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公開番号2025086445
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200403
出願日2023-11-28
発明の名称記録装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250602BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】光学センサーによって印刷ヘッドとガイドフレームとのギャップを検出する構成では、基準部材の汚れによって反射光の受光強度が低下し、前記ギャップを正確に設定できない虞がある。
【解決手段】記録装置は、搬送経路に対して進退する方向に移動可能な記録部と、記録部と対向して配置される対向部と、記録部を移動させる際の動力源であるモーターと、モーターの動力を受けて記録部を移動させる移動手段と、を備え、記録部の移動方向は、鉛直方向成分を含み、搬送経路に対する記録部の位置を検出する為の位置検出手段は、記録部の移動方向に沿って設けられるリニアスケールと、記録部に設けられた検出部であってリニアスケールを検出する第1検出部と、を備えたリニアエンコーダーであり、移動手段は、記録部を対向部に向けて下降させる場合、記録部が自重を利用して対向部に載った後にモーターの空転を許容する構成を有する。
【選択図】図19
特許請求の範囲【請求項1】
媒体を搬送する搬送経路と、
媒体に記録を行う記録部であって、前記搬送経路に対して進退する方向に移動可能な記録部と、
前記記録部と対向して配置される対向部と、
前記記録部を移動させる際の動力源であるモーターと、
前記モーターの動力を受けて前記記録部を移動させる移動手段と、
前記搬送経路に対する前記記録部の位置を検出する為の位置検出手段と、
前記モーターを制御する制御部と、
を備え、
前記記録部の移動方向は、鉛直方向成分を含み、
前記位置検出手段は、
前記記録部の移動方向に沿って設けられるリニアスケールと、
前記記録部に設けられた検出部であって前記リニアスケールを検出する第1検出部と、
を備えたリニアエンコーダーであり、
前記移動手段は、前記記録部を前記対向部に向けて下降させる場合、前記記録部が自重を利用して前記対向部に載った後に前記モーターの空転を許容する構成を有し、
前記制御部は、前記記録部が前記対向部に載った際の前記位置検出手段の検出信号の変化、或いは前記記録部が前記対向部に載った状態から上昇する際の前記位置検出手段の検出信号の変化に基づき、前記記録部の前記移動方向における位置を把握する、
ことを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の記録装置において、
前記モーターの回転を検出する回転検出手段を備え、
前記制御部は、前記位置検出手段の検出信号と前記回転検出手段の検出信号とをもとに、前記記録部の前記移動方向における位置を把握する、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項3】
請求項2に記載の記録装置において、
前記回転検出手段は、
前記モーターの出力軸に設けられるロータリースケールと、
前記ロータリースケールを検出する第2検出部と、
を備えたロータリーエンコーダーである、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項4】
請求項3に記載の記録装置において、
前記移動手段は、
前記モーターにより駆動される円筒ウォームと、
前記円筒ウォームと噛み合い、前記円筒ウォームの回転に伴って回転するウォームホイールと、
を含む、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項5】
請求項1に記載の記録装置において、
前記制御部は、前記記録部を前記対向部に向けて下降させる際に前記モーターの回転中に前記リニアエンコーダーの信号変化が無くなった時点の前記記録部の位置、又は、前記記録部が前記対向部に載った状態から上昇させる際に前記モーターの回転中に前記リニアエンコーダーの信号変化が生じた時点の前記記録部の位置に基づき、前記移動方向における前記記録部の原点位置を設定する、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項6】
請求項1に記載の記録装置において、
前記記録部は、前記対向部に向けて突出する突出部を備え、
前記突出部が前記対向部に当接することで前記記録部が自重を利用して前記対向部に載る、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項7】
