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公開番号2025086046
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023199840
出願日2023-11-27
発明の名称リクライニング椅子及びこれに使用する弾力調節装置
出願人株式会社イトーキ
代理人個人,個人
主分類A47C 3/026 20060101AFI20250530BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】アーム部材に対するばねユニットの当接位置を変えてリクライニング抵抗を変化させる弾力調節装置において、調節を軽快に行える技術を開示する。
【解決手段】ばねユニット30は、圧縮コイルばね51と固定側ばね受け52と可動側ばね受け53とケース部材とを有する。ケース部材は左右の側板55と上蓋部材56とを有して、可動側ばね受け53に設けたストッパ軸92が側板55に固定された枠体94に嵌入している。カム40が回動するとスライダ46が前後動し、すると傾斜ガイド枠47を介してばねユニット30が上下回動する。ストッパ軸92と枠体94は金属板製であって、長期にわたって使用しても可動側ばね受け53の前後位置に変化はなく、アーム部材33に対して軽快に摺接する状態が長期に亙って維持される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
後傾動可能な背もたれと、前記背もたれの後傾動に抵抗を付与する弾力調節手段と、を有し、
前記弾力調節手段は、前記背もたれの回動軸心から直交した方向に延びるアーム部材と、略前後方向に伸縮して前記アーム部材の回動に抵抗を付与する圧縮コイルばねと、前記アーム部材の回動に追従して略前後方向に移動する可動側ばね受けと、前記可動側ばね受けと反対側において前記圧縮コイルばねを支持する固定側ばね受けと、前記可動側ばね受けが所定のストロークだけ前後動し得る状態で前記両ばね受け及び圧縮コイルばねを保持するケース部材と、を有しており、
前記ケース部材が固定側ばね受けの側の端部を支点にして回動することにより、前記アーム部材に対する前記可動側ばね受けの当接位置が上下方向に変化して前記背もたれの後傾動に対する弾性抵抗が変化するリクライニング椅子であって、
前記可動側ばね受けを前記圧縮コイルばねによって前進しきった位置に保持するストッパ手段が金属で形成されている、
リクライニング椅子。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記ケース部材は、前記圧縮コイルばねの左右両側に配置された金属製の側板を有して、前記左右の側板に、前記可動側ばね受けから左右両側に突出した金属製のストッパ軸がスライド自在に貫通する長穴が形成されており、
前記ストッパ軸を前記長穴の一端面に当てることによって前記ストッパ手段として機能させている、
請求項1に記載したリクライニング椅子。
【請求項3】
前記ストッパ軸と前記長穴の一端面とが当たるストッパ面は、側面視において前記ストッパ軸の移動方向と直交した方向に長い形態である、
請求項2に記載したリクライニング椅子。
【請求項4】
更に、前記ストッパ軸のスライドをガイドする合成樹脂製のガイド枠を備えており、
前記ガイド枠は、前記側板の外面に重なる外板と、前記側板の長穴に入り込むガイドリブとを備えており、前記外板がビスで前記側板に固定されている、
請求項2又は3に記載したリクライニング椅子。
【請求項5】
前記ケース部材は、前記左右の側板にビスで固定された上蓋部材を有しており、
前記上蓋部材に、外部からの操作によって前記ケース部材を回動させるためのガイド手段を設けている、
請求項2に記載したリクライニング椅子。
【請求項6】
前記固定側ばね受けと左右側板には、前記ケース部材を回動させるための中空支軸が挿通される軸受け穴が空いていると共に、互いの姿勢を保持する位置決め部が形成されており、
かつ、前記固定側ばね受けと左右側板とを含むケース部材は成型品であるベースに形成された空所に左右動不能に配置されており、前記中空支軸に挿通した支軸によってベースに回動可能に接続されている、
請求項5に記載したリクライニング椅子。
【請求項7】
前記位置決め部として、前記固定側ばね受けに、左右外向きに突出した筒状ボスと、その下方に位置した張り出し部とが形成されて、前記側板が前記筒状ボスに嵌合して、前記側板の前部が前記張り出し部に載っている、
請求項6に記載したリクライニング椅子。
【請求項8】
背もたれの後傾動に対して抵抗を付与する弾力調節装置であって、
前記背もたれの回動軸心と交差した方向に延びるアーム部材の回動によって前後動する可動側ばね受けと、
