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公開番号2025079879
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023192727
出願日2023-11-13
発明の名称排ガス浄化材料の製造方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類B01J 37/08 20060101AFI20250516BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】高温環境に曝された後も高効率に有害成分を除去することができる排ガス浄化材料の製造方法を提供する。
【解決手段】排ガス浄化材料の製造方法は、(a)金属酸化物担体にロジウム化合物溶液を含浸することと、(b)前記ロジウム化合物溶液を含浸した前記金属酸化物担体を乾燥させて、前記金属酸化物担体及び前記金属酸化物担体に担持されたロジウム粒子を含むロジウム担持金属酸化物を得ることと、(c)前記ロジウム担持金属酸化物を、一酸化炭素を0.01~5体積%の濃度で含み、残部が不活性ガスである雰囲気中で、850~1000℃の範囲内の温度に加熱して、前記排ガス浄化材料を得ることと、を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
排ガス浄化材料の製造方法であって、
(a)金属酸化物担体にロジウム化合物溶液を含浸することと、
(b)前記ロジウム化合物溶液を含浸した前記金属酸化物担体を乾燥させて、前記金属酸化物担体及び前記金属酸化物担体に担持されたロジウム粒子を含むロジウム担持金属酸化物を得ることと、
(c)前記ロジウム担持金属酸化物を、一酸化炭素を0.01~5体積%の濃度で含み、残部が不活性ガスである雰囲気中で、850~1000℃の範囲内の温度に加熱して、前記排ガス浄化材料を得ることと、
を含む、方法。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
ステップ(c)の後において、前記ロジウム担持金属酸化物に含まれるロジウムの総重量を基準として、前記金属酸化物担体に固溶しているロジウムの割合が17重量%未満である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ステップ(c)の後において、前記ロジウム担持金属酸化物に含まれるロジウムの総重量を基準として、前記金属酸化物担体に固溶しているロジウムの割合が3重量%以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ステップ(c)の後において、前記ロジウム粒子の粒径分布の平均が2.2~18nmである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ステップ(c)の後において、前記ロジウム粒子の粒径分布の標準偏差(σ)を平均(μ)で割った変動係数(σ/μ)が1以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、排ガス浄化材料の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両で使用される内燃機関から排出される排ガスには、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)及び窒素酸化物(NOx)等の有害成分が含まれている。これらの有害成分の排出量の規制は年々強化されており、これらの有害成分を除去するために、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等の貴金属が触媒として用いられている。
【0003】
一方、資源リスクの観点から、貴金属の使用量を低減させることが求められている。排ガス浄化装置において、貴金属の使用量を低減させる方法の一つとして、貴金属を担体上に微細な粒子として担持することが知られている。例えば、特許文献1には、Rh担持Zr系複合酸化物をCOを含む還元雰囲気中において550℃以上800℃以下で熱処理し、Rh担持CeZr系複合酸化物をCOを含む還元雰囲気中において500℃以上800℃以下で熱処理する工程を含む、排気ガス浄化用触媒の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-168751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
排ガス浄化材料は、高温環境に曝された後も高効率に有害成分を除去することができることが望ましい。そこで、本開示は、高温環境に曝された後も高効率に有害成分を除去することができる排ガス浄化材料の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の態様は以下のものを含む。
[態様1]
排ガス浄化材料の製造方法であって、
(a)金属酸化物担体にロジウム化合物溶液を含浸することと、
(b)前記ロジウム化合物溶液を含浸した前記金属酸化物担体を乾燥させて、前記金属酸化物担体及び前記金属酸化物担体に担持されたロジウム粒子を含むロジウム担持金属酸化物を得ることと、
(c)前記ロジウム担持金属酸化物を、一酸化炭素を0.01~5体積%の濃度で含み、残部が不活性ガスである雰囲気中で、850~1000℃の範囲内の温度に加熱して、前記排ガス浄化材料を得ることと、
を含む、方法。
[態様2]
ステップ(c)の後において、前記ロジウム担持金属酸化物に含まれるロジウムの総重量を基準として、前記金属酸化物担体に固溶しているロジウムの割合が17重量%未満である、態様1に記載の方法。
[態様3]
ステップ(c)の後において、前記ロジウム担持金属酸化物に含まれるロジウムの総重量を基準として、前記金属酸化物担体に固溶しているロジウムの割合が3重量%以下である、態様1に記載の方法。
[態様4]
ステップ(c)の後において、前記ロジウム粒子の粒径分布の平均が2.2~18nmである、態様1~3のいずれか一つに記載の方法。
[態様5]
ステップ(c)の後において、前記ロジウム粒子の粒径分布の標準偏差(σ)を平均(μ)で割った変動係数(σ/μ)が1以下である、態様1~4のいずれか一つに記載の方法。
【発明の効果】
【0007】
本開示の方法により製造される排ガス浄化材料は、高温環境に曝された後も高効率に有害成分を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例2~7の初期Rh粒子の粒径分布の変動係数σ/μとNOx-T50の関係を示すグラフである。
図2は、参考例1~5の固溶Rh割合とNOx-T50の関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本願において、記号「~」を用いて表される数値範囲は、記号「~」の前後に記載される数値のそれぞれを下限値及び上限値として含む。本願において記載された数値範囲の上限値及び下限値は、単独で用いることも任意に組み合わせることもできる。
【0010】
(1)排ガス浄化材料
まず、実施形態に係る方法により製造される排ガス浄化材料を説明する。排ガス浄化材料は、金属酸化物担体及び金属酸化物担体に担持されたRh粒子を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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