の希釈濃度の試料溶液を生成する工程が必要とされる。このため、従来、試料溶液の生成に必要とされる規定量の試料を、より正確に取得するための様々な技術が知られている。
【0003】
特許第6814812号公報(特許文献1)には、接着体を試料容器内の試料に浸漬させ、接着体に付着した試料の重量が目標量である場合、接着体を希釈容器に移動し、接着体に付着した試料の重量が目標量でない場合、目標量の試料が付着した接着体が得られるまで、新たな接着体を試料容器内の試料に浸漬させる動作と、接着体に付着した試料の重量を計測する動作を繰り返す、計測装置が記載されている。特許文献1に記載の計測装置は、試料容器から引き上げた計量ツールを一定期間、上方に待機させることで、計量ツールに形成された液滴(すなわち、余剰試料)を試料容器に戻すように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6814812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術では、規定量の試料が得られるまで、計測装置で繰り返し、試料の重量を計測する必要がある。さらに粘性を有する試料の場合は、計量ツールに形成された余剰試料を試料容器に戻す動作に時間を有する。このため、従来、ユーザは、規定量の試料を短時間で容易に取得することができなかった。その結果、目標濃度で試料が希釈された試料溶液を生成するためのユーザの負担が大きかった。
【0006】
本開示はこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、目標濃度で試料が希釈された試料溶液を生成する場合のユーザの負担を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の希釈システムは、試料を溶媒によって希釈する希釈システムであって、試料を希釈するための希釈容器に溶媒を供給する溶媒供給装置と、希釈容器に収容される試料の量を計測するための計測装置と、制御装置とを備え、制御装置は、希釈容器に収容される試料の量に基づいて、目標濃度を実現するために必要な溶媒の量を算出し、溶媒供給装置は、制御装置によって算出された量の溶媒を希釈容器に供給する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、目標濃度で試料が希釈された試料溶液を生成する場合のユーザの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に関わる希釈システムの全体構成を示す図である。
希釈システムの構成を示すブロック図である。
試料を溶媒で希釈することによって試料溶液を生成する工程を説明するための図である。
希釈システムによって実行される処理の手順を示すフローチャートである。
試料採取処理の手順を示すサブルーチンである。
実施の形態2に関わる希釈システムの全体構成を示す図である。
実施の形態3に関わる希釈システムの全体構成を示す図である。
実施の形態4に関わる希釈システムの全体構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、各実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、複数の実施の形態について説明するが、各実施の形態で説明された構成を適宜組み合わせることは出願当初から予定されている。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)

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