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公開番号
2025110511
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-29
出願番号
2024004388
出願日
2024-01-16
発明の名称
印刷装置、及び、その色補正方法
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20250722BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】印刷ヘッドにおいて異なる色のインクを吐出するノズル列同士のラスターライン方向における距離が変わることによる混色の差異を低減させる。
【解決手段】ラスターライン方向における第一ノズル列と第二ノズル列との間の距離をL1として、複数の第一ノズル列及び複数の第二ノズル列には、ノズル並び方向において、前記距離L1が第一距離である第一領域と、前記距離L1がより長い第二距離である第二領域と、が存在する。制御部は、インクの単色の濃度を示す単色濃度補正パターンを媒体に形成する制御を行い、前記単色濃度補正パターンに基づいて前記インクの単色の濃度補正を行い、第一の色のインクと第二の色のインクとの混色を含む混色補正パターンを前記媒体に形成する制御を行い、前記混色補正パターンに基づいて、前記媒体において前記第一領域に対応する部分の混色と前記第二領域に対応する部分の混色とを合わせるように混色補正を行う。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
第一の色のインクと第二の色のインクを含む複数色のインクによる印刷画像を媒体に形成する印刷装置であって、
前記第一の色のインクを前記媒体に吐出可能な複数の第一ノズルがノズル並び方向へ並べられた第一ノズル列を複数有し、前記第二の色のインクを前記媒体に吐出可能な複数の第二ノズルが前記ノズル並び方向へ並べられた第二ノズル列を複数有する印刷ヘッドと、
前記ノズル並び方向と交差するラスターライン方向における前記印刷ヘッドと前記媒体との相対移動、及び、前記印刷ヘッドからの前記インクの吐出を制御する制御部と、を備え、
前記ラスターライン方向における前記第一ノズル列と前記第二ノズル列との間の距離をL1として、
前記複数の第一ノズル列及び前記複数の第二ノズル列は、前記ノズル並び方向において、前記距離L1が第一距離である第一領域と、前記距離L1が前記第一距離よりも長い第二距離である第二領域と、が存在するように配置され、
前記制御部は、
前記インクの単色の濃度を示す単色濃度補正パターンを前記媒体に形成する制御を行い、
前記単色濃度補正パターンに基づいて前記インクの単色の濃度補正を行い、
前記第一の色のインクと前記第二の色のインクとの混色を含む混色補正パターンを前記媒体に形成する制御を行い、
前記混色補正パターンに基づいて、前記媒体において前記第一領域に対応する部分の混色と前記第二領域に対応する部分の混色とを合わせるように混色補正を行う、印刷装置。
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【請求項2】
前記複数色のインクは、第三の色のインクを含み、
前記印刷ヘッドは、前記第三の色のインクを前記媒体に吐出可能な複数の第三ノズルが前記ノズル並び方向へ並べられた第三ノズル列を複数有し、
各前記第三ノズル列は、前記ラスターライン方向において前記第一ノズル列から一定の距離にあり、
前記ラスターライン方向における前記第三ノズル列と前記第二ノズル列との間の距離をL2として、
前記複数の第三ノズル列及び前記複数の第二ノズル列は、前記ノズル並び方向において、前記距離L2が第三距離である第三領域と、前記距離L2が前記第三距離よりも長い第四距離である第四領域と、が存在するように配置され、
前記制御部は、前記第三の色のインクと前記第二の色のインクとの混色を含む前記混色補正パターンであって前記第一の色のインクと前記第三の色のインクとの混色を含まない前記混色補正パターンを前記媒体に形成する制御を行う、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記複数色のインクは、黒色のインクを含み、
前記印刷ヘッドは、前記黒色のインクを前記媒体に吐出可能な複数のブラックノズルを有し、
前記制御部は、前記黒色のインクを含んでいない前記混色補正パターンを前記媒体に形成する制御を行う、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御部は、色相全体と濃度範囲全体の少なくとも一方にわたって離散的に混色を示す前記混色補正パターンを前記媒体に形成する制御を行う、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御部は、
色相と濃度の少なくとも一方の変化要素が段階的に変わる前記混色補正パターンを前記媒体に形成する制御を行い、
前記混色補正パターンの内、前記媒体において前記第一領域に対応する部分の混色と前記第二領域に対応する部分の混色との差異が基準を超えた部分について、前記混色補正パターンよりも前記変化要素が細かく変わる第二混色補正パターンを前記媒体に形成する制御を行い、
