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公開番号2025086929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201200
出願日2023-11-29
発明の名称印刷インキ
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09D 11/102 20140101AFI20250603BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、印刷時の版カブリ性が抑制され、印刷層の耐加湿ブロッキング性、耐スクラッチ性、テープ接着性及び印刷インキに硬化剤を添加後の2液経時安定性が良好である水性印刷インキを提供することを目的とする。
【解決手段】上記課題は、着色剤、水性ウレタン樹脂、ワックス、および水系溶剤を含有する印刷インキであって、
前記ワックスが、下記一般式(1)で表される構造単位を、ワックス全体に対して、50質量%以上含み、
前記ワックスの重量平均分子量が、1000~2400000であり、
前記印刷インキ全体に対して、前記ワックスを0.1~6質量%含むことを特徴とする印刷インキによって解決できる。
一般式(1)
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025086929000007.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">23</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">41</com:WidthMeasure> </com:Image> (R1は、炭素数1~24の炭化水素基を表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
着色剤、水性ウレタン樹脂、ワックス、および水系溶剤を含有する印刷インキであって、
前記ワックスが、下記一般式(1)で表される構造単位を、ワックス全体に対して、50質量%以上含み、
前記ワックスの重量平均分子量が、1000~2400000であり、
前記印刷インキ全体に対して、前記ワックスを0.1~6質量%含むことを特徴とする印刷インキ。
一般式(1)
JPEG
2025086929000006.jpg
23
41
(R

は、炭素数1~24の炭化水素基を表す。)
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
一般式(1)で表される構造単位が、バイオマス由来であることを特徴とする請求項1記載の印刷インキ。
【請求項3】
水性ウレタン樹脂が、バイオマス由来のポリオールを原料としたものであることを特徴とする請求項1記載の印刷インキ。
【請求項4】
ワックスの粒径が、0.1~10μmであることを特徴とする請求項1記載の印刷インキ。
【請求項5】
印刷インキのバイオマス度が、10質量%以上であることを特徴とする請求項1記載の印刷インキ。
【請求項6】
裏刷り用印刷インキであることを特徴とする請求項1記載の印刷インキ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、着色剤、水性ウレタン樹脂、ワックス、および水系溶剤を含有する印刷インキに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
グラビアまたはフレキソインキは、絵柄印刷として、被印刷体に美粧性、機能性を付与させる目的で広く用いられているが、近年、包装物の多様性や包装技術の高度化、さらには有機溶剤に代表される法規制に係る環境課題に対する取組みなど、印刷インキへの要求は年々多様化している。
【0003】
近年の環境保全、法規制の課題を解決するための手段として水性印刷インキへの転換が提案されている。水性印刷インキは一般包装紙や段ボール等の紙器等の印刷に広く用いられてきている。しかし、包装材用途を中心とした非浸透性のプラスチックフィルム基材に対する印刷分野においては、溶剤系の印刷インキと比較し、課題が未だ多いのが事実である。
【0004】
また、植物原料などのバイオマス原料を使用し、燃焼で排出される二酸化炭素と、植物などの生長により吸収・固定される二酸化炭素の量とが同一量とすれば空気中の二酸化炭素を増加させることないとのカーボンニュートラルの概念に基づき、印刷インキに用いる樹脂等に、バイオマス由来の原料を使用することは、温室効果ガスである二酸化炭素増加を避けるうえで有効とされている(特許文献1)。
【0005】
印刷インキの品質は、主にその主成分であるバインダー樹脂に大きく依存している。水性の印刷インキの場合においても、汎用化、高性能化を考慮し、水性ウレタン樹脂が主たるバインダー樹脂として広く使われている。これは、水性ウレタン樹脂は、硬くて強靱な塗膜から柔らかくかつ弾性のある塗膜まで自由な塗膜設計ができるためである。
中でも、ポリエーテルポリオールを含有する水性ウレタン樹脂を用いた水性印刷インキは、柔軟性が高く、プラスチック基材との密着性が良好となることが知られている。例えば、特許文献2、3ではポリテトラメチレングリコールとポリエチレングリコールからなる水性ウレタン樹脂を用いた水性印刷インキの技術開発が開示されているが、水性印刷インキの場合、印刷時の版カブリ性や各種プラスチックフィルム基材に対するラミネート強度、耐ブロッキング性等のインキの塗膜物性に関して技術難易度が高く未だ発展途上段階である。
【0006】
さらに、特許文献4にはバイオマスポリオールを用いた水性ウレタン樹脂を使用した水性インキが開示されているが、水性インキの場合版カブリ性については制御が非常に難しく、印刷物のブロッキングや傷つき防止のために必須となるワックスの添加が、版カブリ性を悪くする大きな要因の一つとなるため、樹脂のみからの改善アプローチでは解決が難しい状況であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2018/199085号
特開2002-60451号公報
特開2005-272587号公報
特開2021-169547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、印刷時の版カブリ性が抑制され、印刷層の耐加湿ブロッキング性、耐スクラッチ性、テープ接着性及び印刷インキに硬化剤を添加後の2液経時安定性が良好である水性印刷インキを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、前記状況を鑑み鋭意検討を重ねた結果、以下に記載の水性印刷インキを使用することで課題解決できることを見出し、本願発明を成すに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、着色剤、水性ウレタン樹脂、ワックス、および水系溶剤を含有する印刷インキであって、前記ワックスが、下記一般式(1)で表される構造単位を、ワックス全体に対して、50質量%以上含み、
前記ワックスの重量平均分子量が、1000~2400000であり、
前記印刷インキ全体に対して、前記ワックスを0.1~6質量%含むことを特徴とする印刷インキに関する。
(【0011】以降は省略されています)

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