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公開番号2025108035
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024001635
出願日2024-01-10
発明の名称電力変換装置
出願人サンデン株式会社
代理人個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20250715BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】GND共通型デュアルインバータにおけるスイッチングリプルの励起を最小限に抑制することができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】オープンエンド構造の巻線の一端に接続された一次側インバータと、巻線の他端に接続された二次側インバータを備え、一次側インバータと二次側インバータの差電圧をモータに印加する。一次側インバータが直流電源に接続され、二次側インバータがコンデンサに接続され、一次側インバータと二次側インバータの負側電源ラインが共通化され、一次側インバータの零相電圧vz1と二次側インバータの零相電圧vz2の電位差である零相電圧vzの変動を解消、若しくは、抑制する制御装置6を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
モータが有するオープンエンド構造の巻線の一端に接続された一次側インバータと、前記巻線の他端に接続された二次側インバータを備え、前記一次側インバータと前記二次側インバータの差電圧を前記モータに印加する電力変換装置において、
前記一次側インバータが直流電源に接続され、
前記二次側インバータがコンデンサに接続され、
前記一次側インバータと前記二次側インバータの負側電源ラインが共通化されており、
前記一次側インバータの零相電圧と前記二次側インバータの零相電圧の電位差である零相電圧の変動を解消、若しくは、抑制する制御装置を備えたことを特徴とする電力変換装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記一次側インバータと前記二次側インバータはそれぞれ複数のスイッチング素子から構成されており、
前記一次側インバータの正側入力端が前記直流電源の正側電源ラインに接続され、前記一次側インバータの負側入力端が前記直流電源の前記負側電源ラインに接続され、前記一次側インバータの出力端が前記巻線の一端に接続され、
前記二次側インバータの出力端が前記巻線の他端に接続され、前記二次側インバータの正側入力端と負側入力端間に前記コンデンサが接続され、
前記二次側インバータの正側入力端は前記直流電源の正側電源ラインに接続されておらず、前記二次側インバータの負側入力端は前記直流電源の負側電源ラインに接続されていると共に、
前記各スイッチング素子を前記制御装置によりスイッチングすることにより、前記直流電源から交流出力を生成することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記制御装置は、
二次側電圧指令値に基づいて零相電流指令値を生成する二次側電圧制御部と、
零相電流指令値に基づいて零相電圧指令値を生成するz軸電流制御部と、
dq軸電圧指令値から一次側出力電圧ベクトル指令値と二次側出力電圧ベクトル指令値を生成し、前記一次側出力電圧ベクトル指令値から前記一次側インバータをスイッチングするための一次側出力電圧指令値を生成し、前記二次側出力電圧ベクトル指令値から前記二次側インバータをスイッチングするための二次側出力電圧指令値を生成する出力電圧指令生成部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記出力電圧指令生成部は、
前記dq軸電圧指令値を有効電圧と無効電圧に分解し、前記有効電圧を前記一次側出力電圧ベクトル指令値とし、前記無効電圧を前記二次側出力電圧ベクトル指令値とすることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記一次側出力電圧指令値から前記一次側インバータのスイッチング信号を生成する一次側変調部と、
前記二次側出力電圧指令値から前記二次側インバータのスイッチング信号を生成する二次側変調部と、
を有することを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記二次側変調部は、
奇数電圧ベクトルのみを一制御周期中に出力するパルス幅変調、又は、偶数電圧ベクトルのみを一制御周期中に出力するパルス幅変調、若しくは、電圧ベクトル指令値に応じて前記奇数電圧ベクトルのみを一制御周期中に出力するパルス幅変調と前記偶数電圧ベクトルのみを一制御周期中に出力するパルス幅変調を切り換えるパルス幅変調、のうちの何れかを実行して前記スイッチング信号を生成することで、前記零相電圧の変動を解消、若しくは、抑制することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記一次側変調部は、
