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公開番号2025102435
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219881
出願日2023-12-26
発明の名称ころ軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16C 33/54 20060101AFI20250701BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】組立性を向上することができるころ軸受を提供する。
【解決手段】ころ軸受1の保持器2は、相手側部材の周面に案内される案内面を有する円筒形状の保持器本体4と、保持器本体4の内径側に位置し、且つ保持器本体4に同心状に配置される円筒部材5とを有する。保持器本体4および円筒部材5は、以下の関係を満たす。
B>A且つB/2-C>A/2
E>D且つE/2-F>D/2
A:保持器本体4におけるポケット間の柱部の内径
B:ころ3が円筒部材5の円周方向に隣り合う柱部と柱部に接触しているときのころ3の外接円径
C:円筒部材5と保持器本体4の軸心ずれ量
D:ころ3が保持器本体4の円周方向に隣り合う柱部と柱部に接触しているときのころ3の内接円径
E:円筒部材5の外径
F:円筒部材5と保持器本体4の軸心ずれ量
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
保持器と、この保持器に保持される複数のころとを備えたころ軸受であって
前記保持器は、ころ軸受が組み込まれる相手側部材の周面に径方向すきまを介して対向する面を有する円筒形状の保持器本体と、
この保持器本体の内径側または外径側に位置し、且つ前記保持器本体に同心状に配置される円筒部材と、を有し、
前記保持器本体は円周方向複数箇所に軸方向に延びる柱部を有し、前記円筒部材は円周方向複数箇所に軸方向に延びる柱部を有し、
円周方向に隣り合う柱部と柱部との空間で構成される前記保持器本体のポケット、および円周方向に隣り合う柱部と柱部との空間で構成される前記円筒部材のポケットが円周方向複数箇所に設けられ、これら保持器本体および円筒部材のポケットにわたって前記ころを収容し、
前記保持器本体および前記円筒部材は、以下の関係を満たすころ軸受。
B>A且つB/2-C>A/2
E>D且つE/2-F>D/2
但し、(1)保持器本体の内径側に円筒部材が位置する場合、
A:保持器本体におけるポケット間の柱部の内径
B:ころが円筒部材の円周方向に隣り合う柱部と柱部に接触しているときのころの外接円径
C:円筒部材と保持器本体の軸心ずれ量
D:ころが保持器本体の円周方向に隣り合う柱部と柱部に接触しているときのころの内接円径
E:円筒部材の外径
F:円筒部材と保持器本体の軸心ずれ量
(2)保持器本体の外径側に円筒部材が位置する場合、
A:円筒部材の内径
B:ころが保持器本体の円周方向に隣り合う柱部と柱部に接触しているときのころの外接円径
C:円筒部材と保持器本体の軸心ずれ量
D:ころが円筒部材の円周方向に隣り合う柱部と柱部に接触しているときのころの内接円径
E:保持器本体におけるポケット間の柱部の外径
F:円筒部材と保持器本体の軸心ずれ量
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
請求項1に記載のころ軸受において、前記円筒部材のポケットに対する前記ころの円周方向の動き量である円筒部材の円周方向すきまと、前記保持器本体のポケットに対する前記ころの円周方向の動き量である保持器本体の円周方向すきまが以下の関係を満たすころ軸受。
円筒部材の円周方向すきま>保持器本体の円周方向すきま
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のころ軸受において、前記保持器本体の幅が前記円筒部材の幅よりも大きいころ軸受。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載のころ軸受において、前記保持器本体における円周方向のポケット幅が、ころ径の93%以上99%未満であるころ軸受。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載のころ軸受において、前記円筒部材における円周方向のポケット幅が、ころ径の93%以上99%未満であるころ軸受。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載のころ軸受において、前記保持器本体は、前記柱部を含む環状部と、この環状部の軸方向両端部から内径側または外径側に延びる鍔部とを有するころ軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、産業機械、自動車等に使用されるころ軸受に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、保持器を外方部材および内方部材の2部品としたことを基本とする保持器付き針状ころが提案されている(特許文献1)。この保持器付き針状ころは、保持器を外方部材および内方部材の2部品としたため、大きな負荷容量を得ることができ、且つ、外側へのころの抜け止めと、内側へのころの抜け止めの機能を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-179544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、外方部材、内方部材に関する寸法の関係性について言及しておらず、軸受の組立性を向上させる余地が残されている。
