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公開番号2025087583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2024174193
出願日2024-10-03
発明の名称水性被覆材
出願人ベック株式会社
代理人
主分類C09D 5/02 20060101AFI20250603BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、耐汚染性とともに耐割れ性に優れる水性被覆材を提供する。
【解決手段】本発明の水性被覆材は、結合剤として、特定粒子径、特定ガラス転移温度を有する3層構造合成樹脂エマルションを用いることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
合成樹脂エマルションを結合剤とする水性被覆材であって、
該合成樹脂エマルションは、
内層のガラス転移温度が35℃超120℃以下、
中間層のガラス転移温度が-10℃超45℃以下、
外層のガラス転移温度が-60℃以上10℃以下であり、
内層のガラス転移温度と中間層のガラス転移温度の差(内層Tg-中間層Tg)が、35℃以上であり、
中間層のガラス転移温度と外層のガラス転移温度の差(中間層Tg-外層Tg)が、-10℃超35℃未満であり、
平均粒子径が50nm以上300nm以下の多層構造合成樹脂エマルションであることを特徴とする水性被覆材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐汚染性とともに耐割れ性に優れる水性被覆材に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、建築・土木構造物に使用する被覆材においては、無公害性や安全性を考慮し、有機溶剤を溶媒とする溶剤型から、水を溶媒とする水性型への転換が図られている。
【0003】
水性型の被覆材としては、例えば、合成樹脂エマルションを結合剤とする技術があり、近年では、多層構造型の合成樹脂エマルションを採用し溶剤型に匹敵する塗膜性能を有するものも登場している。(例えば、特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-97708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、特許文献1では、内層のガラス転移温度が5~60℃、外層のガラス転移温度が50~100℃である2層構造型の合成樹脂エマルションが採用され、耐汚染性、弾性適性の向上が図られている。しかし、上記の合成樹脂エマルションでは、より高度な弾性適性を得ることは難しい場合があるなど、2層構造型の合成樹脂エマルションでは、耐汚染性、耐割れ性等の物性向上化の点で限界がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記問題を解決するために鋭意検討を行った結果、結合剤として、特定のガラス転移温度、特定の粒子径を有する3層構造型の合成樹脂エマルションを採用することで、優れた耐汚染性、優れた耐割れ性を実現させることに成功し、本発明を完成に至った。
【0007】
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.合成樹脂エマルションを結合剤とする水性被覆材であって、
該合成樹脂エマルションは、
内層のガラス転移温度が35℃超120℃以下、
中間層のガラス転移温度が-10℃超45℃以下、
外層のガラス転移温度が-60℃以上10℃以下であり、
内層のガラス転移温度と中間層のガラス転移温度の差(内層Tg-中間層Tg)が、35℃以上であり、
中間層のガラス転移温度と外層のガラス転移温度の差(中間層Tg-外層Tg)が、-10℃超35℃未満であり、
平均粒子径が50nm以上300nm以下の多層構造合成樹脂エマルションであることを特徴とする水性被覆材。
【発明の効果】
【0008】
本発明の水性被覆材は、優れた耐汚染性とともに、優れた耐割れ性を有する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
【0010】
本発明は、合成樹脂エマルションを結合剤とする水性被覆材であって、
該合成樹脂エマルションは、
内層のガラス転移温度が35℃超120℃以下(好ましくは40℃以上110℃以下、さらに好ましくは45℃以上100℃以下)、
中間層のガラス転移温度が-10℃超45℃以下(好ましくは-5℃以上35℃以下、さらに好ましくは0℃以上25℃以下)、
外層のガラス転移温度が-60℃以上10℃以下(好ましくは-55℃以上5℃以下、さらに好ましくは-50℃以上0℃以下)であり、
内層のガラス転移温度と中間層のガラス転移温度の差(内層Tg-中間層Tg)が、35℃以上(好ましくは40℃以上130℃以下、さらに好ましくは45℃以上110℃以下)であり、
中間層のガラス転移温度と外層のガラス転移温度の差(中間層Tg-外層Tg)が、-10℃超35℃未満(好ましくは-5℃以上30℃以下、さらに好ましくは0℃超25℃以下)、
平均粒子径が、50nm以上300nm以下(好ましくは50nm以上300nm未満、さらに好ましくは70nm以上250nm以下)の多層構造合成樹脂エマルションであることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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