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公開番号2025086150
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023200015
出願日2023-11-27
発明の名称印刷物、印刷物のデータ構造、印刷物のデータの作成方法及び印刷物のデータの作成用ソフトウェア
出願人独立行政法人 国立印刷局
代理人
主分類B41M 3/14 20060101AFI20250530BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】単一の判別具によりカラーによる鮮明な発現が可能な不可視画像を形成することが可能な印刷物、印刷物のデータ構造、印刷物のデータの作成方法及び印刷物のデータの作成用ソフトウェアを提供する。
【解決手段】
第1の方向に沿う第1の方向上に隣接して配置された第1の色を有する画線A1、第2の色を有する画線A2、第1の方向と所定間隔を空けて平行である第2の仮想線上に隣接して配置された第1の色を有する画線A1’、第2の色を有する画線A2’を備えるユニットが複数配置されており、各々のユニットにおける画線A1及びA2と、画線A1’及びA2’とは一方が存在する場合は他方は存在しないネガポジの関係にあり、画線A1及び画線A2により不可視画像のポジ画像又はネガ画像が形成され、画線A1’及び画線A2’により不可視画像のネガ画像又はポジ画像が形成される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
第1の方向に隣接して配置された、第1の色を有する第1の画線と、前記第1の色と異なる色の第2の色を有する第2の画線と、
前記第1の方向と垂直する第2の方向に対して間隔をあけて隣接して配置された、前記第1の色を有する第3の画線と、前記第2の色を有する第4の画線と、
を備えるユニットが複数配置されており、
各々の前記ユニットにおける前記第1の画線及び前記第2の画線と、前記第3の画線及び前記第4の画線とは一方が存在する場合は他方は存在しないネガポジの関係にあり、前記第1の画線及び前記第2の画線により第1の不可視画像のポジ画像又はネガ画像が形成され、前記第3の画線及び前記第4の画線により前記第1の不可視画像のネガ画像又はポジ画像が形成されることを特徴とする印刷物。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
前記ユニットは、
前記第1の画線、前記第2の画線、前記第3の画線及び前記第4の画線が存在しない領域に、前記第1の方向及び前記第2の方向と異なる方向に中心を有する可視画像用画線をさらに備え、
前記可視画像用画線により可視画像が形成されることを特徴とする請求項1に記載の印刷物。
【請求項3】
前記ユニットは、
前記第1の方向と、前記第1の方向と平行する前記第2の仮想線との間に前記第1の方向に沿う第3の仮想線上に隣接して配置された、前記第1の色を有する第1の濃度緩和画線と、前記第2の色を有する第2の濃度緩和画線と、
前記第3の仮想線と前記所定間隔を空けて平行であって前記第1の方向より前記第2の仮想線に近い第4の仮想線上に隣接して配置された、前記第1の色を有する第3の濃度緩和画線と、前記第2の色を有する第4の濃度緩和画線と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の印刷物。
【請求項4】
前記第1の濃度緩和画線、前記第2の濃度緩和画線、前記第3の濃度緩和画線及び前記第4の濃度緩和画線は、前記第1の画線、前記第2の画線、前記第3の画線及び前記第4の画線のそれぞれと略同色を有し、かつ、略半分の画線面積率を有することを特徴とする請求項3に記載の印刷物。
【請求項5】
第1の方向上に隣接して配置された、第1の色を有する第1の画線と、第2の色を有する第2の画線と、第3の色を有する第3の画線と、
前記第1の方向と平行する第2の仮想線上に隣接して配置された、前記第1の色を有する第4の画線と、前記第2の色を有する第5の画線と、前記第3の色を有する第6の画線と、
を備えるユニットが複数配置されており、
前記第1の色、前記第2の色及び前記第3の色は互いに異なる色であり、
