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公開番号2025103095
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220194
出願日2023-12-27
発明の名称印刷方法、及び、印刷装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人
主分類B41J 2/21 20060101AFI20250702BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】転写画像の滲みを抑制する。
【解決手段】第一インクジェットヘッドから有色インクを吐出することにより転写媒体に画像を形成する画像形成工程と、前記転写媒体に対して、第二インクジェットヘッドから下地インクを吐出することにより前記画像に前記下地インクを重ねる下地形成工程と、を含み、前記転写媒体に対して接着剤付与工程において同じタイミングで接着剤が供給される領域を処理単位領域として、該処理単位領域は、第一領域、及び、該第一領域よりも後に前記下地インクが前記画像に重ねられる第二領域を含み、前記下地形成工程では、前記第二領域に対する単位面積当たりの前記下地インクの吐出量を、前記第一領域に対する単位面積当たりの前記下地インクの吐出量よりも少なくする、印刷方法。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
転写媒体に形成された画像に重ねられた下地インクに接着剤を付着させる接着剤付与工程と、前記接着剤を被転写媒体に付着させることにより前記画像を前記被転写媒体に転写する転写工程と、を実施するために、前記転写媒体に印刷を行う印刷方法であって、
第一インクジェットヘッドから有色インクを吐出することにより前記転写媒体に前記画像を形成する画像形成工程と、
前記転写媒体に対して、第二インクジェットヘッドから前記下地インクを吐出することにより前記画像に前記下地インクを重ねる下地形成工程と、を含み、
前記転写媒体に対して前記接着剤付与工程において同じタイミングで前記接着剤が供給される領域を処理単位領域として、該処理単位領域は、第一領域、及び、該第一領域よりも後に前記下地インクが前記画像に重ねられる第二領域を含み、
前記下地形成工程では、前記第二領域に対する単位面積当たりの前記下地インクの吐出量を、前記第一領域に対する単位面積当たりの前記下地インクの吐出量よりも少なくする、印刷方法。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記第一領域は、前記処理単位領域において最初に前記下地インクが前記画像に重ねられる部分を含み、
前記第二領域は、前記処理単位領域において最後に前記下地インクが前記画像に重ねられる部分を含む、請求項1に記載の印刷方法。
【請求項3】
前記第一領域と前記第二領域の少なくとも一方の領域は、該領域内に前記画像として、一つに繋がっている第一連続領域、及び、該第一連続領域から離れて一つに繋がっている第二連続領域を含み、
前記第二連続領域は、前記第一連続領域よりも面積が大きく、
前記下地形成工程では、前記第二連続領域に対する単位面積当たりの前記下地インクの吐出量を、前記第一連続領域に対する単位面積当たりの前記下地インクの吐出量よりも少なくする、請求項1又は請求項2に記載の印刷方法。
【請求項4】
前記下地形成工程では、前記転写媒体を前記第二インクジェットヘッドに対して相対的に移動させる第一方向と交差する第二方向に沿って前記第二インクジェットヘッドを前記転写媒体に対して相対的に移動させながら前記下地インクを吐出する主走査を行い、該主走査間の副走査において前記転写媒体に対して前記第二インクジェットヘッドを相対的に前記第一方向へ移動させることにより前記画像に前記下地インクを重ねる位置を前記第一方向へ変え、
前記第二領域は、前記第一領域にある前記画像に前記下地インクが重ねられる前記主走査よりも後の前記主走査において前記下地インクが前記画像に重ねられる領域である、請求項1又は請求項2に記載の印刷方法。
【請求項5】
前記下地形成工程では、前記転写媒体に対して前記第二インクジェットヘッドを相対的に前記第一方向へ移動させながら前記下地インクを吐出する主走査を行い、
前記第二領域は、前記第一領域にある前記画像に前記下地インクが重ねられる前記主走査において前記第一領域よりも後に前記下地インクが前記画像に重ねられる領域である、請求項1又は請求項2に記載の印刷方法。
【請求項6】
前記下地形成工程では、前記処理単位領域において前記第一方向における位置によらずに前記下地インクの暫定吐出量を決定し、前記第一方向における前記位置に応じた係数を前記暫定吐出量に乗じることにより、前記第一領域及び前記第二領域に対する前記下地インクの吐出量を決定する、請求項1又は請求項2に記載の印刷方法。
【請求項7】
前記下地インクは、光の透過を遮る成分を含有するインクである、請求項1又は請求項2に記載の印刷方法。
【請求項8】
前記下地形成工程では、前記第一方向と交差する第二方向に沿って前記第二インクジェットヘッドを前記転写媒体に対して相対的に移動させながら前記下地インクを吐出する主走査を行い、該主走査間の副走査において前記転写媒体に対して前記第二インクジェットヘッドを相対的に前記第一方向へ移動させることにより前記画像に前記下地インクを重ねる位置を前記第一方向へ変え、