前記第二混色補正パターンに基づいて前記混色補正を行う、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
【請求項6】
第一の色のインクと第二の色のインクを含む複数色のインクを吐出可能な印刷ヘッドと、媒体とを、ノズル並び方向と交差するラスターライン方向において相対的に移動させ、前記インクによる印刷画像を前記媒体に形成する印刷装置の色補正方法であって、
前記印刷ヘッドは、前記第一の色のインクを前記媒体に吐出可能な複数の第一ノズルが前記ノズル並び方向へ並べられた第一ノズル列を複数有し、前記第二の色のインクを前記媒体に吐出可能な複数の第二ノズルが前記ノズル並び方向へ並べられた第二ノズル列を複数有し、
前記ラスターライン方向における前記第一ノズル列と前記第二ノズル列との間の距離をL1として、
前記複数の第一ノズル列及び前記複数の第二ノズル列は、前記ノズル並び方向において、前記距離L1が第一距離である第一領域と、前記距離L1が前記第一距離よりも長い第二距離である第二領域と、が存在するように配置され、
前記色補正方法は、
前記インクの単色の濃度を示す単色濃度補正パターンを前記媒体に形成する単色濃度補正パターン形成工程と、
前記単色濃度補正パターンに基づいて前記インクの単色の濃度補正を行う単色濃度補正工程と、
前記第一の色のインクと前記第二の色のインクとの混色を含む混色補正パターンを前記媒体に形成する混色補正パターン形成工程と、
前記混色補正パターンに基づいて、前記媒体において前記第一領域に対応する部分の混色と前記第二領域に対応する部分の混色とを合わせるように混色補正を行う混色補正工程と、
を含む、色補正方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷ヘッドから複数色のインクを吐出する印刷装置、及び、その色補正方法に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
印刷装置として、印刷ヘッドから媒体に複数色のインク滴を吐出するカラーインクジェットプリンターが知られている。インクジェットプリンターでは、ノズル毎にインク滴の量や飛行方向などのインク滴の吐出特性がばらつく。特許文献1に示されるインクジェットプリンターは、インクの色別に補正用パターンを用紙に印刷し、補正用パターンの濃度を画素毎に測定し、ライン毎に濃度補正値を取得する。当該インクジェットプリンターは、色別に濃度補正値に基づき補正された濃度となるように、対応するラインのドットを形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-205691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ノズル列間の間隔が通常領域よりも広い跨ぎ領域を有する印刷ヘッドにより印刷画像が形成される場合、媒体において通常領域に対応する通常部分の混色と跨ぎ領域に対応する跨ぎ部分の混色とに差異がスジ状に生じることがあることが分かった。そこで、このような混色ムラを低減させることができると、印刷画像の画質向上に繋がることになる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の印刷装置は、第一の色のインクと第二の色のインクを含む複数色のインクによる印刷画像を媒体に形成する印刷装置であって、
前記第一の色のインクを前記媒体に吐出可能な複数の第一ノズルがノズル並び方向へ並べられた第一ノズル列を複数有し、前記第二の色のインクを前記媒体に吐出可能な複数の第二ノズルが前記ノズル並び方向へ並べられた第二ノズル列を複数有する印刷ヘッドと、
前記ノズル並び方向と交差するラスターライン方向における前記印刷ヘッドと前記媒体との相対移動、及び、前記印刷ヘッドからの前記インクの吐出を制御する制御部と、を備え、
前記ラスターライン方向における前記第一ノズル列と前記第二ノズル列との間の距離をL1として、
前記複数の第一ノズル列及び前記複数の第二ノズル列は、前記ノズル並び方向において、前記距離L1が第一距離である第一領域と、前記距離L1が前記第一距離よりも長い第二距離である第二領域と、が存在するように配置され、
前記制御部は、
前記インクの単色の濃度を示す単色濃度補正パターンを前記媒体に形成する制御を行い、
前記単色濃度補正パターンに基づいて前記インクの単色の濃度補正を行い、
前記第一の色のインクと前記第二の色のインクとの混色を含む混色補正パターンを前記媒体に形成する制御を行い、
前記混色補正パターンに基づいて、前記媒体において前記第一領域に対応する部分の混色と前記第二領域に対応する部分の混色とを合わせるように混色補正を行う、態様を有する。
【0006】
また、本発明の色補正方法は、第一の色のインクと第二の色のインクを含む複数色のインクを吐出可能な印刷ヘッドと、媒体とを、ノズル並び方向と交差するラスターライン方向において相対的に移動させ、前記インクによる印刷画像を前記媒体に形成する印刷装置の色補正方法であって、
