特許ウォッチ

公開番号2025085208
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023198919
出願日2023-11-24
発明の名称荷役助力装置
出願人ユニパルス株式会社
代理人
主分類B66D 3/18 20060101AFI20250529BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】高揚程対応であっても小型で対応できる荷役助力装置の提供を課題としている。
【解決手段】荷役作業の助力を行う荷役助力装置1であって、本体部2と、チェーンバケット部30と、を備え、本体部2は、リンクチェーン4の一端側で吊下げた荷役物8の重量を検出して昇降の助力を昇降モータ部20の駆動によって行い、チェーンバケット部30は、リンクチェーン4の他端側を収納し、本体部2と、チェーンバケット部30とは独立して構造体に吊下げられている。

【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
荷役物の昇降の助力を行う荷役助力装置であって、
本体部と、チェーンバケット部と、を備え、
前記本体部は、
構造体に吊下げられ、
係止部材と、チェーンと、昇降作動部と、重量検出部と、位置検出部と、制御部とを有し
前記係止部材は前記荷役物を係止し、
前記チェーンは前記係止部材に一端で接続し、
前記昇降作動部は、前記チェーンを巻回して、昇降モータによる駆動によって前記係止部材の昇降を行い、
前記重量検出部は前記昇降作動部に加わる重量を検出して重量信号を送信し、
前記位置検出部は前記係止部材の位置を検出して位置信号を送信し、
前記制御部は、前記重量検出部から送信される前記重量信号を受信して記憶し、前記係止部材に係止された前記荷役物をバランスさせる助力を前記昇降作動部へ発生させ、
前記チェーンバケット部は、前記チェーンの他端側を収納し、前記本体部と独立して前記構造体に吊下げられる、荷役助力装置。
続きを表示（約 520 文字）【請求項２】
前記チェーンバケット部は、バケット重量検出部を有して、バケット重量信号を前記制御部に送信し、
前記制御部は、少なくとも前記重量信号と前記バケット重量信号とを基に前記荷役物の昇降の制御を行う請求項１に記載の荷役助力装置。
【請求項３】
前記構造体は、レールとトロリを有し、前記本体部と前記チェーンバケット部と、は前記トロリに吊下げられて前記レールに沿って移動可能な請求項１に記載の荷役助力装置。
【請求項４】
前記構造体はジブ構造であって、前記本体部はジブアームに沿って移動可能であり、前記チェーンバケット部は固定されたジブ支柱に吊下げられる請求項１に記載の荷役助力装置。
【請求項５】
荷役作業の助力を行う荷役助力装置であって、
本体部と、チェーンバケット部と、を備え、
前記本体部は、チェーンの一端側で吊下げた荷役物の重量を検出して昇降の助力を昇降モータ部の駆動によって行い、
前記チェーンバケット部は、前記チェーンの他端側を収納し、
前記本体部と、前記チェーンバケット部とは独立して構造体に吊下げられた荷役助力装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、製造分野の製造組立てや搬送などに用いる荷役助力装置である。荷役助力装置は、例えば荷役物を昇降させる際にモータによるアシストで重量バランスさせ僅かな操作力で上下移動させるものである。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から工業製品の組立てを行う工場では、大きな重量を有する工具、作業用機器、製品、半完成品などの荷役物を吊下げて昇降移動させる荷役装置を使用している。その荷役装置の中でも、大きな重量の荷役物に対してバランス状態を作り出し、作業者が軽い操作力で任意の高さに上下移動できるように助力を発生させる荷役助力装置が一部で使用されている。このように助力を発生させる荷役助力装置は、モータによって助力（アシスト）を行ってバランス状態を作り出す。そしてこのバランス状態において作業者が荷役物に小さな外力を加えることでスムーズに移動させるため、単に上下動作を電動モータで行うものとは異なる。すなわち荷役物の荷重及びこれに加わる操作力を例えば荷重検出器で検出して演算し、回転角検出器と繋がったＡＣサーボモータ等にて細かいバランス制御を行うように構成されている。
【０００３】
このような荷役助力装置を用いて、非常に天井が高い倉庫や工場で荷役作業を行う場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１８-１２８３６５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１にて開示された荷役助力装置を、例えば１０ｍを超えるような比較的高い天井の走行レールに吊下げて用いる場合、吊索であるチェーンの長さを長くする必要がある。そうするとチェーンの重量も増え、荷役助力装置が担う重量も大きくなって装置の大型化が必要となる。そして巻上げたチェーンを収納するチェーンバケットも容積を大きくし、チェーン荷重の増大から荷役助力装置の姿勢を保つために高剛性化も必要となり、改善の余地があった。
【０００６】
このような問題に鑑みて、本発明は高揚程対応であっても小型で対応できる荷役助力装置の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の荷役助力装置は、上記の目的を達成するために、
荷役物の昇降の助力を行う荷役助力装置であって、
本体部と、チェーンバケット部と、を備え、
本体部は、
構造体に吊下げられ、
係止部材と、チェーンと、昇降作動部と、重量検出部と、位置検出部と、制御部とを有し
係止部材は荷役物を係止し、
チェーンは係止部材に一端で接続し、
昇降作動部は、チェーンを巻回して、昇降モータによる駆動によって係止部材の昇降を行い、
重量検出部は昇降作動部に加わる重量を検出して重量信号を送信し、
位置検出部は係止部材の位置を検出して位置信号を送信し、
制御部は、重量検出部から送信される重量信号を受信して記憶し、係止部材に係止された荷役物をバランスさせる助力を昇降作動部へ発生させ、
チェーンバケット部は、チェーンの他端側を収納し、本体部と独立して構造体に吊下げられる、ように構成されている。
【０００８】
また、チェーンバケット部は、バケット重量検出部を有して、バケット重量信号を制御部に送信し、
制御部は、少なくとも重量信号とバケット重量信号とを基に荷役物の昇降の制御を行うように構成されている。
【０００９】
また、構造体は、レールとトロリを有し、本体部とチェーンバケット部と、はトロリに吊下げられてレールに沿って移動可能に構成されている。
【００１０】
また、構造体はジブ構造であって、本体部はジブアームに沿って移動可能であり、チェーンバケット部は固定されたジブ支柱に吊下げられるように構成されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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