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公開番号
2025091523
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023206763
出願日
2023-12-07
発明の名称
乗物用シート
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類
A47C
27/15 20060101AFI20250612BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約
【課題】乗物用シートの各種性能を確保するために、土手部の硬さをより自由に調節できるようにすることにある。
【解決手段】乗員の着座が可能な着座部10と、着座部10のシート幅方向外側で着座側に盛り上がる土手部11とを備える乗物用シートにおいて、土手部11は、その着座側の外形をなして乗員を弾性的に支持する発泡樹脂製のパッド部21と、パッド部21を裏側から支持する支持パッド部22とを有し、支持パッド部22は、パッド部21よりも高密度で硬い発泡樹脂で形成されていると共に、外力が加えられた際の変形を助長する孔状の脆弱部(第一脆弱部31~第四脆弱部34)が、支持パッド部22の着座側のみに開口するように複数形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
乗員の着座が可能な着座部と、前記着座部のシート幅方向外側で着座側に盛り上がる土手部とを備える乗物用シートにおいて、
前記土手部は、その着座側の外形をなして乗員を弾性的に支持する発泡樹脂製のパッド部と、前記パッド部を裏側から支持する支持パッド部とを有し、
前記支持パッド部は、前記パッド部よりも高密度で硬い発泡樹脂で形成されていると共に、外力が加えられた際の変形を助長する孔状の脆弱部が、前記支持パッド部の着座側又はその反対側のみに開口するように複数形成されている乗物用シート。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記土手部には、その頂部から前記着座部の着座面までの部分に調節領域が設けられており、前記調節領域では、頂部側から着座面側に向けて複数の前記脆弱部が並ぶように設けられていると共に、前記頂部側に配置する脆弱部の容量が小さく且つ前記着座面側に配置する脆弱部の容量が大きくされている請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項3】
前記脆弱部の容量は、前記脆弱部の深さ寸法と前記脆弱部の開口面積の少なくとも一つで調節されている請求項2に記載の乗物用シート。
【請求項4】
前記土手部の外面の面方向において、前記頂部側から前記着座面側に向かう方向を一方向とした場合に、前記頂部側に配置する脆弱部と、前記着座面側に配置する別の脆弱部とは、前記一方向と直交する他方向に適宜の間隔で複数形成されている請求項2に記載の乗物用シート。
【請求項5】
前記脆弱部は、シート幅方向外側に向かうにつれて次第に着座側とは反対側に傾いている請求項1~4のいずれか一項に記載の乗物用シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗員の側部を支持する土手部を備え、この土手部が二種類のパッド素材を有している乗物用シートに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
この種の乗物用シートに関する技術が特許文献1に開示されている。この乗物用シートは、軟質ウレタンフォーム製の着座部と、この着座部のシート幅方向外側で着座側に盛り上がるサイド土手部とを有している。そしてサイド土手部は、その着座側の外形が軟質ウレタンフォーム(パッド素材)で形成されていると共に、このパッドの裏側に高硬度体が配設されている。そして軟質ウレタンフォームよりも高密度のウレタンフォーム(別のパッド素材)で高硬度体を形成することで、この高硬度体にて土手部の着座側の部分を支持できるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-20863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで乗物用シートの分野では、その各種性能を確保する観点から、土手部の硬さ、即ち、変形し易さを自由に調節したいとの要請がある。例えば土手部の頂側を硬くすると共に着座部に近い部分を相対的に柔らかくする。これにより、土手部の硬い頂側が撓み難くなることで、乗員に対する支持性を確保し易くなり、着座部に近い土手部部分を柔らかく撓み易くすることで、乗員に対する乗り心地性を確保し易くなる。しかし上記技術のように高硬度体の密度のみで硬さを決めてしまうと、成形後等に硬さを変更できず、土手部の硬さを自由に調節し難くなる。更に乗物用シートでは、各種のパッド素材を使用できることが望ましく、例えばリサイクル性確保の観点から発泡体の再利用品を使用することが検討されている。しかし再利用品としての発泡体はそのロット毎に硬さ(密度)がばらつくことがあるため、その密度のみでは所望の土手部の硬さを得られ難い。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、乗物用シートの各種性能を確保するために、土手部の硬さをより自由に調節できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、乗員の着座が可能な着座部と、着座部のシート幅方向外側で着座側に盛り上がる土手部とを備えている。そして土手部は、その着座側の外形をなして乗員を弾性的に支持する発泡樹脂製のパッド部と、パッド部を裏側から支持する支持パッド部とを有している。この種の構成では、乗物用シートの各種性能を確保するために、土手部の硬さをより自由に調節できることが望ましい。そこで本発明の支持パッド部は、パッド部よりも高密度で硬い発泡樹脂で形成されていると共に、外力が加えられた際の変形を助長する孔状の脆弱部が、支持パッド部の着座側又はその反対側のみに開口するように複数形成されている。本発明では、支持パッド部の硬さ(変形し易さ)を、その密度と孔状の脆弱部とによって調節できるようになり、土手部の硬さを自由に調節することが可能になる。
【0006】
第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートにおいて、土手部には、その頂部から着座部の着座面までの部分に調節領域が設けられている。そして調節領域では、頂部側から着座面側に向けて複数の脆弱部が並ぶように設けられていると共に、頂部側に配置する脆弱部の容量が小さく且つ着座面側に配置する脆弱部の容量が大きくされている。本発明の土手部は、その頂部側に容量の小さい脆弱部が設けられて適度な硬さを維持しているため、所望の支持性を確保し易くなる。また土手部の着座面側は、相対的に容量の大きい脆弱部が設けられることで、所望の柔らかさを確保し易くなり、例えば着座部と同等の柔らかさにすることが可能になる。
【0007】
第3発明の乗物用シートは、第2発明の乗物用シートにおいて、脆弱部の容量は、脆弱部の深さ寸法と脆弱部の開口面積の少なくとも一つで調節されている。本発明では、脆弱部の容量を、土手部の構成を考慮しつつ、深さ寸法や開口面積で調節できるようになる。
【0008】
第4発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートにおいて、土手部の外面の面方向において、頂部側から着座面側に向かう方向を一方向とした場合に、頂部側に配置する脆弱部と、着座面側に配置する別の脆弱部とは、一方向と直交する他方向に適宜の間隔で複数形成されている。本発明では、各脆弱部を、一方向及び他方向に適宜の間隔、即ち、断続的に形成することで、脆弱部による違和感の発生を極力抑制しつつ、土手部の硬さをより広い範囲で自由に調節することが可能になる。
【0009】
第5発明の乗物用シートは、第1発明~第4発明のいずれかの乗物用シートにおいて、脆弱部は、シート幅方向外側に向かうにつれて次第に着座側とは反対側に傾いている。本発明では、脆弱部を適宜の向きに延ばしたことで、外力が加えられた土手部の適所を適切な向きに変形させられるようになる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る第1発明によれば、乗物用シートの各種性能を確保するために、土手部の硬さをより自由に調節できるようになる。また第2発明によれば、各種性能をより確実に確保することができる。また第3発明によれば、土手部の硬さを更に自由に調節できるようになる。また第4発明によれば、各種性能を更に確実に確保することができる。そして第5発明によれば、各種性能を一層確実に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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