請求項1に記載の記録装置において、
前記記録部の移動領域は、
第1領域と、
前記第1領域より前記搬送経路から遠い第2領域と、
を有し、
前記移動手段は、
前記第1領域において前記記録部を移動させる第1移動部と、
前記第2領域において前記記録部を移動させる第2移動部と、
を備え、
前記記録部は、
前記第1領域から前記第2領域に遷移する際、前記第1移動部により移動される状態から前記第2移動部により移動される状態に移行し、
前記第2領域から前記第1領域に遷移する際、前記第2移動部により移動される状態から前記第1移動部により移動される状態に移行し、
前記第1移動部と前記第2移動部は、共に前記モーターにより駆動される、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項8】
請求項7に記載の記録装置において、
前記第1移動部は、前記モーターの動力により回転するカムであって、前記記録部を支持した状態で回転することで前記記録部を移動させるカムを備え、
前記第2移動部は、
前記記録部に設けられたラックと、
前記ラックと噛み合うピニオンであって、前記モーターの動力により回転することで、前記記録部を移動させるピニオンと、
を備える、
ことを特徴とする記録装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1記載のプリンターは、印刷用紙をガイドするガイドフレームと、ガイドフレームの上方を移動するキャリアに保持される印刷ヘッドと、キャリアに設けられたアライメントセンサとを備える。ガイドフレームは、印刷用紙の厚みに応じて昇降される。アライメントセンサが基準部材の上方に移動すると、カバーがスライドして基準部材が露呈される。アライメントセンサは、基準部材に光を照射すると共に基準部材からの反射光を受光して、その受光強度に応じた受光信号を出力する。
特許文献1記載のプリンターは、上記受光信号を基にガイドフレームの高さ位置を検出し、即ち印刷ヘッドとガイドフレームとのギャップを検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-55798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の様に基準部材に光を照射すると共に基準部材からの反射光を受光することで印刷ヘッドとガイドフレームとのギャップを検出する構成では、基準部材の汚れによって反射光の受光強度が低下する虞がある。この受光強度の低下は、印刷ヘッドとガイドフレームとのギャップの検出精度に直接影響する為、前記ギャップを正確に設定できない虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する為の、本発明の記録装置は、媒体を搬送する搬送経路と、媒体に記録を行う記録部であって、前記搬送経路に対して進退する方向に移動可能な記録部と、前記記録部と対向して配置される対向部と、前記記録部を移動させる際の動力源であるモーターと、前記モーターの動力を受けて前記記録部を移動させる移動手段と、前記搬送経路に対する前記記録部の位置を検出する為の位置検出手段と、前記モーターを制御する制御部と、を備え、前記記録部の移動方向は、鉛直方向成分を含み、前記位置検出手段は、前記記録部の移動方向に沿って設けられるリニアスケールと、前記記録部に設けられた検出部であって前記リニアスケールを検出する第1検出部と、を備えたリニアエンコーダーであり、前記移動手段は、前記記録部を前記対向部に向けて下降させる場合、前記記録部が自重を利用して前記対向部に載った後に前記モーターの空転を許容する構成を有し、前記制御部は、前記記録部が前記対向部に載った際の前記位置検出手段の検出信号の変化、或いは前記記録部が前記対向部に載った状態から上昇する際の前記位置検出手段の検出信号の変化に基づき、前記記録部の前記移動方向における位置を把握することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
プリンターの媒体搬送経路の全体を示す図。
ラインヘッドのヘッド面の平面図。
キャップユニットの斜視図。
ラインヘッドの移動に係わる制御系を示すブロック図。
ラインヘッド及びシャッターの動作推移を示す図。
ヘッドユニット、ガイドフレーム、及びベースフレームの斜視図。
ガイドフレームとヘッドユニットの斜視図。
ヘッドユニット及び回転体の斜視図。
ヘッド移動モーターから回転体へ動力を伝達する減速機構の斜視図。
ヘッドユニット及びリニアエンコーダーの斜視図。
回転体の斜視図。
回転体の正面図。
回転体とラック部材の斜視図。
回転体とラック部材の斜視図。
