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公開番号2025112341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024006497
出願日2024-01-19
発明の名称印刷装置および印刷方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250725BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】 搬送ベルトの温度が安定し、PGの変化が安定するまで、印刷を待たなければならず、ダウンタイムが発生していた。
【解決手段】 表面に粘着層が形成された搬送ベルトを有し、前記粘着層にて媒体を支持して搬送する搬送部と、前記搬送部に支持された媒体に対し、インクを吐出することによって記録を行う記録部と、前記搬送部を加熱する加熱部と、前記搬送部および前記記録部を制御する制御部とを備えた印刷装置であって、前記制御部は、前記搬送ベルトの温度情報を取得し、取得した温度情報に基づいて、前記記録部がインクを吐出するタイミングまたは吐出速度の少なくとも一方を補正する。前記搬送ベルトの温度情報に基づいて、インクを吐出する記録部の吐出タイミングを補正することで、加熱での搬送ベルトの熱膨張によるPG変化が安定する時間を待つことなく印刷を開始することができる。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
表面に粘着層が形成された搬送ベルトを有し、前記粘着層にて媒体を支持して搬送する搬送部と、
前記搬送部に支持された媒体に対し、インクを吐出することによって記録を行う記録部と、
前記搬送部を加熱する加熱部と、
前記搬送部および前記記録部を制御する制御部とを備えた印刷装置であって、
前記制御部は、前記搬送ベルトの温度情報を取得し、取得した温度情報に基づいて、前記記録部がインクを吐出するタイミングまたは吐出速度の少なくとも一方を補正する
ことを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記記録部は、印字ヘッドを前記媒体の搬送方向と交差する方向に移動させて記録を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記記録部は、前記印字ヘッドを前記媒体の搬送方向と交差する方向に往復動させて記録を行うことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記搬送部の温度を検出する温度検出部を有し、前記制御部は、前記温度検出部から前記搬送ベルトの温度情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御部は、インクを吐出するタイミングまたは吐出速度の少なくとも一方の補正を前記印字ヘッドの印刷パス毎に繰り返し実行することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記搬送部の温度が所定の温度になるまで、インクを吐出するタイミングまたは吐出速度の少なくとも一方の補正を繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記制御部は、印刷開始時間を含む印刷開始情報を取得し、印刷開始時間からの経過時間に基づいて、前記搬送ベルトの温度を推定して前記温度情報とすることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記制御部は、経過時間が所定の時間になるまで、インクを吐出するタイミングまたは吐出速度の少なくとも一方の補正を繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項9】
表面に粘着層が形成された搬送ベルトを有し、前記粘着層にて媒体を支持して搬送し、支持された媒体に対してインクを吐出することによって記録を行うときに、前記粘着層を加熱する印刷方法であって、
前記搬送ベルトの温度情報を取得する工程と、
前記取得した温度情報に基づいて、前記インクを吐出するタイミングまたは吐出速度の少なくとも一方を補正する工程とを実行することを特徴とする印刷方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置および印刷方法に関し、特に、粘着層にて媒体を支持して搬送する印刷装置および印刷方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
布帛に印刷を行う捺染印刷において、搬送ベルトの表面に接着材が塗布された搬送ベルトを有し、搬送ベルトにて布帛を一時的に接着して搬送するする画像形成装置が知られている。
また、特許文献1に示す画像形成装置は、加熱部にて搬送ベルトを加熱することで接着材の接着性を向上させるときに、搬送ベルトの駆動状態に応じて前記加熱部の位置を変化させることで搬送ベルトの温度を制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-126779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像形成装置では、印刷を開始する際に加熱部によって搬送ベルトの加熱を開始する。搬送ベルトの温度が上昇すると、搬送ベルトが熱膨張し、印刷ヘッドとのギャップ(以下、PGと呼ぶ)が変化する。このため、搬送ベルトの温度が安定し、PGの変化が安定するまで、印刷を待たなければならず、ダウンタイムが発生していた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、表面に粘着層が形成された搬送ベルトを有し、前記粘着層にて媒体を支持して搬送する搬送部と、前記搬送部に支持された媒体に対し、インクを吐出することによって記録を行う記録部と、前記搬送部を加熱する加熱部と、前記搬送部および前記記録部を制御する制御部とを備えた印刷装置であって、前記制御部は、前記搬送ベルトの温度情報を取得し、取得した温度情報に基づいて、前記記録部がインクを吐出するタイミングまたは吐出速度の少なくとも一方を補正する構成としてある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の一実施例にかかる印刷装置の概略ブロック図である。
インク滴の吐出経路の模式図である。
制御部が実行するプログラムのフローチャートである。
温度と搬送ベルトの厚みとの関係を示すグラフである。
変形例にかかる制御部が実行するプログラムのフローチャートである。
温度の時間変化を示すグラフである。
変形例にかかる制御部が実行するプログラムのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる印刷装置を概略ブロック図により示している。
同図において、本印刷装置10は、搬送ベルト21を有する搬送部20を備えている。搬送部20の搬送ベルト21は、表面に粘着層を有しており、この粘着層にて媒体である布生地を支持して搬送する。粘着層は、加熱式グルー粘着剤を使用している。搬送ベルト21は一対のローラー22a,22b間に掛け渡されており、一方のローラー22aは搬送モーター23で駆動される。ローラー22aの表面に対面して加熱部30が設置されている。加熱部30はローラー22aに対して輻射熱を放射し、ローラー22a,22bに掛け渡されて逐次駆動されてくる搬送ベルト21の表面を加熱する。なお、加熱部30は搬送ベルト21が適温となるように別途制御されている。
【0008】
記録部40は、前記搬送部20の搬送ベルト21に支持された媒体である布生地に対し、インクを吐出することによって記録を行う。記録部40は、印字ヘッド41と、印字ヘッド41を支持して搬送ベルト21の駆動方向と直交する方向に往復動するキャリッジ42とを備えており、キャリッジ42を往復動させるキャリッジモーター42aを備えている。
【0009】
このように、前記記録部40は、印字ヘッド41を前記媒体の搬送方向と交差する方向、具体的には直交する方向に移動させて記録を行う。さらに、前記記録部40は、印字ヘッド41を前記媒体の搬送方向と交差する方向に往復動させて記録を行う。
【0010】
制御部50は、前記搬送部20および前記記録部40を制御する。より具体的には、制御部50は搬送部20の搬送モーター23を制御して媒体である布生地を所定方向に駆動させ、それぞれの印刷パスごとにキャリッジモーター42aを制御して印字ヘッド41を布生地の搬送方向と直交する方向に往復動させつつ、PGとキャリッジ42の速度と、所定のインク滴速度に基づく所定のタイミングで印字ヘッド41からインク滴を吐出させる。インク滴は所定の経路を経て媒体である布生地に到達し、所定の模様を形成する。
(【0011】以降は省略されています)

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