前記処理単位領域は、前記画像に重ねられる前記下地インクの単位面積当たりの吐出量が第一吐出量である第一吐出量領域、及び、前記画像に重ねられる前記下地インクの単位面積当たりの吐出量が前記第一吐出量よりも多い第二吐出量である第二吐出量領域を含み、
前記第二吐出量領域は、前記第一方向において前記第一吐出量領域とは異なる位置にあり、
前記転写媒体において同じ箇所に行われる、前記下地インクの吐出を伴う前記主走査の回数をパス数として、
前記下地形成工程では、前記第二吐出量領域における前記パス数を、前記第一吐出量領域における前記パス数よりも多くする、請求項1又は請求項2に記載の印刷方法。
【請求項9】
転写媒体に形成された画像に重ねられた下地インクに接着剤を付着させる接着剤付与工程と、前記接着剤を被転写媒体に付着させることにより前記画像を前記被転写媒体に転写する転写工程と、を実施するために、前記転写媒体に印刷を行う印刷装置であって、
有色インクを吐出する第一インクジェットヘッドと、
前記下地インクを吐出する第二インクジェットヘッドと、
前記転写媒体に対して前記第二インクジェットヘッドを相対的に第一方向へ移動させる駆動部と、
前記第一インクジェットヘッドからの前記有色インクの吐出、前記第二インクジェットヘッドからの前記下地インクの吐出、及び、前記駆動部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第一インクジェットヘッドから吐出される前記有色インクにより前記画像を前記転写媒体に形成し、且つ、前記第二インクジェットヘッドから吐出される前記下地インクを前記画像に重ねる制御を行い、
前記転写媒体に対して前記接着剤付与工程において同じタイミングで前記接着剤が供給される領域を処理単位領域として、該処理単位領域は、第一領域、及び、該第一領域よりも後に前記下地インクが前記画像に重ねられる第二領域を含み、
前記制御部は、前記第二領域に対する単位面積当たりの前記下地インクの吐出量を、前記第一領域に対する単位面積当たりの前記下地インクの吐出量よりも少なくさせる、印刷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転写媒体に印刷を行う印刷方法、及び、印刷装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されるように、転写媒体としての転写シートを用いた布地への印刷方法が知られている。この印刷方法は、黒色トナーとカラートナーを用いて第1の画像データを転写シートに印刷する工程と、第1の画像データの印刷範囲における全ての色を黒色に加工して第2の画像データを作製する工程と、黒色トナーに代えて白色トナーを用いて第1の画像データが印刷された転写シートに第2の画像データを印刷する工程と、印刷された転写シートの最上層に接着剤を塗布する工程と、接着剤が塗布された転写シートを布地に貼り合わせて加熱しながら押圧する工程と、転写シートの基材を剥離する工程とを含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-104595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
被転写媒体としての布地に転写する画像をインクジェットプリンターで形成する場合、転写シートに着弾したインクによる画像に粉末状ホットメルト接着剤を付着させ、布地に画像を転写することが考えられる。例えば、有色インクの画像を転写シートに形成し、該画像にホワイトインクを重ね、該ホワイトインクに粉末状ホットメルト接着剤を付着させ、加熱したホットメルト接着剤を布地に付着させることにより、転写シート上の画像を布地に転写することができる。
ホワイトインクは、転写シート上の画像に着弾すると、徐々に乾燥する。転写シート上の印刷範囲において、ホワイトインクの着弾が後になるほどホワイトインクの乾燥度合いが少ない。このため、粉末状ホットメルト接着剤を付与する等のために転写シートが傾くと、乾燥度合いの少ないホワイトインクが下側に垂れることがある。ホワイトインクが下側へ垂れると、転写される画像に滲みが生じる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の印刷方法は、転写媒体に形成された画像に重ねられた下地インクに接着剤を付着させる接着剤付与工程と、前記接着剤を被転写媒体に付着させることにより前記画像を前記被転写媒体に転写する転写工程と、を実施するために、前記転写媒体に印刷を行う印刷方法であって、
第一インクジェットヘッドから有色インクを吐出することにより前記転写媒体に前記画像を形成する画像形成工程と、
前記転写媒体に対して、第二インクジェットヘッドから前記下地インクを吐出することにより前記画像に前記下地インクを重ねる下地形成工程と、を含み、
前記転写媒体に対して前記接着剤付与工程において同じタイミングで前記接着剤が供給される領域を処理単位領域として、該処理単位領域は、第一領域、及び、該第一領域よりも後に前記下地インクが前記画像に重ねられる第二領域を含み、
