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公開番号2025050344
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023159075
出願日2023-09-22
発明の名称塗工液及び容器
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類C09D 175/04 20060101AFI20250327BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】オートクレーブ処理による滅菌を行う容器に適用できるほど耐熱性が向上した保護層を形成することができる、塗工液の提供。
【解決手段】本開示は、共重合ポリエステルとイソシアネート化合物とを含む塗工液であって、前記共重合ポリエステルが、ジオール成分として、エチレングリコールとネオペンチルグリコール又はプロピレングリコールとを含み、前記共重合ポリエステルが、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸を含み、前記共重合ポリエステルの重量平均分子量が、1,000超、20,000以下であり、前記イソシアネート化合物が、分子内にイソシアナト基を2個以上有し、前記共重合ポリエステルに対する前記イソシアネート化合物の配合比(イソシアネート化合物/共重合ポリエステル)が、質量比で1/3500以上、1/1以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
共重合ポリエステルとイソシアネート化合物とを含む塗工液であって、
前記共重合ポリエステルが、ジオール成分として、エチレングリコールとネオペンチルグリコール又はプロピレングリコールとを含み、
前記共重合ポリエステルが、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸を含み、
前記共重合ポリエステルの重量平均分子量が、1,000超、20,000以下であり、
前記イソシアネート化合物が、分子内にイソシアナト基を2個以上有し、
前記共重合ポリエステルに対する前記イソシアネート化合物の配合比(イソシアネート化合物/共重合ポリエステル)が、質量比で1/3500以上、1/1以下である、塗工液。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記共重合ポリエステルが、ジカルボン酸成分として、更にイソフタル酸を含む、請求項1に記載の塗工液。
【請求項3】
前記共重合ポリエステルのガラス転移温度が、35℃以上、100℃以下である、請求項1又は2に記載の塗工液。
【請求項4】
前記イソシアネート化合物が、メタキシリレンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネートからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の塗工液。
【請求項5】
容器本体と、前記容器本体の表面の少なくとも一部に設けられた保護層と、前記容器本体と前記保護層との間に設けられた中間層と、を備える容器であって、
前記保護層が、共重合ポリエステルとイソシアネート化合物とを含み、
前記共重合ポリエステルが、ジオール成分として、エチレングリコールとネオペンチルグリコール又はプロピレングリコールとを含み、
前記共重合ポリエステルが、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸を含み、
前記共重合ポリエステルの重量平均分子量が、1,000超、20,000以下であり、
前記イソシアネート化合物が、分子内にイソシアナト基を2個以上有し、
前記共重合ポリエステルに対する前記イソシアネート化合物の配合比(イソシアネート化合物/共重合ポリエステル)が、質量比で1/3500以上、1/1以下である、容器。
【請求項6】
前記共重合ポリエステルが、ジカルボン酸成分として、更にイソフタル酸を含む、請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記共重合ポリエステルのガラス転移温度が、35℃以上、100℃以下である、請求項5又は6に記載の容器。
【請求項8】
前記イソシアネート化合物が、メタキシリレンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネートからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項5又は6に記載の容器。
【請求項9】
前記保護層の厚さが、0.1μm以上、100μm以下である、請求項5又は6に記載の容器。
【請求項10】
前記容器本体が、ポリオレフィン、環状ポリオレフィン、環状オレフィンコポリマー、ポリカーボネート及びポリエステルからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項5又は6に記載の容器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、塗工液と、該塗工液を用いて形成した保護層を備える容器と、に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
薬液を密閉状態で充填、保管するための医療用包装容器として、アンプル瓶、バイアル瓶、プレフィルドシリンジ等が使用されている。アンプル瓶は、口部をヒートシール密封する容器であり、バイアル瓶は、口部にゴム栓を押し入れて密封する容器である。アンプル瓶もバイアル瓶も、主に医療用試薬の容器として使用される。
また、プレフィルドシリンジは、予めシリンジ容器内に薬液を密封状態に収容しておき、使用時に封止キャップを取り外して注射針、血管カテーテル等の器具に接続し、薬液を患者に投与できるように構成された注射器である。
【0003】
医療用包装容器として、従来からガラス製のものが使用されてきたが、近年ではガラスに代わり、ポリカーボネート、ポリプロピレン、シクロオレフィンポリマー等のプラスチックが医療用包装容器に使用されるようになってきている。プラスチック製の医療用包装容器について、これまで種々の改良がなされてきた。
【0004】
例えば、特許文献1には、材質がプラスチックからなり、バレル部分の外側表面の70%以上の面積に無機化合物蒸着プラスチックフィルムからなるラベルが設けられている、プレフィルドシリンジが記載されている。このプレフィルドシリンジによれば、バリア包装袋からプレフィルドシリンジを取り出した後も、3日以内程度は薬液の酸化による劣化防止が可能である。
【0005】
また、特許文献2には、シリンジバレルの肩部外周部を突出させ、シリンジバレルの外表面部を突出部とともにバリア包材で被覆した、プレフィルドシリンジが記載されている。このプレフィルドシリンジによれば、薬液が収容されている部分を完全にバリア包材で被覆するので、薬液の劣化を確実に防止できる。
【0006】
さらに、特許文献3には、熱可塑性樹脂(b)を含有する第1の樹脂層と、ポリエステル化合物(a)及びジベンゾイルメタン系化合物を含む樹脂層と、熱可塑性樹脂(b)を含有する第2の樹脂層と、の少なくとも3層をこの順に有する、酸素バリア、紫外線バリア、及び低溶出性に優れる医療用多層容器が記載されている。
【0007】
特許文献3に記載の医療用多層容器の製造方法として、特許文献3には射出成形法が記載されている。しかしながら、射出成形法は容器の形状毎に金型を用意して容器を製造する方法であるため、製造できる容器の大きさや種類が金型によって制限されるという問題がある。そのため、射出成形法ではなく、容器本体に樹脂を溶解した塗工液を塗工することで保護層を形成し、保護層を備える容器を製造することも検討されてきた。例えば、特許文献4には、特定の共重合ポリエステルを用いた保護層を備えた容器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2004-267662号公報
国際公開第2007/023736号
特開2021-11305号公報
特開2023-97400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献4に記載の共重合ポリエステルは十分な耐熱性を有しておらず、改善の余地があった。例えば、高温高圧の飽和水蒸気を利用した加熱滅菌処理であるオートクレーブ処理で、医療用多層容器を滅菌することが一般的に行われているが、特許文献4に記載の共重合ポリエステルを用いて形成した保護層を備える容器に対してオートクレーブ処理による滅菌を行うと、保護層の表面が荒れることがあった。
【0010】
従って、本開示の目的は、オートクレーブ処理による滅菌を行う容器に適用できるほど耐熱性が向上した保護層を形成することができる、塗工液を提供することである。また、本開示の別の目的は、該塗工液を塗工して形成した保護層を備える、容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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