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公開番号
2025083765
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-02
出願番号
2023197343
出願日
2023-11-21
発明の名称
分割ガスケット
出願人
NOK株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
F16J
15/12 20060101AFI20250526BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】溶接が不要で、かつ液状ガスケットも不要な分割ガスケットを提供する。
【解決手段】分割片(第1分割片100Aと第2分割片100B)の両端には、2部材(ケース10と蓋20)を固定するボルトの軸部が挿通する孔を形成するための切り欠き102がそれぞれ設けられると共に、前記2部材が前記ボルトにより固定されることによって分割片に生ずる圧縮ひずみにより、隣り合う分割片において分割片の端面のうち切り欠き102の両側の部分同士が接触することを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも板状の金属製のガスケット本体をそれぞれ有する複数の分割片を備え、隣り合う前記分割片の両端の端面同士が接触した状態で2部材間に配されることで、前記2部材の端面間の隙間を封止する分割ガスケットであって、
前記分割片の両端には、前記2部材を固定するボルトの軸部が挿通する孔を形成するための切り欠きがそれぞれ設けられると共に、
前記2部材が前記ボルトにより固定されることによって前記分割片に生ずる圧縮ひずみにより、隣り合う前記分割片において前記分割片の端面のうち前記切り欠きの両側の部分同士が接触することを特徴とする分割ガスケット。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記分割片の両端には、外力を受けていない状態では前記2部材のうちのいずれかの部材に向かって湾曲し、前記2部材により圧縮されることで変形して平板状となる湾曲部が、少なくとも前記分割片同士が接触する部分にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の分割ガスケット。
【請求項3】
前記分割片の両端に設けられる前記湾曲部は、いずれも前記2部材のうちの一方の部材に向かって湾曲していることを特徴とする請求項2に記載の分割ガスケット。
【請求項4】
前記湾曲部は、前記分割片の端部全体に亘って設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の分割ガスケット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、分割ガスケットに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、複数のボルトにより固定される2部材の端面間の隙間を封止するガスケットとして、金属製のガスケット本体を備えるガスケットが知られている。このようなガスケットは、金属板を有する素材に対して打ち抜き加工を施すことにより得られる。通常、ガスケットは環状であるため、素材からガスケットを打ち抜いた際の内側の部分は廃材となる。そのため、特に、大型のガスケットの場合には大量の廃材が発生してしまう。この対策として、複数の分割片を用い、各分割片の両端をそれぞれ固定することで、環状のガスケットを製造する技術が知られている。各分割片の両端を溶接により固定する方法の場合には溶接部に凹凸が生じてしまい、分割片の端部を重ね合わせて接着する方法の場合には多層構造になってしまう。そこで、本願の出願人は液状ガスケットにより隣り合う分割片の端面同士を接着する技術を提案している(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示された技術によれば、安定的な密封性が得られる。しかしながら、液状ガスケットの保管等の管理が必要となり、また、液状ガスケットを塗布する工程が必要であるため、コストが高くなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-76467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、溶接が不要で、かつ液状ガスケットも不要な分割ガスケットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
【0007】
すなわち、本発明の分割ガスケットは、
少なくとも板状の金属製のガスケット本体をそれぞれ有する複数の分割片を備え、隣り合う前記分割片の両端の端面同士が接触した状態で2部材間に配されることで、前記2部材の端面間の隙間を封止する分割ガスケットであって、
前記分割片の両端には、前記2部材を固定するボルトの軸部が挿通する孔を形成するための切り欠きがそれぞれ設けられると共に、
前記2部材が前記ボルトにより固定されることによって前記分割片に生ずる圧縮ひずみにより、隣り合う前記分割片において前記分割片の端面のうち前記切り欠きの両側の部分同士が接触することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、分割片の圧縮ひずみによって、隣り合う分割片の端面同士が接触するため、分割片の端面同士を接触させるために、溶接する必要がなく、液状シールなどで接着する必要もない。また、分割片の両端には、2部材を固定するボルトの軸部が挿通する孔を形成するための切り欠きがそれぞれ設けられる構成が採用されているため、ボルトによって2部材が締結された際には、分割片の両端は強固に固定される。これにより、隣り合う分割片同士は位置決めされた状態で強固に固定される。また、分割片の端面付近において圧縮ひずみをより確実に生じさせることができる。
【0009】
前記分割片の両端には、外力を受けていない状態では前記2部材のうちのいずれかの部材に向かって湾曲し、前記2部材により圧縮されることで変形して平板状となる湾曲部が、少なくとも前記分割片同士が接触する部分にそれぞれ設けられているとよい。
【0010】
このような構成を採用すれば、2部材のうちの一方に分割片を設置した状態では、隣り合う分割片の端面同士の隙間が十分確保される。そのため、複数の分割片を設置する作業が容易である。その一方で、分割片が2部材により圧縮されると湾曲部が変形して平板状になるため、圧縮ひずみの量を少なく設定しても、隣り合う分割片の端面同士をより確実に接触させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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