特定の相の相電圧の立ち上がりと立ち下がりに他の相の相電圧の立ち下がりと立ち上がりのタイミングを合わせるパルス幅変調を実行して前記スイッチング信号を生成することで、前記零相電圧の変動を解消、若しくは、抑制することを特徴とする請求項6に記載の電力変換装置。
【請求項8】
前記出力電圧指令生成部は、
前記零相電圧指令値と前記二次側インバータの零相電圧の合計値を、前記一次側出力電圧ベクトル指令値に加算することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の電力変換装置。
【請求項9】
前記一次側変調部と前記二次側変調部は、
特定の相の相電圧の立ち上がりと立ち下がりに他の相の相電圧の立ち下がりと立ち上がりのタイミングを合わせるパルス幅変調を実行して前記スイッチング信号を生成することで、前記零相電圧の変動を解消、若しくは、抑制することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
【請求項10】
前記出力電圧指令生成部は、前記一次側出力電圧ベクトル指令値と前記二次側出力電圧ベクトル指令値に前記零相電圧指令値を分配して加算することを特徴とする請求項9に記載の電力変換装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、両端が開放されたオープンエンド構造の巻線を有するモータに、一次側インバータと二次側インバータの二つのインバータを用いて交流出力を印加する電力変換装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の電動車両の空調装置に用いられる電動コンプレッサを駆動する場合、三相の永久磁石同期モータが使用されるが、インバータを用いた三相変調のモータ制御方式は、d軸電流i
d
とq軸電流i
q
を制御するベクトル制御が一般的である。
【0003】
ここで、インバータで駆動されるモータは、入力電圧が低下した場合、駆動可能な回転数が低下し、或いは、高い回転数にて出力可能トルクが低下するため、高速の駆動可能範囲が狭くなる傾向がある。ハウジング内に収納されたモータにより圧縮機構を駆動する上述した車載用の電動コンプレッサでは、従来入力電圧の要求範囲は広くなかったが、近年電動コンプレッサでも入力電圧の変化に対する駆動可能領域の要求が厳しくなってきている。
【0004】
しかしながら、車載用の電動コンプレッサでは、電動車両のバッテリを直流電源として使用するため、入力電圧が低下する場合があり、入力電圧が低下した場合、回転数が高い領域では出力可能なトルクが低くなってしまう。
【0005】
そこで、入力電圧に対してモータへの出力電圧を大きくとる方法として、両端が開放された複数の固定子巻線を備えた所謂オープンエンド巻線構造のモータ(モータの中性点を接続せずに外側に出したモータ)を、一次側と二次側の二つのインバータで挟み込み、一次側インバータと二次側インバータの差電圧をモータに印加して駆動するデュアルインバータ方式の電力変換装置が種々提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-149153号公報
特開2005-33984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
オープンエンド巻線構造のモータを駆動するデュアルインバータ方式の電力変換装置では、一次側と二次側の二つのインバータが存在するため、電圧指令値を二つのインバータにどのように分配するかで自由度が存在する。
【0008】
そして、従来のデュアルインバータ方式の電力変換装置は、大別すると図19~図21に示す三つのものに分けられる。図19は一般的な電源共通型デュアルインバータの電力変換装置である。図19において、Mは上記オープンエンド構造の巻線を備えたモータ、INV1は一次側インバータ、INV2は二次側インバータであり、これらでモータMの固定子巻線を挟み込んでいる。
【0009】
電源共通型デュアルインバータは最も単純な方式であり、一次側と二次側の電源を共通化する。電源が一つのため、一次側と二次側全ての半導体素子及びパッシブ素子(コンデンサ等)の耐圧は電源電圧によって設定する必要がある。また、零相電流が流れる経路が存在するため、零相電流の対策を行う必要があるが、一次側と二次側の両方が有効電力Pと無効電力Qを出力することができる。
【0010】
尚、この方式の場合、一次側と二次側で共通の電源を使用しているため、電圧指令値の1/2をそれぞれのインバータINV1、INV2で出力することになる。
(【0011】以降は省略されています)

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