前記下地形成工程では、前記第二領域に対する単位面積当たりの前記下地インクの吐出量を、前記第一領域に対する単位面積当たりの前記下地インクの吐出量よりも少なくする、態様を有する。
【0006】
また、本発明の印刷装置は、転写媒体に形成された画像に重ねられた下地インクに接着剤を付着させる接着剤付与工程と、前記接着剤を被転写媒体に付着させることにより前記画像を前記被転写媒体に転写する転写工程と、を実施するために、前記転写媒体に印刷を行う印刷装置であって、
有色インクを吐出する第一インクジェットヘッドと、
前記下地インクを吐出する第二インクジェットヘッドと、
前記転写媒体に対して前記第二インクジェットヘッドを相対的に第一方向へ移動させる駆動部と、
前記第一インクジェットヘッドからの前記有色インクの吐出、前記第二インクジェットヘッドからの前記下地インクの吐出、及び、前記駆動部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第一インクジェットヘッドから吐出される前記有色インクにより前記画像を前記転写媒体に形成し、且つ、前記第二インクジェットヘッドから吐出される前記下地インクを前記画像に重ねる制御を行い、
前記転写媒体に対して前記接着剤付与工程において同じタイミングで前記接着剤が供給される領域を処理単位領域として、該処理単位領域は、第一領域、及び、該第一領域よりも後に前記下地インクが前記画像に重ねられる第二領域を含み、
前記制御部は、前記第二領域に対する単位面積当たりの前記下地インクの吐出量を、前記第一領域に対する単位面積当たりの前記下地インクの吐出量よりも少なくさせる、態様を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
印刷システムの構成例を模式的に示す図。
プリンターの構成例を模式的に示す平面図。
インクジェットヘッドのノズル面の例を模式的に示す底面図。
印刷装置の構成例を模式的に示すブロック図。
被転写媒体への印刷方法の例を模式的に示す図。
処理単位領域の領域分けの例を模式的に示す図。
ラテラル方式の間欠搬送の例を模式的に示す図。
単票紙における処理単位領域の例を模式的に示す図。
副走査1回分の搬送量に対応する処理単位領域の領域分けの例を模式的に示す図。
連続紙が切断される場合における処理単位領域の例を模式的に示す図。
印刷制御処理の例を模式的に示すフローチャート。
係数設定処理の例を模式的に示すフローチャート。
同一領域内で画像の連続領域の大きさに応じて下地インク吐出量を変える例を模式的に示す図。
係数テーブルの構造例を模式的に示す図。
単位面積当たりの下地インク吐出量に応じてパス数を変える例を模式的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
【0009】
(1)本発明に含まれる態様の概要:
まず、図1~15に示される例を参照して本発明に含まれる態様の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図の各部を認識可能な程度の大きさにするため各部の尺度が実際とは異なることがあり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本態様の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。「本発明に含まれる態様の概要」において、括弧内は直前の語の補足説明を意味する。
また、本願において、数値範囲「Min~Max」は、最小値Min以上、且つ、最大値Max以下を意味する。
【0010】
[態様1]
図1,5等に例示するように、一態様に係る印刷方法は、転写媒体M1に形成された画像IM1に重ねられた下地インク36bに接着剤111を付着させる接着剤付与工程ST3と、前記接着剤111を被転写媒体M2に付着させることにより前記画像IM1を前記被転写媒体M2に転写する転写工程ST5と、を実施するために、前記転写媒体M1に印刷を行う印刷方法である。本印刷方法は、以下の工程を含んでいる。
(a1)第一インクジェットヘッド(例えば有色インクヘッド31)から有色インク36aを吐出することにより前記転写媒体M1に前記画像IM1を形成する画像形成工程ST1。
(a2)前記転写媒体M1に対して第二インクジェットヘッド(例えば下地インクヘッド32)を相対的に第一方向D1へ移動させ、前記第二インクジェットヘッド(32)から前記下地インク36bを吐出することにより前記画像IM1に前記下地インク36bを重ねる下地形成工程ST2。
ここで、図2,6等に例示するように、前記転写媒体M1に対して前記接着剤付与工程ST3において同じタイミングで前記接着剤111が供給される領域を処理単位領域A0とする。該処理単位領域A0は、第一領域A1、及び、該第一領域A1よりも後に前記下地インク36bが前記画像IM1に重ねられる第二領域A2を含んでいる。本印刷方法は、前記下地形成工程ST2において、前記第二領域A2に対する単位面積当たりの前記下地インク36bの吐出量を、前記第一領域A1に対する単位面積当たりの前記下地インク36bの吐出量よりも少なくする。
(【0011】以降は省略されています)

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