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公開番号2025101691
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023223913
出願日2023-12-25
発明の名称弓用の弦
出願人個人
代理人
主分類F41B 5/14 20060101AFI20250630BHJP(武器)
要約【課題】弦の両端の柔軟性、耐久性を確保するとともに弦の伸びを防止することを可能にする弓用の弦を提供する。
【解決手段】弦本体1と被覆材2を固定している被覆材固定材4のずれを防ぐための滑り止め材3を弦本体1に取り付ける。弓の張力や発射時の衝撃によって被覆材2から弦本体1を弦の中間部方向に引き抜く力が働くが、弦本体1に取り付けられた滑り止め材3と被覆材2の外周に設けられた被覆材固定材4が被覆材2を挟み込むことで弦本体1と被覆材2のずれを抑制し、弦に寸法安定性を付与するものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
弓本体に連結される弓用の弦であって、
紐状の弦本体と、
前記弦本体の端から所定の長さ離れた箇所に前記弦本体の長手方向に沿って取り付けられ、
前記弦本体に固定される滑り止め材と、
前記弦本体に固定された前記滑り止め材を覆うようにして取り付けられる中腹部と、前記弦本体の端側に取り付けられる端側延設部と、前記弦本体の中間側に取り付けられる中間側延設部と、を備える被覆材と、
前記中間側延設部の外周面側から取り付けられることにより、前記被覆材を前記弦本体に固定する被覆材固定材と、
を有することを特徴とする弓用の弦。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記滑り止め材が、前記弦本体の長手方向に沿って所定の幅で前記弦本体に巻き付けられる糸、前記弦本体に圧着された金属管、又は前記弦本体に圧着されたツメ金具からなり、
前記被覆材が、糸を挿通可能な網状スリーブ、又はスパイラル状に巻きつけられた布からなり、
前記被覆材固定材が、前記中間延設部の外周面側から前記弦本体を貫通するようにして縫い付けられた糸、前記中間側延設部の外周面側から圧着して取り付けられた金属管、又は前記中間側延設部の外周面側から圧着して取り付けられたツメ金具からなる、
ことを特徴とする請求項1記載の弓用の弦。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、弦の両端の柔軟性、耐久性を確保するとともに弦の伸びを防止することを可能にする弓用の弦に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
弓は、アーチ状の弓幹部からなる弓本体とその各端部に結び付けられ張力を受ける弦からなる。弦を弓本体に取り付ける際には、通常、射手が弦の端部に、弦輪と称する輪をそれぞれ形成し、当該弦輪を弓本体の端部に引っ掛けることにより、弓本体に対して弦を連結する。
【0003】
弦の両端には強い力がかかるため、弓と弦を連結する箇所には布やスリーブを被覆することで補強し、その補強箇所を結わえることで弦輪を形成している。弦輪は、通常射手自身が、手作業で上記補強箇所を輪状に結ぶことにより形成されるため、補強箇所には耐久性と柔軟性が求められる。
【0004】
そこで、従来、様々な手法で弦の端部に補強用部材を取り付けて固定した弦が開発されている。このような補強用部材としては、例えば、帯状の布を弦本体の端部にスパイラル状に巻き付けたものや、人工繊維からなる細長い網状のスリーブを弦本体の端部から挿入したものが知られている。
【0005】
しかしながら、これらの補強用部材は、多くの場合接着剤を用いて、被覆材を弦本体に固定したものであった。このときに多量の接着剤を使用すると補強箇所が固くなるため、弦輪が形成しにくくなるだけではなく、弓本体を傷つけてしまう恐れがあった。逆に接着剤の使用量が少なすぎると、弦輪にかかる大きな力によって被覆材から弦本体が滑って抜け出てしまい、弦の寸法安定性に欠けるという課題があった。
【0006】
弓に弦を張ると弦に張力が働き、弦の中間部方向に向かって被覆材から弦本体が引き抜かれるような力がかかる。また、矢の発射時には弓や弦に大きな衝撃が加わる。従来の弦は寸法を安定させるために弦本体と被覆材の間に多量の接着剤を用いていたが、この方法では補強箇所が固くなってしまったり、炎天下では接着が緩み寸法が安定しないという問題があった。また、高密度ポリエチレン繊維などの難接着性の素材は接着剤で固定できないため、接着剤を用いずに被覆材と弦本体を固定する必要があった。
【0007】
そこで、係る課題を解決するための技術として、特許文献1には、接着剤を用いずに、弦の端部に補強用部材を取り付けるための技術が開示されている。この技術は弦本体を網状スリーブや布で構成される補強材で被覆し、補強材の外周側から糸を緊縛したり、金属管を挿入して圧着することで補強材と弦本体を固定するというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
実用新案登録第3186237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この特許文献1は、補強材の外周側から圧力をかけるように糸を緊縛したり、金属管を挿入して圧着することで補強材を弦本体に固定するものであったが、外周側からの圧力のみでは固定力が十分とは言い難かった。また、近年、難接着性と低摩擦性を特徴とする高密度ポリエチレン繊維が弓用の弦として注目されるようになったが、従来の手法では弓の張力や発射の瞬間の大きな衝撃に耐えうる固定力を付与することができないという課題があった。
【0010】
本発明は、弓にかける弦輪の部分の柔軟性を確保するとともに被覆材と弦本体が滑りにくく、伸びにくい弓用の弦を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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