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公開番号
2025091539
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023206795
出願日
2023-12-07
発明の名称
乗物用シート及びその製造方法
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類
A47C
7/20 20060101AFI20250612BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約
【課題】シートパッドに一体化される裏面材の形状保持性をより向上させることにある。
【解決手段】乗員を弾性的に支持するシートパッド(着座パッド部20)と、シートパッド(着座パッド部20)の裏面に一体化された裏面材23とを備えた乗物用シートにおいて、裏面材23は、シートパッド(着座パッド部20)の裏面の凹凸形状に沿うように曲げ変形可能な可撓性を有すると共に、平均密度0.12g/cm
3
以上のシート状のチップウレタンで形成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
乗員を弾性的に支持するシートパッドと、前記シートパッドの裏面に一体化された裏面材とを備えた乗物用シートにおいて、
前記裏面材は、前記シートパッドの裏面の凹凸形状に沿うように曲げ変形可能な可撓性を有すると共に、平均密度0.12g/cm
3
以上のシート状のチップウレタンで形成されている乗物用シート。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記裏面材は、その平均厚み寸法が25mm以下に設定されている請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項3】
前記裏面材は、その面方向全体において厚み寸法が一定とされている請求項2に記載の乗物用シート。
【請求項4】
前記シートパッドは、モールドウレタンで形成されている請求項1~3のいずれか一項に記載の乗物用シート。
【請求項5】
請求項1に記載の乗物用シートの製造方法において、
成形型のキャビティ内に前記裏面材をセットしたのち、前記キャビティ内で前記シートパッドを成形する際に、
前記裏面材の面積を、前記シートパッドの裏面の面積よりも小さくしておくと共に、前記裏面材を、前記シートパッドの外周縁よりも内側に配置されるように前記成形型内にセットする乗物用シートの製造方法。
【請求項6】
前記裏面材の外周縁側に設けられた貫通部に、前記キャビティ内に固定された挿通凸部を挿通して、前記裏面材を前記キャビティ内にセットする請求項5に記載の乗物用シートの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートパッドと、シートパッドの裏面に一体化された裏面材とを備えた乗物用シート及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
この種の乗物用シートに関する技術が特許文献1に開示されている。この乗物用シートは、その外形をなす発泡樹脂製のシートパッドと、このシートパッドを支持するシートフレームとを有している。そしてシートパッドの裏面に裏面材が一体化されている。この裏面材は、適度な可撓性を備えた不織布やフェルト等の面材で形成されており、シートパッドの裏面形状(凹凸形状)に沿うように曲げられている。そして裏面材は、例えばシートパッドの成形と同時に一体化しておくことができる。即ち、成形型のキャビティ内にマグネット等の別部材で裏面材を予めセットしておく。つづいてキャビティ内でシートパッドを成形することで、このシートパッドの裏面に裏面材を一体化できるようになる。上記した構成では、裏面材の働きで、シートパッドが補強されると共に、このシートパッドとシートフレームとが直に接しないようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-002055号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで乗物用シートの分野では、面状に広げられた裏面材をシートパッドに一体化しておく。しかし公知の裏面材は、不織布やフェルト等の繊維素材製であるため、型崩れし易く、形状保持性にやや欠けていた。このため一体成形等の際に、裏面材が捲れたり弛んだりしないように気配りしつつセットしなければならず、また十分に気配りしたとしても成形圧(外力)で裏面材が部分的に動かされるおそれがあった。そしてこのような場合には、裏面材がシワや弛み等が生じた状態でシートパッドに一体化されてしまう。なおセット用のマグネット数を増やすことも考えられるが、そうすると多数のマグネット、即ち、成形後に不要な別部材が乗物用シートに残存する。更に上記した構成では、シートパッドに対して裏面材が過度に軽すぎる場合、スティックスリップによる異音の発生のおそれがある。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートパッドに一体化される裏面材の形状保持性をより向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートでは、乗員を弾性的に支持するシートパッドと、シートパッドの裏面に一体化された裏面材とを備え、裏面材は、シートパッドの裏面の凹凸形状に沿うように曲げることの可能な可撓性を有している。この種の構成では、シートパッドに一体化される裏面材の形状保持性をより向上させられることが望ましい。そこで本発明の裏面材は、平均密度0.12g/cm
3
以上のシート状のチップウレタンで形成されている。本発明の裏面材は、適度な可撓性を備えるように、チップウレタンをシート状に固めることで形成されている。そして適度な重量を有する所定密度のチップウレタン製のシート材で裏面材を形成することで、この裏面材の形状保持性を向上させている。これにより、シートパッドの裏面に裏面材をより適切な形で一体化しておけるようになる。
【0006】
第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートにおいて、裏面材は、その平均厚み寸法が25mm以下に設定されている。本発明では、裏面材の厚み寸法が過度に大きくならないように所定の値に抑えることで、乗員を支持するシートパッドの厚み寸法を確保し易くなる。
【0007】
第3発明の乗物用シートは、第2発明の乗物用シートにおいて、裏面材は、その面方向全体において厚み寸法が一定とされている。本発明では、裏面材の厚み寸法を一定にすることで、乗員を支持するシートパッドの厚み寸法をいずれの箇所においても確保し易くなる。
【0008】
第4発明の乗物用シートは、第1発明~第3発明のいずれかの乗物用シートにおいて、シートパッドは、モールドウレタンで形成されている。本発明では、シートパッドと裏面材とを同質の材料で形成できるようになり、リサイクル性の確保に資する構成となる。
【0009】
第5発明の乗物用シートの製造方法は、第1発明に記載の乗物用シートの製造方法であり、成形型のキャビティ内に裏面材をセットしたのち、キャビティ内でシートパッドを成形する。そしてその際に、裏面材の面積を、シートパッドの裏面の面積よりも小さくしておくと共に、裏面材を、シートパッドの外周縁よりも内側に配置されるように成形型内にセットすることとした。本発明では、裏面材に極力邪魔されることなく成形型を型閉じしてキャビティを形成できるようになる。
【0010】
第6発明の乗物用シートの製造方法は、第5発明の乗物用シートの製造方法において、裏面材の外周縁側に設けられた貫通部に、キャビティ内に固定された挿通凸部を挿通して、裏面材をキャビティ内にセットすることとした。本発明では、マグネット等の別部材を要することなく、裏面材をキャビティ内にセットすることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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