回転体とラック部材の斜視図。
回転体とラック部材の斜視図。
回転体とラック部材の斜視図。
回転体とラック部材の斜視図。
ヘッドユニット及びキャップユニットの断面図。
ヘッドユニット及びキャップユニットの断面図。
ヘッドユニット及びキャップユニットの断面図。
ラインヘッドを下降させる際のロータリーENC位置、ロータリーENC速度、リニアENC位置、リニアENC速度、モーターデューティのチャート図。
ラインヘッドを上昇させる際のロータリーENC位置、ロータリーENC速度、リニアENC位置、リニアENC速度、モーターデューティのチャート図。
制御部が行う処理の流れを示すフローチャート。
ラインヘッドを上昇させながら原点位置設定を行う際の処理の流れを示すフローチャート。
ラインヘッドを下降させながら原点位置設定を行う際の処理の流れを示すフローチャート。
レバー駆動領域、カム駆動領域、ラックピニオン駆動領域、の各領域のヘッド移動速度、モーター回転速度、モーター駆動負荷、及びトルク制限値の関係を示す表。
正常電源オフから電源オンとされなかった場合の処理の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る記録装置は、媒体を搬送する搬送経路と、媒体に記録を行う記録部であって、前記搬送経路に対して進退する方向に移動可能な記録部と、前記記録部と対向して配置される対向部と、前記記録部を移動させる際の動力源であるモーターと、前記モーターの動力を受けて前記記録部を移動させる移動手段と、前記搬送経路に対する前記記録部の位置を検出する為の位置検出手段と、前記モーターを制御する制御部と、を備え、前記記録部の移動方向は、鉛直方向成分を含み、前記位置検出手段は、前記記録部の移動方向に沿って設けられるリニアスケールと、前記記録部に設けられた検出部であって前記リニアスケールを検出する第1検出部と、を備えたリニアエンコーダーであり、前記移動手段は、前記記録部を前記対向部に向けて下降させる場合、前記記録部が自重を利用して前記対向部に載った後に前記モーターの空転を許容する構成を有し、前記制御部は、前記記録部が前記対向部に載った際の前記位置検出手段の検出信号の変化、或いは前記記録部が前記対向部に載った状態から上昇する際の前記位置検出手段の検出信号の変化に基づき、前記記録部の前記移動方向における位置を把握することを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、前記制御部は、前記記録部が前記対向部に載った際の前記位置検出手段の検出信号の変化、或いは前記記録部が前記対向部に載った状態から上昇する際の前記位置検出手段の検出信号の変化に基づき、前記記録部の前記移動方向における位置を把握することから、前記対向部に対する前記記録部の位置を適切に把握することができ、ひいては前記記録部と前記対向部との間のギャップを適切に設定することができる。
【0009】
また前記移動手段は、前記記録部を前記対向部に向けて下降させる場合、前記記録部が自重を利用して前記対向部に載った後に前記モーターの空転を許容する構成を有することから、以下の作用効果が得られる。
例えば、前記記録部が前記対向部に当接した際の前記モーターの駆動電流値の上昇を検出することで、前記記録部の前記移動方向における位置を把握する構成の場合、前記移動手段に負荷が掛かり、部品の破損を招く虞がある。また、前記移動手段にウォームギア機構が含まれていると、ウォームホイールと円筒ウォームとの間で過剰な面圧が生じてロックしてしまう虞もある。しかしながら本態様では、上述の様に前記移動手段は、前記記録部を前記対向部に向けて下降させる場合、前記記録部が自重を利用して前記対向部に載った後に前記モーターの空転を許容する構成を有することから、上述の不具合の発生を抑制できる。
尚、前記モーターの空転とは、前記モーターの回転が前記記録部の移動に変換されない状態であって、且つ前記モーターが前記記録部から負荷を受けない状態を意味する。
また本明細書において前記記録部が自重を利用して前記対向部に載るとは、前記記録部が自重のみによって前記対向部に載る形態に限らず、自重に加えてばね等から鉛直下方成分を含む方向の押圧力を受けて前記対向部に載る形態も含む意味である。
【0010】
第2の態様は、第1の態様に従属する態様であって、前記モーターの回転を検出する回転検出手段を備え、前記制御部は、前記位置検出手段の検出信号と前記回転検出手段の検出信号とをもとに、前記記録部の前記移動方向における位置を把握することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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