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公開番号2025100322
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2024145455
出願日2024-08-27
発明の名称弁装置および冷凍サイクルシステム
出願人株式会社鷺宮製作所
代理人個人,個人,個人
主分類F16K 27/02 20060101AFI20250626BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】本発明は、シール性能を向上させる弁装置および冷凍サイクルシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】逆止弁1は、流体を流す筒状の本体10と、本体10に対して圧入された弁座部材20と、弁座部材20に設けられた弁ポート31を開閉する弁体50とを備える。弁座部材20の外面には、圧入部33が設けられる。本体の内面には、圧入部33が他方側L2から一方側L1に摺接された被圧入部13が設けられる。被圧入部13における他方側L2の端部よりも一方側L1には、本体10の内方に向かって突出する突出面部15が設けられ、突出面部15と、弁座部材20の圧入部33と、の密接部により流体の漏れを止めるシール部Sが構成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
一方側から他方側に延びて流体を流す筒状の本体と、前記本体に対して圧入された弁座部材と、前記弁座部材に設けられた弁ポートを開閉する弁体と、を備える弁装置であって、
前記弁座部材の外面に設けられた圧入部と、
前記本体の内面に設けられ、前記圧入部が前記他方側から前記一方側に摺接された被圧入部と、を備え、
前記被圧入部における前記他方側の端部よりも前記一方側には、前記本体の内方に向かって突出する突出面部が設けられ、
前記圧入部と前記突出面部との密接部により前記流体の漏れを止めるシール部が構成されていることを特徴とする弁装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記突出面部は、前記弁座部材を圧入する前に形成される既成面部で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項3】
前記突出面部は、前記一方側から前記他方側に延びる前記本体の軸線に対して所定角度を備えて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項4】
前記本体および前記弁座部材は円筒状に設けられ、
前記被圧入部には、前記他方側に設けられる圧入代部と、前記一方側に設けられる小径部と、前記圧入代部と前記小径部との間に設けられる前記突出面部と、を備え、
前記圧入代部は、前記弁座部材圧入前の内径寸法が圧入前の前記弁座部材における前記圧入部の外径寸法よりも小さく、
前記小径部は、前記圧入代部の内径寸法以下の内径寸法を備え、
前記突出面部の前記他方側の端部は前記圧入代部に連続し、前記突出面部の前記一方側の端部は前記小径部に連続していることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項5】
前記圧入代部の前記他方側には、前記圧入代部よりも内径の大きい大径部が設けられ、
前記弁座部材には、前記本体の内面に向かって突出し、前記内面のうち前記大径部と前記圧入代部との境界部に当接するフランジ部が設けられ、
前記弁座部材における前記フランジ部と前記フランジ部以外の部分と、前記本体における前記圧入代部と、で囲まれた空間は、前記流体に含まれる油を貯留可能な油溜まり部を構成し、
前記フランジ部には、前記油溜まり部と前記本体の内部とを連通する油導入部が設けられ、
前記油溜まり部および前記油導入部は、前記流体の漏れを抑制する作動流体漏洩防止部を構成していることを特徴とする請求項4に記載の弁装置。
【請求項6】
前記本体は、前記被圧入部の保持力を強化する保持力強化部を有し、
前記保持力強化部は、塑性加工が施された前記圧入代部で構成され、
前記圧入代部の厚さ寸法は、前記小径部の厚さ寸法よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の弁装置。
【請求項7】
前記小径部の外径寸法は、前記圧入代部の外径寸法と等しいことを特徴とする請求項4に記載の弁装置。
【請求項8】
前記弁座部材の外周には、前記弁座部材の前記他方側端部に向かった面を有する角部が設けられ、
前記本体には、内方に向かって加締められた加締め部が設けられ、
前記加締め部には、前記角部に係合する加締め凸部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項9】
前記加締め凸部は、前記本体の外周にポンチ加締めにより形成されて前記本体の内方に突出した前記加締め部の先端部で構成されていることを特徴とする請求項8に記載の弁装置。
【請求項10】
