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公開番号2025099289
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215829
出願日2023-12-21
発明の名称振り子式筆記具
出願人ミクロ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B43K 21/16 20060101AFI20250626BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】筆記具を構成する円筒状の本体の後端側に荷重の強いスプリングを内蔵することなく、消しゴム使用時にノック動作が起こって芯が繰り出される事態が発生することを防止できる、振り子式筆記具。
【解決手段】消しゴムを後端側で支持している消しゴムホルダー29と、作動案内溝50aと、振り子24と、作動用凸部35aとを有し、該振り子24の後端部に配備されている振り子側掛止部と該消しゴムホルダー29の先端部に配備されている消しゴムホルダー側掛合部との間の掛合が行われることで強い力で消しゴムを使用することができる振り子式筆記具。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
後端から先端に向かって前後方向に伸びる円筒状の本体部と、
前記前後方向に伸びていて前記本体部の内部に配置されている芯タンクと、
前記前後方向に伸びていて前記本体部の内部に配置され、前記本体部内を前記前後方向に移動自在になっている振り子と、
前記本体部の内部で前記本体部の先端側に配備されているチャック機構と、
前記本体部の後端に配備されている消しゴムと
を備えていて、前記芯タンクに収容されている芯が前記先端から繰り出される振り子式筆記具であって、
前記本体部と前記振り子とは、前記本体部が備えている前記本体部の内周を前記前後方向に伸びる本体側掛止部と、前記振り子が備えている前記振り子の外周を前記前後方向に伸びる振り子側掛合部とが掛合することで掛合しており、
前記消しゴムを後端側で支持している消しゴムホルダーが、前記本体部の後端に、前記前後方向に移動自在で、前記本体部の中心軸の周囲で円周方向に移動自在に嵌装されていて、
前記振り子は後端に前記消しゴムホルダーの先端である消しゴムホルダー先端部と当接する振り子後端部を備えており、
前記振り子と前記消しゴムホルダーとは、前記振り子後端部と前記消しゴムホルダー先端部とが当接して前記振り子から前記消しゴムホルダーに対して後進方向の力が加えられている状態で前記消しゴムホルダーが前記円周方向に移動した際に、互いに掛合することになる振り子側掛止部と消しゴムホルダー側掛合部とをそれぞれ前記振り子後端部と消しゴムホルダー先端とに備えていて、
前記消しゴムホルダーの前記前後方向の移動及び、前記円周方向の移動を案内する作動案内溝が、前記本体部の後端側に前記本体部の周壁である本体部周壁を半径方向で内外に貫通して形成されていて、
前記作動案内溝は、前記前後方向に伸びるノック用溝部と、前記ノック用溝部に連続して、前記ノック用溝部の後端から前記ノック用溝部が伸びる方向に対して斜交して前記本体部の前記後端に向かって伸びる待避用溝部とからなり、
前記消しゴムホルダーは、前記作動案内溝を半径方向で内側から外側に向かって突出する作動用凸部を備えている
振り子式筆記具。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記本体部は、後端から先端に向かって前記前後方向に伸びる円筒状の本体と、前記本体の後端の内側に装着される円筒状の尾栓とからなり、
前記尾栓の後端に、前記消しゴムホルダーが、前記前後方向に移動自在で、前記中心軸の周囲で円周方向に移動自在に嵌装されていて、
前記消しゴムホルダーの前記作動用凸部が前記半径方向で内側から外側に向かって突出する前記作動案内溝は、前記尾栓の先端側に前記尾栓の周壁である尾栓周壁を半径方向で内外に貫通して形成されている
請求項1の振り子式筆記具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は振り子式筆記具に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
円筒状の軸筒を軸筒が伸びる方向に振ることや、円筒状の軸筒を軸筒が伸びる方向である上下方向に動かすことで、軸筒内に収納されている振子(おもり、重量体など)を軸筒が伸びる方向に移動させ、軸筒の先端側に内蔵されているチャックに対してその慣性力を作用させることで、軸筒に内蔵されている芯を軸筒の先端から繰り出す筆記具が従来から知られており、振り子式筆記具や、振り出し式筆記具などと呼ばれている。
【0003】
振り子式筆記具については従来から種々の提案が行われている(例えば、特許文献1、2、3)。
【0004】
振り子式筆記具の従来の一般的な構造を図1を参照して説明する。図1に例示されている従来の振り子式筆記具12では、軸筒を構成し、先端(図1の左端)にテーパー2を備えている円筒状の本体1の先端側内部にチャック機構を構成するチャックガイド5が、後端側(図1の右側)の内部に尾栓6が配備されている。本体1の内部でチャックガイド5と尾栓6との間には所定の重量を有する振り子4が配備されている。振り子4は、例えば、金属製のおもりとして構成される。振り子4は、チャックガイド5と尾栓6との間を、本体1が伸びる方向(図1における左右方向)で移動可能になっている。図1の実施形態では、振り子4は、円筒状からなる本体1の中心軸の周囲で回転可能にもなっている。
【0005】
振り子式筆記具12を用いて筆記する状態で、振り子式筆記具12を手に持って上下に振る、すなわち、図1の左右方向に振ると、振り子4がチャックガイド5と尾栓6の間を往復し、チャックガイド5に対して図1の右側から左側に向かう前進方向で衝突する。このように振り子4がチャックガイド5に衝突することでその慣性力を作用させると、チャックガイド5は本体1の先端方向(図1の左側方向)に向かって前進する。そして、チャックガイド5に取り付けてあるチャックが作動し、芯タンク3に収容されている芯11の先端が、テーパー2が形成されている本体1の先端(図1の左端)から繰り出される。
【0006】
このような一般的な振り子式筆記具12では本体1内のチャックガイド5側に配備されているスプリング7の荷重は、チャックガイド5に対する振り子4の衝突による上述した前進動作を考慮してあまり大きくないものに設定されている。例えば、0.98N~1.96N程度の荷重のスプリング7が一般的に採用されている。
【0007】
図1図示のように、消しゴムホルダー9によって支持されている消しゴム8が本体1の後端側に配備されている振り子式筆記具12の場合、消しゴム8を使用するときには、筆記している状態から上下転倒させて消しゴム8の後端(図1の右側端)を紙面にこすり付けるようになる。このときに上述したスプリング7の荷重が大きくないと、消しゴム8を使用して上述のこすり付ける動作を行うたびにノック動作が起こり、チャックが上述したように作動して、芯11が繰り出されることになってしまう。
【0008】
このような事態が発生することを防止する目的で、先端側のスプリング7の荷重よりは大きな、強い荷重を有するスプリング10を、図1図示のように、本体1の後端側(図1の右側)の内部に配置しておく構造、構成が一般的に採用されている。図1図示の実施形態ではバネ受け8を介して、本体1の後端側(図1の右側)の内部に強い荷重を有するスプリング10が配備されている。例えば、2.94N~5.88N程度の荷重のスプリング10が一般的に採用されている。
【0009】
このような荷重が強いスプリング10を図1図示のように配置しておくことで、消しゴム8を使用している際にチャックが作動しにくいようにするものである。
【0010】
図1図示のような構造、構成を採用することで、消しゴム8を使用する時に荷重が強いスプリング10によって消しゴムホルダー9が支えられ、消しゴム8を使用しても消しゴムホルダー9が沈みにくくなる。すなわち、消しゴム8を使用しても消しゴムホルダー9は図1の左側方向へ移動しにくくなり、消しゴム8を使用して上述のこすり付ける動作を行うたびにノック動作が起こって芯11が繰り出されるという事態を生じさせることなしに消しゴム8を使用できるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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