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公開番号2025074885
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023185981
出願日2023-10-30
発明の名称電池セル
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H01M 10/04 20060101AFI20250507BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】セパレータの破損による内部短絡を抑制することができる電池セルを得る。
【解決手段】電池セル20は、複数の電極シート50とセパレータ60とを交互に積層して構成した電極体40を備える。複数の電極シート50は、幅方向一方の端部がセパレータの幅方向一方の端部から突出する突出端部50Aとされ、該突出端部50Aが他の突出端部50Aとともに積層方向の所定の位置に集成され、集電部56を構成する複数の第1電極シート50と、第1電極シート50とセパレータ60を介して対向し、幅方向一方の端部がセパレータ60との対向領域に配置される非突出端部50Bとされ、該非突出端部50Bに形成されるバリ70の方向が他の非突出端部50Bのバリとともに集電部56に向かう方向に揃えられた複数の第2電極シートと、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
複数の電極シートとセパレータとを交互に積層して構成した電極体を備える電池セルであって、
前記複数の電極シートは、
幅方向一方の端部が前記セパレータの幅方向一方の端部から突出する突出端部とされ、該突出端部が他の突出端部とともに積層方向の所定の位置に集成され、集電部を構成する複数の第1電極シートと、
前記第1電極シートと前記セパレータを介して対向し、幅方向一方の端部が前記セパレータとの対向領域に配置される非突出端部とされ、該非突出端部に形成されるバリの方向が他の非突出端部のバリとともに前記集電部に向かう方向に揃えられた複数の第2電極シートと、を備える、
電池セル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電池セルに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、複数の電極とセパレータとが交互に積層された集電要素(電極体)を有し、積層された電極の最下層と下部のラミネートフィルムとの間にタブ端子が固定された蓄電デバイスが記載されている。この蓄電デバイスでは、積層された複数の電極の端部が積層方向の所定の位置に集成され、タブ端子と接続される集電部を形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-196930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電極体の電極は、製造時の源泉工程でシート状に切り出される。この際、切断面が塑性変形することによりシート状に切り出された電極の端部には微小なバリ(突起)が形成される。
【0005】
上記特許文献1のように、電極体は、複数の電極シートとセパレータとを交互に積層して構成される。積層された複数の電極シートには、幅方向一方の端部がセパレータから突出し集電部を構成する第1電極シートと、第1電極シートとセパレータを介して対向し、幅方向一方の端部がセパレータとの対向領域に配置される第2電極シートが含まれる。
【0006】
第1電極シートは、幅方向一方の端部が集電部に向かって引き出されることで、R状に曲げられる。このため、電極シート間に介在するセパレータの幅方向一方の端部も、第1電極シートのR方向に沿って曲げられる。このため、セパレータとの対向領域で、第2電極シートの端部に形成されたバリの方向が集電部に向かう方向と異なる場合、バリの干渉によりセパレータの端部に局所応力が発生する虞がある。局所応力の発生によりセパレータが破損すると、電極シート間の物理的接触によって内部短絡が発生するリスクが高まる。
【0007】
本発明は上記事実を考慮し、セパレータの破損による内部短絡を抑制することができる電池セルを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様の電池セルは、複数の電極シートとセパレータとを交互に積層して構成した電極体を備える電池セルであって、前記複数の電極シートは、幅方向一方の端部が前記セパレータの幅方向一方の端部から突出する突出端部とされ、該突出端部が他の突出端部とともに積層方向の所定の位置に集成され、集電部を構成する複数の第1電極シートと、前記第1電極シートと前記セパレータを介して対向し、幅方向一方の端部が前記セパレータとの対向領域に配置される非突出端部とされ、該非突出端部に形成されるバリの方向が他の非突出端部のバリとともに前記集電部に向かう方向に揃えられた複数の第2電極シートと、を備える。
【0009】
第1の態様の電池セルでは、複数の電極シートとセパレータとを交互に積層している。複数の電極シートは、複数の第1電極シートと、当該複数の第1電極シートとセパレータを介して対向する複数の第2電極シートで構成されている。第1電極シートは、幅方向一方の端部がセパレータの幅方向一方の端部から突出する突出端部とされている。突出端部は、他の第1電極シートの突出端部とともに積層方向の所定の位置に集成され、集電部を構成している。一方、第2電極シートは、幅方向一方の端部がセパレータとの対向領域に配置される非突出端部とされている。ここで、第2電極シートは、非突出端部に形成されるバリの方向が他の第2電極シートの非突出端部のバリとともに集電部に向かう方向に揃えられている。このため、セパレータとの対向領域で第2電極シートの端部のバリが干渉することが原因となるセパレータの破損が抑制される。その結果、セパレータの破損による電池セルの内部短絡が抑制される。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明に係る電池セルでは、セパレータの破損による内部短絡を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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