前記加締め凸部は、前記角部の少なくとも一部に食い込んでおり、この食い込んだ部分により、前記流体の漏れを抑制する作動流体漏洩防止部が構成されていることを特徴とする請求項8に記載の弁装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、弁装置および冷凍サイクルシステムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
流体の流れを制御する弁装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の弁装置(逆止弁)は、管状の弁体収容部と、弁体収容部に収容される円柱状の弁座部材と、弁座部材に形成された弁ポートを開閉する弁体(弁本体)と、を備えている。この弁装置では、弁体が弁体収容部内で軸線方向に進退移動することで弁ポートが開閉し、流体の流れが制御される。そして、弁座部材は、弁体収容部に対して軸線方向に圧入されており、この圧入によって弁座部材の外壁と、弁体収容部の内壁と、の間がシールされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-145215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述したような弁装置は、例えば冷凍サイクルシステムの一部を構成する弁装置として用いられることがある。この際、弁装置の制御対象となる流体には、例えばCO

などの超高圧の流体が用いられる場合がある。この場合、超高圧により、弁体収容部の内壁の内径を広げる方向に作用する力が大きいため、従来の弁装置のように弁座部材を単に弁体収容部に圧入する構造では、弁座部材の外壁と弁体収容部の内壁との間のシールが十分ではなく、流体が意図しない部分に漏れ出す裏漏れが生じる可能性があった。また、この裏漏れにより、冷凍サイクルシステムのエネルギー効率が落ち、弁装置の省エネ性能が低下する可能性があった。
【0005】
本発明は、シール性能を向上させる弁装置および冷凍サイクルシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の弁装置は、一方側から他方側に延びて流体を流す筒状の本体と、前記本体に対して圧入された弁座部材と、前記弁座部材に設けられた弁ポートを開閉する弁体と、を備える弁装置であって、前記弁座部材の外面に設けられた圧入部と、前記本体の内面に設けられ、前記圧入部が前記他方側から前記一方側に摺接された被圧入部と、を備え、前記被圧入部における前記他方側の端部よりも前記一方側には、前記本体の内方に向かって突出する突出面部が設けられ、前記圧入部と前記突出面部との密接部により前記流体の漏れを止めるシール部が構成されていることを特徴とする。
【0007】
このような本発明によれば、本体の内面の被圧入部に突出面部を設け、弁座部材の圧入部と突出面部との密接部によりシール部を構成したことで、本体内を流れる流体が意図しない部分に漏れ出す裏漏れをシール部で確実に防止できる。これにより、弁装置のシール性能を向上させることができる。このため、弁装置の制御対象となる流体に例えばCO

などの超高圧の流体が用いられる場合でも、従来の弁装置のように弁座部材を単に弁体収容部に圧入する構造と比較して高いシール性能を維持することができる。したがって、シール性能を向上させる弁装置を提供することができる。
【0008】
また、この際、前記突出面部は、前記弁座部材を圧入する前に形成される既成面部で構成されていることが好ましい。このような構成によれば、弁座部材を圧入する前に形成された既成面部により突出面部を構成することで、本体に予め形成された既成面部に弁座部材の圧入部を密接させてシール部を構成するため、弁座部材の圧入部と密接する既成面部がない従来の弁装置と比べた場合、弁装置の制御対象として超高圧の流体を用いたとしても、流体の裏漏れを防止することができる。また、弁装置のシール性を高く維持することができる。
【0009】
また、前記突出面部は、前記一方側から前記他方側に延びる前記本体の軸線に対して所定角度を備えて形成されていることを特徴とする。このような構成によれば、突出面部を、例えば、本体の軸線に対して傾斜するテーパ形状、または本体の軸線に対して直交する直角形状など、様々な形状に成形することができる。また、突出面部の軸線に対する角度を所定の角度に設定できるため、当該角度を変えることで、圧入部と突出面部との密接状態を、本体と弁座部材の材質等の条件に合わせて適切に変更することができる。このため、弁装置のシール性能を高く維持することができる。
【0010】
また、前記本体および前記弁座部材は円筒状に設けられ、前記被圧入部には、前記他方側に設けられる圧入代部と、前記一方側に設けられる小径部と、前記圧入代部と前記小径部との間に設けられる前記突出面部と、を備え、前記圧入代部は、前記弁座部材圧入前の内径寸法が圧入前の前記弁座部材における前記圧入部の外径寸法よりも小さく、前記小径部は、前記圧入代部の内径寸法以下の内径寸法を備え、前記突出面部の前記他方側の端部は前記圧入代部に連続し、前記突出面部の前記一方側の端部は前記小径部に連続していることが好ましい。このような構成によれば、弁座部材を本体に対して確実に圧入し、突出面部と圧入部との間にシール部を確実に形成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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