【0005】
本発明の目的は、組立性を向上することができるころ軸受を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のころ軸受は、保持器と、この保持器に保持される複数のころとを備えたころ軸受であって、
前記保持器は、ころ軸受が組み込まれる相手側部材の周面に径方向すきまを介して対向する面を有する円筒形状の保持器本体と、
この保持器本体の内径側または外径側に位置し、且つ前記保持器本体に同心状に配置される円筒部材と、を有し、
前記保持器本体は円周方向複数箇所に軸方向に延びる柱部を有し、前記円筒部材は円周方向複数箇所に軸方向に延びる柱部を有し、
円周方向に隣り合う柱部と柱部との空間で構成される前記保持器本体のポケット、および円周方向に隣り合う柱部と柱部との空間で構成される前記円筒部材のポケットが円周方向複数箇所に設けられ、これら保持器本体および円筒部材のポケットにわたって前記ころを収容し、
前記保持器本体および前記円筒部材は、以下の関係を満たすころ軸受。
B>A且つB/2-C>A/2
E>D且つE/2-F>D/2
但し、(1)保持器本体の内径側に円筒部材が位置する場合、
A:保持器本体におけるポケット間の柱部の内径
B:ころが円筒部材の円周方向に隣り合う柱部と柱部に接触しているときのころの外接円径
C:円筒部材と保持器本体の軸心ずれ量
D:ころが保持器本体の円周方向に隣り合う柱部と柱部に接触しているときのころの内接円径
E:円筒部材の外径
F:円筒部材と保持器本体の軸心ずれ量
(2)保持器本体の外径側に円筒部材が位置する場合、
A:円筒部材の内径
B:ころが保持器本体の円周方向に隣り合う柱部と柱部に接触しているときのころの外接円径
C:円筒部材と保持器本体の軸心ずれ量
D:ころが円筒部材の円周方向に隣り合う柱部と柱部に接触しているときのころの内接円径
E:保持器本体におけるポケット間の柱部の外径
F:円筒部材と保持器本体の軸心ずれ量
【0007】
この構成によると、例えば、保持器本体の内径側に円筒部材が位置する場合において、B>Aとすることで、ころ軸受を使用機械等に組立てる際、ころが保持器本体における柱部の内面または円筒部材の外面に、不所望に入り込むことを防止し得る。但し、ころ軸受の状態では、円筒部材と保持器本体の軸心がずれることがあるため、円筒部材と保持器本体の軸心ずれ量Cを配慮する必要がある。この構成によると、円筒部材と保持器本体の軸心ずれ量があったとしても、B/2-C>A/2とすることで、ころが前記柱部の内面または円筒部材の外面に入り込む組み込み不良を未然に防止し得る。
【0008】
またE>Dとすることで、ころ軸受を使用機械等に組立てる際、ころが円筒部材の外面または保持器本体における柱部の内面に、不所望に入り込むことを防止し得る。円筒部材と保持器本体の軸心ずれ量があったとしても、E/2-F>D/2とすることで、ころが円筒部材の外面または保持器本体における柱部の内面に入り込む組み込み不良を未然に防止し得る。保持器本体の外径側に円筒部材が位置する場合においても前記と同様の作用効果を奏する。
したがって、ころ軸受を使用機械等に組立てる際、ころを相手側軸または外輪軌道面に相当する部分にスムーズに挿入でき組立性を向上することができる。
【0009】
前記円筒部材のポケットに対する前記ころの円周方向の動き量である円筒部材の円周方向すきまと、前記保持器本体のポケットに対する前記ころの円周方向の動き量である保持器本体の円周方向すきまが以下の関係を満たしてもよい。
円筒部材の円周方向すきま>保持器本体の円周方向すきま
円筒部材は、スペースが狭いため、柱部の断面積を確保しにくく強度は保持器本体よりも低い。よって、円筒部材の円周方向すきま>保持器本体の円周方向すきまとすることで、保持器本体に加わる荷重よりも円筒部材に加わる荷重を低減し得る。これにより保持器全体の強度を確保することが可能となる。
【0010】
前記保持器本体の幅が前記円筒部材の幅よりも大きくてもよい。この場合、誘起スラスト荷重が発生する条件でころ軸受が使用される可能性があっても、円筒部材よりも強度の高い保持器本体で誘起スラスト荷重を受けることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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