前記印刷ヘッドは、前記第一の色のインクを前記媒体に吐出可能な複数の第一ノズルが前記ノズル並び方向へ並べられた第一ノズル列を複数有し、前記第二の色のインクを前記媒体に吐出可能な複数の第二ノズルが前記ノズル並び方向へ並べられた第二ノズル列を複数有し、
前記ラスターライン方向における前記第一ノズル列と前記第二ノズル列との間の距離をL1として、
前記複数の第一ノズル列及び前記複数の第二ノズル列は、前記ノズル並び方向において、前記距離L1が第一距離である第一領域と、前記距離L1が前記第一距離よりも長い第二距離である第二領域と、が存在するように配置され、
前記色補正方法は、
前記インクの単色の濃度を示す単色濃度補正パターンを前記媒体に形成する単色濃度補正パターン形成工程と、
前記単色濃度補正パターンに基づいて前記インクの単色の濃度補正を行う単色濃度補正工程と、
前記第一の色のインクと前記第二の色のインクとの混色を含む混色補正パターンを前記媒体に形成する混色補正パターン形成工程と、
前記混色補正パターンに基づいて、前記媒体において前記第一領域に対応する部分の混色と前記第二領域に対応する部分の混色とを合わせるように混色補正を行う混色補正工程と、
を含む、態様を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
印刷装置の例を模式的に示す図。
印刷ヘッドとドットパターンの例を模式的に示す図。
図2のG部分を模式的に例示する図。
印刷装置の色補正方法の例を模式的に示す図。
色補正処理の例を模式的に示すフローチャート。
単色濃度補正パターンと取得濃度を模式的に例示する図。
単色濃度補正値E3iを取得する例を模式的に示す図。
図8Aと図8Bは混色補正パターンデータの例を模式的に示す図、図8Cは高分解能混色補正パターンデータの例を模式的に示す図。
図9Aは混色補正パターンと取得濃度を模式的に例示する図、図9Bは高分解能混色補正パターンと取得濃度を模式的に例示する図。
混色補正値F3iが適用された印刷画像を形成する例を模式的に示す図。
混色補正パターンと取得濃度を模式的に例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
【0009】
(1)本発明に含まれる態様の概要:
まず、図1~11に示される例を参照して本発明に含まれる態様の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図の各部を認識可能な程度の大きさにするため各部の尺度が実際とは異なることがあり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本態様の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。「本発明に含まれる態様の概要」において、括弧内は直前の語の補足説明を意味する。
【0010】
[態様1]
図1に例示するように、一態様に係る印刷装置1は、第一の色(例えばCすなわちシアン)のインクと第二の色(例えばYすなわちイエロー)のインクを含む複数色のインク36による印刷画像IM0を媒体ME0に形成する印刷装置1であって、印刷ヘッド30と制御部U1を備える。図2,3に例示するように、前記印刷ヘッド30は、前記第一の色(C)のインクを前記媒体ME0に吐出可能な複数の第一ノズルがノズル並び方向D1へ並べられた第一ノズル列(例えばCノズル列33c)を複数有し、前記第二の色(Y)のインクを前記媒体ME0に吐出可能な複数の第二ノズルが前記ノズル並び方向D1へ並べられた第二ノズル列(例えばYノズル列33y)を複数有する。前記制御部U1は、前記ノズル並び方向D1と交差するラスターライン方向D2における前記印刷ヘッド30と前記媒体ME0との相対移動、及び、前記印刷ヘッド30からの前記インク36の吐出を制御する。ここで、前記ラスターライン方向D2における前記第一ノズル列(33c)と前記第二ノズル列(33y)との間の距離をL1とする。前記複数の第一ノズル列(33c)及び前記複数の第二ノズル列(33y)は、前記ノズル並び方向D1において、前記距離L1が第一距離L11である第一領域(例えば通常領域A1)と、前記距離L1が前記第一距離L11よりも長い第二距離L12である第二領域(例えば跨ぎ領域A2)と、が存在するように配置されている。前記制御部U1は、図4,5に例示するように、前記インク36の単色の濃度を示す単色濃度補正パターンP1を前記媒体ME0に形成する制御を行う。当該制御部U1は、前記単色濃度補正パターンP1に基づいて前記インク36の単色の濃度補正を行う。当該制御部U1は、前記第一の色(C)のインクと前記第二の色(Y)のインクとの混色を含む混色補正パターンP10を前記媒体ME0に形成する制御を行う。当該制御部U1は、前記混色補正パターンP10に基づいて、前記媒体ME0において前記第一領域(A1)に対応する部分(例えば通常部分B1)の混色と前記第二領域(A2)に対応する部分(例えば跨ぎ部分B2)の混色とを合わせるように混色補正を行う。
(【0011】以降は省略されています)
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