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公開番号2025092998
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208463
出願日2023-12-11
発明の名称水性粘着剤および表面保護用粘着シート
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09J 133/00 20060101AFI20250616BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本開示は、粘着シートの再剥離性が良好で、短エージングかつ塗工外観良好な表面保護用粘着シートが得られる水性粘着剤を提供することを課題とする。
【解決手段】
アクリル系ポリマー(A)と分子内にアジリジニル基を2つ以上有する化合物(B)を含む水性粘着剤であって、アクリル系ポリマー(A)が、アルキル基の炭素数が4~12の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)、カルボキシル基含有モノマー(a2)および水酸基含有モノマー(a3)を含むモノマー混合物の乳化重合物であり、モノマー混合物100質量%中にカルボキシル基含有モノマー(a2)を0.1~3.0質量%、かつ水酸基含有モノマー(a3)を0.5~5.0質量%含み、ゲル分率が80~100%であることを特徴とする、表面保護用粘着シートに用いるための水性粘着剤により解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アクリル系ポリマー(A)と分子内にアジリジニル基を2つ以上有する化合物(B)を含む水性粘着剤であって、
アクリル系ポリマー(A)が、アルキル基の炭素数が4~12の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)、カルボキシル基含有モノマー(a2)および水酸基含有モノマー(a3)を含むモノマー混合物の乳化重合物であり、
モノマー混合物100質量%中にカルボキシル基含有モノマー(a2)を0.1~3.0質量%、かつ水酸基含有モノマー(a3)を0.5~5.0質量%含み、
ゲル分率が80~100%であることを特徴とする、
表面保護用粘着シートに用いるための水性粘着剤。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
分子内にアジリジニル基を2つ以上有する化合物(B)が、2-メチルアジリジニル基を有することを特徴とする、請求項1記載の表面保護用粘着シートに用いるための水性粘着剤。
【請求項3】
前記アクリル系ポリマー(A)が粒子状であり、かつ動的光散乱法で測定される平均粒子径が100~300nmであることを特徴とする、請求項1記載の表面保護用粘着シートに用いるための水性粘着剤。
【請求項4】
請求項1記載の水性粘着剤が増粘剤および可塑剤を含まないことを特徴とする表面保護用粘着シートに用いるための水性粘着剤。
【請求項5】
フィルム基材と請求項1~4いずれか1項記載の水性粘着剤より形成された粘着剤層を備える、表面保護用粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は表面保護用途の水性粘着剤および粘着シートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
粘着剤は、マスキングテープ、両面テープ、表面保護フィルム、包装用テープ等、様々な用途で用いられている。そして、環境対策、省資源、安全性などの観点から有機溶剤を使用しない水性粘着剤が盛んに使用されている。このような水性粘着剤は、低コストかつ諸物性を満足し易いアクリル系粘着剤が用いられている。
【0003】
表面保護フィルム用途の要求品質としては、フィルム基材に対して剥がれることのない密着性を有すること、工業用、電気・電子・光学分野等で用いられる各種樹脂板、ガラス板、金属板等の被着体に対して、シワや空気を巻き込むことなく一様に貼り付けられる貼着作業性に優れること、被着体にフィルムを貼り合わせた状態で保管、搬送等の間に浮きや剥がれが生じない適度な粘着力を有すること、被着体から、保管中の高温および高湿熱雰囲気下でも粘着力の経時変化が少なく、容易に剥離可能で剥離後に被着体表面を汚染することがないこと等が挙げられるが、近年では光学部材の保護用途等で良好な塗工外観を有することが求められている。
【0004】
特許文献1では、アクリル系単量体とカルボキシル基含有単量体を必須成分とする単量体混合物の水分散系共重合体とカルボジイミド化合物を含む再剥離型水分散感圧接着剤が開示されている。
【0005】
特許文献2では、アクリル酸アルキルエステル、カルボキシル基含有不飽和単量体、多官能性不飽和単量体、その他の不飽和単量体を含む単量体混合物を、アニオン型反応性乳化剤の存在下に乳化重合させて得られるエマルジョン重合体と、架橋剤とを含有してなる再剥離型水性粘着剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-105420号公報
特開2004-256789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1や2の水性粘着剤は、カルボジイミド硬化剤で硬化させた後のゲル分率が低く、再剥離性に課題があった。加えて、硬化剤との反応速度が遅く、塗工外観が悪化してしまうという問題点があった。
【0008】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は粘着シートの再剥離性が高温および高湿熱雰囲気下でも良好で、短エージングかつ塗工外観良好な表面保護用粘着シートが得られる水性粘着剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らが鋭意検討を重ねたところ、以下の態様において、本開示の課題を解決し得ることを見出し、本開示を完成するに至った。
すなわち、本発明は、アルキル基の炭素数が4~12である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)、カルボキシル基含有モノマー(a2)および水酸基含有モノマー(a3)を含むモノマー混合物の乳化重合物であるアクリル系ポリマー(A)、ならびに分子内にアジリジニル基を2つ以上有する化合物(B)を含み、前記モノマー混合物中に水酸基含有モノマー(a3)を0.5~5.0質量%、カルボキシル基含有モノマー(a2)を0.1~3.0質量%を含む表面保護用粘着シートに用いるための水性粘着剤に関する。
【0010】
また、本発明は、分子内にアジリジニル基を2つ以上有する化合物(B)が、2-メチルアジリジニル基を有する表面保護用粘着シートに用いるための前記水性粘着剤に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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