各々の前記ユニットにおける前記第1の画線、前記第2の画線及び前記第3の画線と、前記第4の画線、前記第5の画線及び前記第6の画線とは一方が存在する場合は他方は存在しないネガポジの関係にあり、前記第1の画線、前記第2の画線及び前記第3の画線により第1の不可視画像のポジ画像又はネガ画像が形成され、前記第4の画線、前記第5の画線及び前記第6の画線により前記第1の不可視画像のネガ画像又はポジ画像が形成されることを特徴とする印刷物。
【請求項6】
前記ユニットは、
前記第1の画線、前記第2の画線、前記第3の画線、前記第4の画線、前記第5の画線、前記第6の画線が存在しない領域で、かつ、前記第1の方向上及び前記第2の仮想線上から重ならない位置に中心を有する可視画像用画線をさらに備え、
前記可視画像用画線により可視画像が形成されることを特徴とする請求項5に記載の印刷物。
【請求項7】
前記ユニットは、
前記第1の方向と前記第2の仮想線との間に前記第1の方向に沿う第3の仮想線上に隣接して配置された、前記第1の色を有する第1の濃度緩和画線と、前記第2の色を有する第2の濃度緩和画線と、前記第3の色を有する第3の濃度緩和画線と、
前記第3の仮想線と前記所定間隔を空けて平行であって前記第1の方向より前記第2の仮想線に近い第4の仮想線上に隣接して配置された、前記第1の色を有する第4の濃度緩和画線と、前記第2の色を有する第5の濃度緩和画線と、前記第3の色を有する第6の濃度緩和画線と、
をさらに備え、
前記第1の濃度緩和画線、前記第2の濃度緩和画線、前記第3の濃度緩和画線、前記第4の濃度緩和画線、前記第5の濃度緩和画線、前記第6の濃度緩和画線により、前記第1の画線、前記第2の画線、前記第3の画線、前記第4の画線、前記第5の画線、前記第6の画線による濃度不均衡が緩和されることを特徴とする請求項5に記載の印刷物。
【請求項8】
前記第1の色、前記第2の色、前記第3の色は、シアン、マゼンタ、イエロー、又はレッド、グリーン、ブルーであることを特徴とする請求項7に記載の印刷物。
【請求項9】
第1の方向上に隣接して配置された、第1の色を有する第1の画線と、第2の色を有する第2の画線と、
前記第1の方向と平行である第2の仮想線上に隣接して配置された、前記第1の色を有する第3の画線と、前記第2の色を有する第4の画線と、
前記第1の方向と異なる第2の方向に沿う第3の仮想線上に隣接して配置された、前記第1の色を有する第5の画線と、前記第2の色を有する第6の画線と、
前記第3の仮想線と所定間隔を空けて平行である第4の仮想線上に隣接して配置された、前記第1の色を有する第7の画線と、前記第2の色を有する第8の画線と、
を備えるユニットが複数配置されており、
各々の前記ユニットにおける前記第1の画線及び前記第2の画線と、前記第3の画線及び前記第4の画線とは一方が存在する場合は他方は存在しないネガポジの関係にあり、前記第1の画線及び前記第2の画線により第1の不可視画像のポジ画像又はネガ画像が形成され、前記第3の画線及び前記第4の画線により前記第1の不可視画像のネガ画像又はポジ画像が形成され、
前記第5の画線及び前記第6の画線と、前記第7の画線及び前記第8の画線とは一方が存在する場合は他方は存在しないネガポジの関係にあり、前記第5の画線及び前記第6の画線により第2の不可視画像のポジ画像又はネガ画像が形成され、前記第7の画線及び前記第8の画線により前記第2の不可視画像のネガ画像又はポジ画像が形成されることを特徴とする印刷物。
【請求項10】
前記ユニットは、
前記第1の画線、前記第2の画線、前記第3の画線、前記第4の画線、前記第5の画線、前記第6の画線、前記第7の画線及び前記第8の画線が存在しない領域で、かつ、前記第1の方向、前記第2の仮想線、前記第3の仮想線、前記第4の仮想線上から重ならない位置に中心を有する可視画像用画線をさらに備え、
