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公開番号2025112470
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024006698
出願日2024-01-19
発明の名称コンクリート混和剤、コンクリート組成物、コンクリート組成物の打込み方法及びマスコンクリート
出願人株式会社竹中工務店,竹本油脂株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所,個人,個人,個人,個人
主分類C04B 24/26 20060101AFI20250725BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】暑中コンクリートやマスコンクリート等のコンクリートの硬化体における構造体強度補正値(S値)に優れた低減効果を発揮するンクリート混和剤、コンクリート組成物、コンクリート組成物の打込み方法及びマスコンクリートを提供する。
【解決手段】構成単位1を50~99質量%及び構成単位2を1~50質量%の割合で含有し、質量平均分子量が2000~500000である水溶性ビニル共重合体から選ばれる少なくとも1つのA成分と、リグニンスルホン酸及びリグニンスルホン酸塩から選ばれる少なくとも1つのB成分と、を含有し、前記A成分/前記B成分の質量比が40/60~5/95の範囲であり、コンクリート組成物に添加され、当該コンクリート組成物の硬化体における構造体強度補正値であるS値を低減するものであり、前記コンクリート組成物のS値と、前記A成分/前記B成分の質量比が50/50である比較混和剤が添加された比較コンクリート組成物のS値と、の差であるS値低減量が1.5N/mm2以上となることを特徴とするコンクリート混和剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記構成単位1を50~99質量%及び下記構成単位2を1~50質量%の割合で含有し、質量平均分子量が2000~500000である水溶性ビニル共重合体から選ばれる少なくとも1つのA成分と、
リグニンスルホン酸及びリグニンスルホン酸塩から選ばれる少なくとも1つのB成分と、を含有し、
前記A成分/前記B成分の質量比が40/60~5/95の範囲であり、
コンクリート組成物に添加され、当該コンクリート組成物の硬化体における構造体強度補正値であるS値を低減するものであり、
前記コンクリート組成物のS値と、前記A成分/前記B成分の質量比が50/50である比較混和剤が添加された比較コンクリート組成物のS値と、の差であるS値低減量が1.5N/mm

以上となることを特徴とするコンクリート混和剤。
構成単位1:
下記一般式(1)で示される化合物から形成される構成単位である。
TIFF
2025112470000018.tif
16
169
(但し、一般式(1)において、R

は、炭素数2~5のアルケニル基、又は炭素数3~4の不飽和アシル基である。A

Oは、炭素数2~4のオキシアルキレン基(但し、当該オキシアルキレン基が複数存在する場合、1種単独又は2種以上とすることができる)である。R

は、水素原子、又は炭素数1~20の炭化水素基である。mは、A

Oの平均付加モル数であり、1~300の数である)
構成単位2:
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸塩、(無水)マレイン酸、マレイン酸塩、フマル酸、及びフマル酸塩から選ばれる少なくとも1つから形成される構成単位である。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記A成分/前記B成分の質量比が、30/70~5/95の範囲である、請求項1に記載のコンクリート混和剤。
【請求項3】
更に、糖類から選ばれる少なくとも1つのC成分を含有する、請求項1に記載のコンクリート混和剤。
【請求項4】
前記C成分が、スクロース及びフルクトースの両方を含むものである、請求項3に記載のコンクリート混和剤。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載のコンクリート混和剤、セメント、水、細骨材、及び粗骨材を含有することを特徴とするコンクリート組成物。
【請求項6】
請求項5に記載のコンクリート組成物の型枠への打込み時において、下記(1)及び下記(2)の少なくともいずれか一方の条件を満たすことを特徴とするコンクリート組成物の打込み方法。
(1)型枠への打込み時における前記コンクリート組成物の温度が25℃以上
(2)型枠への打込み時における日平均気温が25℃以上
【請求項7】
請求項5に記載のコンクリート組成物を含有することを特徴とするマスコンクリート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート混和剤、コンクリート組成物、コンクリート組成物の打込み方法及びマスコンクリートに関する。更に詳しくは、暑中コンクリートやマスコンクリート等のコンクリートの硬化体における構造体強度補正値(S値)に優れた低減効果を発揮するコンクリート混和剤、コンクリート組成物、コンクリート組成物の打込み方法及びマスコンクリートに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コンクリート製の建築構造物等は、セメント等の結合材、水、細骨材、粗骨材、及びコンクリート混和剤等を練り混ぜたコンクリート組成物を材料として用い、建築現場等においてこのコンクリート組成物が所定の型枠内に打ち込まれ、当該型枠内で硬化することで作製されている。この型枠内に打ち込む作業は「打込み」と呼ばれる。
【0003】
ここで、型枠内に打ち込まれたコンクリート組成物は、周囲の環境条件や水和熱等による温度条件の下で硬化し、この環境条件や温度条件の違いよって、硬化状態にも違いが生じる。例えば、夏期のように日平均気温が高い(例えば、25℃以上)条件下で打ち込まれたコンクリート組成物では、セメントの硬化が促進する。その結果、コンクリートの初期材齢(例えば、打込みから1~3日経過後等)の圧縮強度は増加するが、コンクリートの長期材齢(例えば、打込みから28日経過後等)の圧縮強度は、通常(例えば、20℃)の条件下で打ち込まれたコンクリートと比較して低下する傾向がある。
【0004】
上記例のように日平均気温が25℃を超える時期に打ち込まれたコンクリートは、暑中コンクリートと呼ばれる。この暑中コンクリートは、特に、硬化初期において、周囲の環境条件や水和熱などに起因して高い温度履歴を受ける。そのため、暑中コンクリートの硬化体の強度(構造体強度)は、高い温度履歴を受けないように温度管理されたコンクリート硬化体(強度管理用供試体)の強度よりも低下する傾向にある。そこで、暑中コンクリートでは、その硬化体の構造体強度が、強度管理用供試体の強度よりも低下することを考慮して調合が定められている。
【0005】
なお、暑中コンクリートの硬化体の構造体強度と強度管理用供試体の強度の差は、構造体強度補正値(S値)として知られている。
【0006】
この暑中コンクリートやマスコンクリート等のように、特にその硬化初期において周囲の環境条件や水和熱等により高い温度履歴を受けることがあるコンクリートでは、構造体強度補正値(S値)を小さくすること(即ち、構造体強度補正値(S値)の低減)が求められている。別言すれば、暑中コンクリートやマスコンクリート等の構造体強度を強度管理用供試体の強度に近づけることが求められている。なお、マスコンクリートは、部材断面の寸法が大きいコンクリート(容量の大きなコンクリート)のことである。このマスコンクリートは、容量が大きいことから、硬化時において生じた水和熱等の反応熱がその内部に残り易く高い温度履歴を受ける傾向がある。
【0007】
構造体強度補正値(S値)を低減するものとしては、水溶性ビニル共重合体と芳香環を有するアルデヒド縮合物とを含有するコンクリート混和剤や、水溶性ビニル共重合体と糖類とを含有するコンクリート混和剤が報告されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2021-46349号公報
特開2021-031368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1、2に記載のコンクリート混和剤は、暑中コンクリートやマスコンクリート等のコンクリートの硬化体について構造体強度補正値(S値)を小さくする効果(S値の低減効果)を発揮するものの、S値の低減効果については更なる改良の余地があった。
【0010】
本発明は、上記実情に鑑み、暑中コンクリートやマスコンクリート等のコンクリートの硬化体(コンクリート硬化体)における構造体強度補正値(S値)に優れた低減効果を発揮するコンクリート混和剤、コンクリート組成物、コンクリート組成物の打込み方法及びマスコンクリートを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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