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公開番号
2025080708
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-26
出願番号
2023204258
出願日
2023-11-14
発明の名称
電子式音響装置
出願人
個人
代理人
主分類
H03G
5/02 20060101AFI20250519BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】歯切れのよい音を聞きたいという要求を満足させ、音質の良さを高調波に頼らず、高域でも耳を刺激せずに快適で、かつ、騒音公害を低減させることにより近所への気兼ねを減らした音響装置を提供する。
【解決手段】音響装置は、デジタル処理により声量補正機能で、声量を増やし、力強く、歯切れのよい音を出力する。音響装置はまた、音響装置の入力信号から各々のサイクルの中だけで、少し周波数の高い成分と少し周波数の低い成分を作り出し、混合出力させることによって、波長的な誤差ゼロ、かつ、位相誤差ゼロで混在させ、あたかも和音を思わせるような耳に心地よい音を出力する。音響装置はさらに、音響装置のスピーカーから出る音の音圧曲線の正と負の時間的な幅の割合を、任意の割合に変形加工し、ガラスや壁・床がスムーズに振動できなくさせることにより、騒音公害を低減する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
音響装置の電気的出力信号の、正電圧部分の時間的な幅の割合と、負電圧部分の時間的な幅の割合を、同一割合から、電気回路により、任意の割合に変形加工することが可能であることを特徴とする音響装置。
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【請求項2】
前記音響装置に、電気的出力信号の声量を調整する機能を持つ、声量補正機能を付加したことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子式音響装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の電子式音響装置の音は、コモコモとかモワモワとした明瞭さが欠ける音になっており、歯切れのよい音を求める声が多く聞かれた。
【0003】
従来の電子式音響装置の音は、キンキンと耳を刺激する音になり、中高域の音はあまり好まれなかった。
【0004】
従来の音響装置のスピーカーから出力される音の振動を、ガラス板に加えると、ガラス板は快調に振動し、その結果2次輻射が屋外に放出されるために、騒音公害を引き起こし、屋内に放射された分は反射ということになり、音色を悪くしていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
課題1として、信号の増幅に非直線特性を持つ能動素子を用いると、必ず多かれ少なかれ図4のように奇数次高調波が重畳し、波高値が38になった場合の出力エネルギー(出力信号の波形の面積、以下、声量という)は声量が確保できる曲線32にならなければならないのだが、実際の出力波形曲線は31になってしまい、声量が小さいため、スピーカーを力弱くしかドライブできないために、モワモワとかコモコモと不明瞭な音になっていた。
【0006】
課題2として、きれいな正弦波をスピーカーで再生すると、キンキンと耳を刺激する音が出るため、従来の電子式音響装置は、この正弦波に近い音に、前記と同じ原理でたくさんの高調波を重畳させ、波形を崩すことにより、耳を刺激しないようにしていたが、高い周波数は音響装置の周波数特性やスピーカーの周波数特性の問題で再生できにくくなり、中域を超える高い周波数は、結果的に正弦波に近い形状の信号を、スピーカーに供給・再生するから耳を刺激する音になっていた。
【0007】
課題3として、ガラス板が快調に振動するのは、その加えられる音の振動の、圧力が高い部分の時間的な幅の割合と、圧力の低い部分の時間的な幅の割合が同じなため、良好に共鳴するためである。
【課題を解決する手段】
【0008】
本発明は、課題解決のためになされたもので、音響装置の電気的出力信号の、正電圧部分の時間的な幅の割合と、負電圧部分の時間的な幅の割合を、同一割合から、任意の割合に変形加工し、更に、電気的出力信号の声量を調整する機能を持つ、声量補正機能を付加したことを特徴とする音響装置。
【発明の効果】
【0009】
ギター等の弦楽器の弦を指で弾くと、仮に1000Hzを例にとると左側に0.5m秒滞在し、更に右側にも同じ0.5m秒滞在し、左右の滞在時間が同じなために、良好に振動し、心地よい音を発生させ余韻も楽しめる、これは、自然界の物質がみな共通したことであり、打撃などの力を加えると、へこむ部分と手前側に戻る部分の時間的割合は同じであるが、本発明はこの時間的な割合を変更したため、自然界にない不思議な音になり、ガラスでさえ良好に振動できない音となり、その結果耳に心地よい音になり、一般的に音が和音になるという現象は、入力信号が一つでは発生しないはずであるが、試聴した感じではこの表現が一番近いと感じられる。
【0010】
一般的に音が和音になるという現象は、1000Hzに対して、900Hzと1100Hzのような周波数的等距離を想定しがちであるが、本発明では、1000Hz÷1.1=909.1Hzと1000Hz÷0.9=1111.1Hzのような波長的等距離の信号を作り出し、混合して出力したために、周波数が高い部分と周波数が低い部分の位相は揃わないはずであるが、揃ってしまい、更に出力波形をオシロスコープで観察すると、入力信号と同じ周波数成分が見当たらないが、試聴した感じでは、完全に入力周波数と同じと思われ、あたかも和音を思わすような、耳に心地よい音になることを発見し、本発明を提案するものである。
(【0011】以降は省略されています)
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