前記可動側ばね受けによって圧縮作用を受ける圧縮コイルばねと、
前記圧縮コイルばねを前記可動側ばね受けと反対側から支持する固定側ばね受けと、
前記可動側ばね受けが所定のストロークだけ前後動し得る状態で前記両ばね受けと圧縮コイルばねを保持するケース部材と、を備えており、
前記ケース部材が前記固定側ばね受けの側の端部を支点にして上下方向に回動することにより、前記アーム部材に対する可動側ばね受けの当接位置が上下方向に変化して前記背もたれの後傾動に対する弾性抵抗が変化する構成において、
前記可動側ばね受けが前記圧縮コイルばねによって前進しきった位置に保持するストッパ手段が金属で形成されている、
椅子用の弾力調節装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、背もたれがばね手段に抗して後傾動するリクライニング椅子及びこれに使用する弾力調節装置に関し、より詳しくは、背もたれの後傾動に対する抵抗の大きさを調節する技術に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
リクライニング椅子は背もたれの後傾動に抵抗を付与するばね手段を有しているが、背もたれの後傾動に対するばね手段の抵抗の大きさ(すなわち、リクライニングに際して身体に作用する背もたれの反力の大きさ)を変える弾力調節手段を設けていることが多い。また、ばね手段としては圧縮コイルばねを使用することも多い。他方、弾力調節装置は、回転式ねじを使用した無段階方式と、カムやレバーを使用した段階方式とがある。
【0003】
ばね手段の抵抗の大きさを変える機構としては、ばね手段に対する初期加圧の大きさを変える方式と、ばね手段に作用するモーメントを変える方式とに大別される。後者の方式として、本願出願人は、特許文献1において、回動式のばねユニットの傾斜角度をカムによって変更する方式を開示した。
【0004】
特許文献1では、ばねユニットの回動中心は前端部に位置して左右長手の姿勢になっており、従って、背もたれの傾動による荷重は、荷重支持アームを介してばねユニットに後ろから作用する。他方、カムは周面カムであって、左右長手の軸心回りに回転するようにばねユニットの後部上方に配置されており、レバー操作によってカムを回転させるとばねユニットの側面視姿勢が変化して、背もたれの後傾動に対する抵抗が変化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-22082号公報
【発明の概要】
【0006】
さて、椅子において弾力調節手段の一般的なものは、圧縮コイルばねの一端を回転式ハンドで受けて、ハンドルの回転操作によってコイルばねの初期圧縮力を調節するものであるが、この方式では、コイルばねの反発力はハンドルにダイレクトに作用するため、ハンドルの回転操作に大きな抵抗が作用するという問題と、抵抗が大きいことからハンドルを何回も回転させねばならないため調節に手間がかかるという問題がある。
【0007】
これに対して特許文献1では、背もたれの後傾動による背もたれ荷重はばねユニットを縮める力として作用するが、背もたれ荷重の作用方向とばねユニットに対するカムの当接方向とが相違するため、背もたれ荷重がカムに対して直接作用することはない。このため、カムを軽い力で回転させて弾力調節を軽快に行える。
【0008】
特許文献1はこのような利点があるが、本願発明者たちが検討したところ、改良の余地が見い出された。例えば、特許文献1では、背もたれの回動軸心回りに回動するアーム状のプッシャー(アーム部材)にばねユニットの可動ばね受けを対向させて、ばねユニットを回動させることにより、プッシャーに対する可動ばね受けの当接位置を調節しているが、非リクライニング状態で可動ばね受けがプッシャーに強く当たって、カムの回転をスムースに行いにくい事態の発生が想定された。
【0009】
すなわち、特許文献1では、コイルばねプリテンションを掛けた状態で合成樹脂製のケースに内蔵されて、ケースに可動ばね受けが所定のストロークだけ前後動するように装着されており、非リクライニング状態では、可動ばね受けとプッシャーとの間にごく僅かのクリアランスを設けるか又は軽く当接させるかして、カムを軽い力で回転させ得るように設定しているが、使用しているうちに長穴の端部が磨耗して、非リクライニング状態で可動ばね受けがプッシャーに強く当たるに至り、カムを回転させにくくなる現象の発生が懸念された。
【0010】
本願発明は、この現象の発生を予め防止しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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