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公開番号
2025101151
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023217780
出願日
2023-12-25
発明の名称
緩衝器
出願人
カヤバ株式会社
代理人
個人
主分類
F16F
9/54 20060101AFI20250630BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】リブに部品取付孔を設けたナックルブラケットを備えていても軽量化できる緩衝器の提供である。
【解決手段】本発明における緩衝器Dは、緩衝器本体1と、アウターシェル2の下端側に取付けられるナックルブラケット4とを備え、ナックルブラケット4は、断面C型の筒状であってアウターシェル2の外周を抱持する抱持片5と、抱持片5の周方向の両方の端部5a,5bからそれぞれ径方向の外側へ向けて互いに平行して延びる一対の取付片6,6と、抱持片5の端部5a,5bから各取付片6,6へ向けて延びて上下方向で各取付孔6a,6b間の範囲に設けられて互いに離間する方向へ膨出する一対のリブ7,8とを有し、リブ7は、平坦面7aにリブ7の肉を貫通する部品取付孔10,11と、平坦面7aの部品取付孔10,11よりも上方の範囲に長孔12とを有し、長孔12の長手方向の上端が下端よりも抱持片5に向けて傾斜している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アウターシェルと、前記アウターシェル内に移動自在に挿入されるロッドとを有する緩衝器本体と、
前記アウターシェルの下端側の外周に取付けられるナックルブラケットとを備え、
前記ナックルブラケットは、
正面側に割を有して断面C型の筒状であって前記アウターシェルの外周を抱持する抱持片と、
前記抱持片の周方向の両方の端部からそれぞれ径方向の外側へ向けて互いに平行して延びるとともに上下方向に沿って並べて設けられる一対の取付孔を具備する一対の取付片と、
前記抱持片の前記端部から前記各取付片へ向かって延びて、上下方向で前記各取付片の前記各取付孔間の範囲に設けられて互いに離間する方向へ膨出する一対のリブとを有し、
前記リブのうち少なくとも一方は、
前記抱持片に連なって周方向で前記取付片へ向けて伸びる平坦面と、
前記平坦面に前記リブの肉を貫通する部品取付孔と、
前記平坦面の前記部品取付孔よりも上方の範囲に、前記リブの肉を貫通する長孔とを有し、
前記長孔の長手方向の上端が下端よりも前記抱持片に向けて傾斜している
ことを特徴とする緩衝器。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記部品取付孔は、前記平坦面に水平方向に並べて2つ設けられており、
前記長孔は、前記平坦面に対して水平方向で前記各部品取付孔の互いに最も離れた縁同士の間であって前記各部品取付孔の上方に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項3】
前記部品取付孔は、前記平坦面に水平方向に並べて2つ設けられており、
前記長孔は、前記平坦面に対して水平方向で前記各部品取付孔の中央同士の間であって前記各部品取付孔の上方に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項4】
前記長孔は、長手方向に沿うストレート部と、ストレート部の両端に連なる半円形、半楕円形或いは角丸形の端部とを有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の緩衝器。
【請求項5】
前記長孔と取付片側の前記部品取付孔との距離は、前記長孔と抱持片側の前記部品取付孔との距離よりも短い
ことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。
【請求項6】
前記長孔は、前記アウターシェルを側方から見て、前記取付片の下方側の取付孔の中心と前記アウターシェルの軸線と前記抱持片の上端を通る直線との交点とを結ぶ直線と平行に設けられる
ことを特徴とする請求項4に記載の緩衝器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
緩衝器は、アウターシェルと、アウターシェル内に移動自在に挿入されるロッドとを備え、たとえば、車両におけるサスペンションに組み込まれて使用され、アウターシェルに対してピストンロッドが軸方向に移動する伸縮時に減衰力を発揮して車体と車輪の振動を抑制する。
【0003】
このようにサスペンションに組み込まれる緩衝器は、たとえば、ストラット式サスペンションに利用される場合、アウターシェルの下端に車両の車輪を保持するナックルを取り付けるためのナックルブラケットが溶接によって取り付けられる。
【0004】
ナックルブラケットは、たとえば、アウターシェルの外周を抱持する断面C型であって筒状の抱持片と、抱持片の周方向両端からそれぞれ径方向の外側へ向けて互いに平行して延びるとともに上下方向に沿って並べて設けられる一対の取付孔を具備する一対の取付片とを備えるとともに、強度を向上するために、抱持片の周方向両端から各取付片の取付孔間にかけて互いに離間する方向へ膨出する一対のリブを備える(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-197847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように構成された緩衝器は、前述したように、ナックルブラケットを車両における車輪を保持するナックルに連結して利用されて車輪の至近に配置される。そのため、ABSセンサ等のハーネスをナックルブラケットに支持させるべく、ナックルブラケットにおけるリブにハーネスを保持する保持部品を取り付ける部品取付孔を設ける場合がある。
【0007】
このようにリブに部品取付孔を設ける場合、車両走行中に緩衝器に曲げモーメントが入力されると、ナックルブラケットには、ナックルに連結される取付片の下方側の取付孔と抱持片の上端との間で斜め方向の大きな引っ張り荷重が作用し、取付片の取付孔がナックルに強固に固定されているため、リブにおける部品取付孔を取り囲む周辺の一部に応力が集中する。
【0008】
その一方で、車両重量は、主に、自動車安全基準の強化に伴うフレーム構造等の見直し、予防安全装置の搭載、快適性向上のための搭載機器の増大によって、増加の一途を辿っている関係から緩衝器の軽量化が要望されるが、緩衝器の軽量化しようとナックルブラケットの板厚を薄くすると、リブにおける部品取付孔の周辺の一部に生じる応力集中によってリブにおける部品取付孔の周辺の一部が破断してしまう可能性があるので、緩衝器の軽量化が難しい。
【0009】
そこで、本発明は、リブに部品取付孔を設けたナックルブラケットを備えていても軽量化できる緩衝器の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記した課題を解決するために、本発明の緩衝器は、アウターシェルと、アウターシェル内に移動自在に挿入されるロッドとを有する緩衝器本体と、アウターシェルの下端側の外周に取付けられるナックルブラケットとを備え、ナックルブラケットは、正面側に割を有して断面C型の筒状であってアウターシェルの外周を抱持する抱持片と、抱持片の周方向の両方の端部からそれぞれ径方向の外側へ向けて互いに平行して延びるとともに上下方向に沿って並べて設けられる一対の取付孔を具備する一対の取付片と、抱持片の端部から各取付片へ向かって延びて上下方向で各取付片の各取付孔間の範囲に設けられて互いに離間する方向へ膨出する一対のリブとを有し、リブのうち少なくとも一方は、抱持片に連なって周方向で取付片へ向けて伸びる平坦面と、平坦面にリブの肉を貫通する部品取付孔と、平坦面の部品取付孔よりも上方の範囲に、リブの肉を貫通する長孔とを有し、長孔の長手方向の上端が下端よりも抱持片に向けて傾斜している。
(【0011】以降は省略されています)
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