特許ウォッチ

公開番号2025090891
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023205755
出願日2023-12-06
発明の名称プリンタ
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 29/00 20060101AFI20250611BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】開いた状態のタッチパネルユニットを所定の回転角度で安定的に保持可能であり、且つ、タッチパネルユニットを回転させて容易に閉じることが可能なプリンタを提供する。
【解決手段】プリンタ1は、内部にヘッドユニット9を有する筐体と、タッチパネルディスプレイ82を含み、筐体の上部に対して所定の軸を中心として回転可能な表示部8と、表示部8を支持する支持機構であって、段差621、622、623を有し、表示部8の回転に応じて回転するラッチ62と、ラッチ62の段差621、622、623に係合可能であり、段差621、622、623に係合した状態でラッチ62の回転を規制するストッパ66と、を有する支持機構と、ストッパ66を、段差621、622、623に係合した係合状態から係合しない解除状態に切り替えるレバー67とを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
内部に印刷部を有する筐体と、
タッチパネルを少なくとも含み、前記筐体の上部に対して所定の軸を中心として回転可能なタッチパネルユニットと、
前記タッチパネルユニットを支持する支持機構であって、
少なくとも１つの段差を有し、前記タッチパネルの回転に応じて回転するラッチと、
前記ラッチの前記段差に係合可能であり、前記段差に係合した状態で前記ラッチの回転を規制するストッパと、
を有する前記支持機構と、
前記ストッパを、前記段差に係合した係合状態から係合しない解除状態に切り替えるレバーと
を備えたことを特徴とするプリンタ。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記ストッパは、
前記軸の延びる方向における前記筐体の中央の位置に少なくとも設けられ、
前記レバーは、
前記軸の延びる方向における前記筐体の中央の位置に設けられたことを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
【請求項３】
前記レバーは、
前記タッチパネルユニットのうち前記支持機構により前記筐体に支持された支持部と前記筐体との境界部分から上方に突出することを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
【請求項４】
前記ラッチは溝を有し、
前記レバーの一部は、前記溝で囲まれた空間に配置されることを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
【請求項５】
上下方向において、前記レバーの上端は、前記プリンタの上端と同一高さ、または、前記プリンタの上端よりも下方に位置することを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
【請求項６】
前記レバーは、下方に移動することで前記ストッパを前記係合状態から前記解除状態に切り替え、
前記レバーの移動により前記ストッパが前記係合状態から前記解除状態に切り替わるタイミングで、前記レバーの上端は前記筐体の上面よりも上方に位置することを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
【請求項７】
前記レバーに最も近接する近接ボタンを含む少なくとも１つの押下ボタンが、前記筐体の上面に設けられ、
前記プリンタは、前記近接ボタンが所定の押下位置まで下方に移動したときに、前記近接ボタンに対する操作を検出し、
前記レバーは、下方に移動することで前記ストッパを前記係合状態から前記解除状態に切り替え、
前記レバーの移動により前記ストッパが前記係合状態から前記解除状態に切り替わるタイミングで、前記レバーの上端は、前記押下位置に位置する前記近接ボタンの上端よりも上方に位置することを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
【請求項８】
前記筐体の上面に押下ボタンが設けられ、
前記レバーは、前記押下ボタンとの間の距離が第１距離である第１位置から、前記押下ボタンとの間の距離が前記第１距離よりも大きい第２距離である第２位置に向けて移動することにより、前記ストッパを前記係合状態から前記解除状態に切り替えることを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
【請求項９】
前記レバーは、
前記軸と直交する方向に沿って上方に延びる第１延伸部と、
前記第１延伸部の上端から、前記タッチパネルユニットに近接する向きに延びる第２延伸部と
を有することを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
【請求項１０】
前記レバーの下端が前記ストッパに連結されたことを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、タッチパネルを備えたプリンタに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
タッチパネルを備えたプリンタが公知である。特許文献１に記載のラベル作成装置では、タッチパネル部及び液晶パネル部を有するカバーユニットが設けられる。液晶パネル部は、タッチパネル部に回動可能に接続される。これにより液晶パネル部は、タッチパネル部に対して開閉可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１４－１０４６９７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
タッチパネルを備えたディスプレイ（以下、タッチパネルユニットという。）が、筐体に対して回転可能に接続される場合がある。この場合、開いた状態のタッチパネルユニットに対してユーザがタッチ操作を行った場合でもタッチパネルユニットが回転しないよう、タッチパネルユニットは所定の回転角度で安定的に保持されることが好ましい。一方、プリンタの使用が終了してタッチパネルユニットを閉じる操作をユーザが行った場合、タッチパネルユニットは、閉じた状態まで容易に回転することが好ましい。
【０００５】
本発明の目的は、開いた状態のタッチパネルユニットを所定の回転角度で安定的に保持可能であり、且つ、タッチパネルユニットを回転させて容易に閉じることが可能なプリンタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明に係るプリンタは、内部に印刷部を有する筐体と、タッチパネルを少なくとも含み、前記筐体の上部に対して所定の軸を中心として回転可能なタッチパネルユニットと、前記タッチパネルユニットを支持する支持機構であって、少なくとも１つの段差を有し、前記タッチパネルの回転に応じて回転するラッチと、前記ラッチの前記段差に係合可能であり、前記段差に係合した状態で前記ラッチの回転を規制するストッパと、を有する前記支持機構と、前記ストッパを、前記段差に係合した係合状態から係合しない解除状態に切り替えるレバーとを備えたことを特徴とする。
【０００７】
本発明において、プリンタは、ストッパを係合状態としてラッチの回転を規制することにより、タッチパネルユニットの回転を規制できる。従って、プリンタは、起きた状態のタッチパネルユニットを所定の回転位置で安定的に保持できる。また、プリンタは、ストッパを解除状態としてラッチの回転を規制しないことにより、タッチパネルユニットを回転可能な状態にできる。従って、プリンタは、タッチパネルユニットを回転させて容易に倒すことが可能となる。
【０００８】
本発明において、前記ストッパは、前記軸の延びる方向における前記筐体の中央の位置に少なくとも設けられ、前記レバーは、前記軸の延びる方向における前記筐体の中央の位置に設けられてもよい。この場合、ストッパは、タッチパネルユニットの回転を、軸の延びる方向の中央で安定的に規制できる。また、レバーの位置は、軸の延びる方向においてストッパの位置と一致するので、ストッパの状態をレバーにより効率よく切り替えることができる。
【０００９】
本発明において、前記レバーは、前記タッチパネルユニットのうち前記支持機構により前記筐体に支持された支持部と前記筐体との境界部分から上方に突出してもよい。この場合、プリンタに対してユーザが行う各種操作時において、レバーが操作の邪魔になることを防止できる。
【００１０】
本発明において、前記ラッチは溝を有し、前記レバーの一部は、前記溝で囲まれた空間に配置されてもよい。この場合、レバーがラッチに干渉することを防止できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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