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公開番号2025080891
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194251
出願日2023-11-15
発明の名称粒状物集合体食品の製造方法。
出願人一正蒲鉾株式会社
代理人個人
主分類A23L 5/00 20160101AFI20250520BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】 バラバラ状態の魚卵やその他の微小粒状物を集合体の食品に形成するため、集合体を被膜で被覆する被膜形成を、簡易に実現する手法を提供する。
【解決手段】 包装フィルム01の包装内面にアルギン酸ナトリウム水溶液又はカルシウム塩水容液のいずれか一方を塗布し、他方を、微小粒状物03を纏めた集合体04の少なくとも表面上に含有させて包装フィルム01上に配し、包装フィルム01で集合体04を包装することで、集合体04の表面にゲル化被膜を形成する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
包装フィルムの包装内面にアルギン酸ナトリウム水溶液又はカルシウム塩水容液のいずれか一方を塗布し、他方を、微小粒状物を纏めた集合体の少なくとも表面上に塗布若しくは含有させてフィルム上に配し、前記フィルムで前記集合体を包装することで、集合体表面をゲル化被膜で被覆してなることを特徴とする粒状物集合体食品の製造方法。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
移送走行する長尺フィルム上に、アルギン酸ナトリウム水溶液又はカルシウム塩水容器のいずれか一方を連続的に塗布し、他方を、少なくとも表面上に塗布若しくは含有した粒状物集合体を、前記の走行する長尺フィルム上に載置し、走行中の長尺フィルムに載置されている粒状物集合体を包み込んでフィルム包装を行う請求項1記載の粒状物集合体食品の製造方法。
【請求項3】
粒状集合体に適宜な結着材を混合して長尺フィルム上に連続棒状に供給し、フィルム包装後の粒状集合体が結着した状態で、適宜に切断してなる請求項2記載の粒状物集合体食品の製造方法。
【請求項4】
粒状集合体を長尺フィルム上に間欠的に供給し、フィルム包装後に前記間欠部分を切断してなる請求項2記載の粒状物集合体食品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、魚卵粒や魚卵様粒状物のような微小粒状物の集合体食品の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
タラ子等の魚卵は卵嚢で包まれているが、卵嚢が破損して魚卵がバラバラになると、バラバラ状態のままフィルム袋包装や瓶詰などの包装手段を採用して市場に流通させることもできるが、バラバラ状態の魚卵の集合体を、卵嚢に代わる被覆を施す加工処理手段によって流通可能な食品にすることが従前より提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、二軸押出機を使用してバラバラ魚卵を薄い魚肉すり身で包み込み、適宜な加熱処理(すり身の加工処理)をおこなった後、水または塩類の水溶液に浸漬して表面のみをゲル化させるタラコ風成形食品が開示されており、また特許文献2には魚卵等を魚肉すり身で被覆して、そのまま調味酢に浸漬し、すり身表面のタンパク質を変性させて被膜を形成する食品が開示されている。更に特許文献3には、バラバラの卵粒を結着材を使用して成形し、成形品をアルギン酸ナトリウム水溶液に浸漬した後、塩化カルシウム水溶液に浸漬し、成形品の表面アルギン酸カルシウムの被膜を形成する手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公平4-57309号公報。
実開平1-127483号公報。
特開昭62-1983684号公報。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1,2,3に開示されているバラバラの魚卵(微小粒状食品)の処理は、一旦成形品(魚肉すり身による被覆や結着材の使用による成形処理)に形成した後、更に表面処理(被膜形成)のために所定の水溶液に浸漬する必要がある。即ちバラバラの魚卵(微小粒状食品)を一つの纏まりとする成形加工処理と、表面をゲル化させるための適宜な水溶液に浸漬する被膜形成処理の二段階処理が必要であり、その製造が煩瑣である。
【0006】
そこで本発明は、製造が容易であり、且つ連続製造の機械化を簡単に実現できる新規な粒状物集合体食品の製造方法を提案したものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1記載に係る粒状物集合体の製造方法は、包装フィルムの包装内面にアルギン酸ナトリウム水溶液又はカルシウム塩水容液のいずれか一方を塗布し、他方を、微小粒状物を纏めた集合体の少なくとも表面上に塗布若しくは含有させてフィルム上に配し、前記フィルムで前記集合体を包装することで、集合体表面をゲル化被膜で被覆してなることを特徴とするものである。
【0008】
而して粒状物集合体を包装フィルムで包装すると、集合体とフィルムの間にアルギン酸カルシウム被膜(ゲル状被膜)が形成されるので、フィルム包装による成形加工処理と被覆形成処理が同時になされることになる。従って粒状食品に数の子、タラの子、明太子などの魚卵を使用すると、各々の風味を備えた集合体食品を提供でき、また人工粒状物を使用すると、独自の粒状物集合体食品を提供できる。
【0009】
また本発明の請求項2記載に係る粒状物集合体の製造方法は、移送走行する長尺フィルム上に、アルギン酸ナトリウム水溶液又はカルシウム塩水容器のいずれか一方を連続的に塗布し、他方を、少なくとも表面上に塗布若しくは含有した粒状物集合体を、前記の走行する長尺フィルム上に載置し、走行中の長尺フィルムで、載置された粒状物集合体を包み込んでフィルム包装を行うもので、請求項1記載の製造方法を、機械化による連続製造として実現するものである。
【0010】
また本発明の請求項3記載に係る粒状物集合体の製造方法は、特に請求項2記載の連続製造において、例えばタラの子のような非流動性の粒状集合体の場合は特に問題は無いが、微小粒状物に粘性が無く集合体が流動性を備えている場合に対応するもので、適宜な結着材を混合して集合体が非流動状態として長尺フィルム上に連続棒状に供給し、フィルム包装後の粒状物集合体が結着した状態で、適宜に切断してなるもので、フィルム切断面から粒状物が流出することが無いので、切断後でも纏まった集合体食品として流通させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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