前記可視画像用画線により可視画像が形成されることを特徴とする請求項9に記載の印刷物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、銀行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書及び重要書類等の偽造防止又は複製防止が必要とされる印刷物、印刷物のデータ構造、印刷物のデータの作成方法及び印刷物のデータの作成用ソフトウェアに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に証明書類の貴重印刷物では、偽造防止効果を与えるために様々な技術が適用されているが、近年、複写機の高画質化及び製版技術のコンピュータ化に伴い、証明書類の偽造技術が多様化する傾向にある。これらの偽造行為を防止するため、特殊な材料を印刷に用いて、通常光下では視認されないが特定条件下では視認される不可視画像が付与された偽造防止技術がある。
【0003】
しかしながら、特殊な材料を用いた技術は、材料自体が高価であることに加えて、偽造防止効果を確認するための特殊な機械器具や専用設備等を導入する必要があり、高コストとなる課題があった。
【0004】
特殊な材料を用いない偽造防止技術として、略同色及び同一面積の画線を形成することが可能なユニットを複数規則的に一定ピッチで形成し、各々のユニット内において中心を境に対向するように配置された一対の画線のうち、いずれか一方を選択して形成し他方を形成しないというネガポジの関係で構成し、判別具を重ねて観察すると不可視画像が可視化されて出現するという印刷物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
あるいはまた、特許文献1の改良技術として、階調を有する画線とこの階調を反転させた画線とで一対の画線を構成することにより、不可視画像を連続階調画像として出現させる印刷物が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4635160号
特許第6016167号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来の印刷物では、特殊な材料を用いなくとも連続階調を有する不可視画像を形成することが可能であった。
しかしながら、従来の印刷物によれば、単色での階調画像を出現させることは可能であるが、カラーで出現させることはできず、表現の自由度が限られ美観の点においても十分なものとはいえなかった。また、顔画像、風景画等、カラーが望ましい画像を不可視画像で表現することもできなかった。
【0007】
本発明は、上記事情にかんがみ、単一の判別具によりカラーによる鮮明な発現が可能な不可視画像を形成することが可能な印刷物、印刷物のデータ構造、印刷物のデータの作成方法及び印刷物のデータの作成用ソフトウェアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の印刷物は、第1の方向に隣接して配置された、第1の色を有する第1の画線と、第1の色と異なる色の第2の色を有する第2の画線と、第1の方向と垂直する第2の方向に対して間隔をあけて隣接して配置された、第1の色を有する第3の画線と、第2の色を有する第4の画線と、を備えるユニットが複数配置されており、各々のユニットにおける第1の画線及び第2の画線と、第3の画線及び第4の画線とは一方が存在する場合は他方は存在しないネガポジの関係にあり、第1の画線及び第2の画線により第1の不可視画像のポジ画像又はネガ画像が形成され、第3の画線及び第4の画線により第1の不可視画像のネガ画像又はポジ画像が形成されることを特徴とする。
【0009】
本発明の印刷物において、ユニットは、第1の画線、第2の画線、第3の画線及び第4の画線が存在しない領域に、第1の方向及び第2の方向と異なる方向に中心を有する可視画像用画線をさらに備え、可視画像用画線により可視画像が形成されることを特徴とする。
【0010】
本発明の印刷物において、ユニットは、第1の方向と、第1の方向と平行する第2の仮想線との間に第1の方向に沿う第3の仮想線上に隣接して配置された、第1の色を有する第1の濃度緩和画線と、第2の色を有する第2の濃度緩和画線と、第3の仮想線と所定間隔を空けて平行であって第1の方向より第2の仮想線に近い第4の仮想線上に隣接して配置された、第1の色を有する第3の濃度緩和画線と、第2の色を有する第4の濃度緩和画線と、をさらに備えたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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