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公開番号2025115420
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024009867
出願日2024-01-26
発明の名称除電装置を含む印刷システム、その制御方法及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人ひのき国際特許事務所
主分類B41J 29/00 20060101AFI20250731BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】 除電装置を備える印刷システムで、シート上のトナー載り位置に応じて除電処理を適切に制御したいという課題があった。
【解決手段】 本発明は、ネットワークを介して受信した印刷ジョブの画像データをシートに印刷する印刷装置100と、印刷されたシートを除電処理する除電装置200-3aを備える印刷システム1000であって、前記画像データの1ページ分のトナーの使用量に応じて、除電処理の印加電圧を調整する調整手段S807と、トナーが載る領域に偏りがあると判断したページがある場合、前記除電処理の印加電圧を調整するか否かをユーザーに選択させる画面を操作部に表示させる表示手段S810 を有することを特徴とする。
【選択図】 図8
特許請求の範囲【請求項1】
ネットワークを介して受信した印刷ジョブの画像データをシートに印刷する印刷装置と、印刷されたシートを除電処理する除電装置を備える印刷システムであって、
前記画像データの1ページ分のトナーの使用量に応じて、除電処理の印加電圧を調整する調整手段と、
トナーが載る領域に偏りがあると判断したページがある場合、前記除電処理の印加電圧を調整するか否かをユーザーに選択させる画面を操作部に表示させる表示手段を有する
ことを特徴とする印刷システム。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
トナーが載る領域の偏りは、印刷ジョブの1ページを複数の領域に分け、各領域のトナーの使用量の分散値から判断する
ことを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項3】
前記画面で、前記除電処理の印加電圧の調整の指示を受けた場合、印刷ジョブをキャンセルする
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記印刷ジョブのページごとの除電処理の印加電圧値は、RIP処理した画像データから算出する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記印刷ジョブのページごとの除電処理の印加電圧値は、印刷ジョブを送信する情報処理装置が算出することを
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。
【請求項6】
ネットワークを介して受信した印刷ジョブの画像データをシートに印刷する印刷装置と、印刷されたシートを除電処理する除電装置を備える印刷システムの制御方法であって、
前記画像データの1ページ分のトナーの使用量に応じて、除電処理の印加電圧を調整する調整工程を有し、
トナーが載る領域に偏りがあると判断したページがある場合、前記除電処理の印加電圧を調整するか否かをユーザーに選択させる画面を操作部に表示させる表示工程
ことを特徴とする印刷システムの制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の印刷システムの制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、帯電した記録媒体を除電する除電装置を含む印刷システム、その制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
印刷作業に用いる記録媒体(以下「シート」という。)は、電子写真プロセスの過程における残荷電、もしくはシート搬送中に生じる搬送ローラーやガイドとの僅かな摩擦により、静電気を帯びた状態で搬送される。そしてこの静電気により、シート同士が貼り付いてしまうことがある。また、埃や紙粉が成果物に付着することによる成果物の品質が低下することがある。
普通紙はシート自体が持つ電気抵抗が低く、紙内で電荷が移動しやすく、帯電量自体も小さく解消も早い。シートに載るトナーは、トナー層が抵抗として振る舞うため、同じシートの種別であってもトナー使用量が多いほど帯電し、電荷が残りやすくなる。さらに両面印刷の場合は、シートの表裏にトナー層が形成されるため、紙内での電荷移動が起こりにくい。そのため、結果としてシートにトナーが載れば載る分だけ帯電しやすく、電荷が残りやすいという傾向がある。
仮にシート同士が貼り付いた状態で後処理を行うと、シートの整合処理に影響を及ぼし、後処理の品質が低下するばかりか、後処理時のジャム(JAM)を誘発するおそれがある。
【0003】
そのため、このようなリスクを発生させないよう、後処理の実施前に、印刷工程後のシートの静電気を除電することが望ましい。そこで、シート搬送方向の下流に位置する搬送ローラー対に対して電圧を印加することで、シートに帯電した電荷を打ち消す提案などがなされている(特許文献1参照)。
搬送ローラーに電圧を印加した構成(以下「除電ローラー」という。)による除電は、シートに帯電している電荷と逆の電荷を、除電ローラーを介してシートに与えることにより、帯電している静電気を打ち消すものである。そのため、除電ローラーによる除電制御(除電ローラーへのシートと逆電荷の印加)は、シートの帯電量に合わせて実施される必要がある。つまりこれは、湿度といった印刷環境やシートの銘柄ごとに、最適な除電用の電荷調整値というものが存在するということである。そして、仮に不適切な電荷調整の状態で、シートに対して除電制御を実施すると、逆に帯電を引き起こしてしまうこととなり、更なるシートの貼り付きに繋がってしまう恐れがある。
この最適な除電用の印加電圧値を見つける工程(以下「調整工程」という。)は、印刷装置から搬送されたシートを、除電ローラーを持つ除電装置にて印加電圧値を設定することで、最適な除電用の印加電圧値を決定する。調整工程で決定した印加電圧値は、調整工程で使用した印刷環境やシートの種別ごとに最適な印加電圧値となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-258881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、実際にユーザーが投入するジョブのトナーが載る領域はトナー層が抵抗として振る舞うため、トナーの使用量やトナーが載る面積に応じて最適な印加電圧値とならず、シートの貼り付きに繋がってしまう恐れがある。調整工程にユーザーが投入する予定の印刷ジョブを使用することも出来るが、ジョブ投入前に毎回調整工程を行う必要があるため手間である。また、ジョブが複数ページの場合はページ毎に最適な印加電圧値が異なるため、同様にシートの貼り付きに繋がってしまう恐れもある。そのため、ページごとにトナーの使用量やトナーが載る面積を事前に計算し、ページ単位で最適な印加電圧値が設定することにより、排紙癒着が発生せずに適切な成果物を提供することが考えられる。
しかしながら、この方法では同じトナー使用量やトナー面積であった場合に同じ印加電圧値が設定されるため、トナー載り位置がシートの一部分に偏っていた場合は不適切な印加電圧値となり、静電接着が発生してしまうということが起こり得る。
本願発明は、上記課題を解決するためになされたもので、印刷システムであって、シート上のトナー載り位置に応じて除電処理を適切に制御する仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ネットワークを介して受信した印刷ジョブの画像データをシートに印刷する印刷装置と、印刷されたシートを除電処理する除電装置を備える印刷システムであって、前記画像データの1ページ分のトナーの使用量に応じて、除電処理の印加電圧を調整する調整手段と、トナーが載る領域に偏りがあると判断したページがある場合、前記除電処理の印加電圧を調整するか否かをユーザーに選択させる画面を操作部に表示させる表示手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、印刷システムであって、シート上のトナー載り位置に応じて除電処理を適切に制御する仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態における最小のシステム構成図
印刷装置のソフトウェアブロック図
印刷システムの断面図
印刷装置に具備された操作部204の例図
除電装置のソフトウェアブロック図
除電装置に具備された操作部502の例図
除電処理の説明模式図
基本フローチャート
印刷ジョブ例の図
トナー使用量係数を決定するためのフローチャート
調整する印加電圧値を決定するためのフローチャート
他の印刷ジョブ例の図
トナー載り位置による偏りを算出するための表
トナー載り位置による偏りを検出した場合のUI画面の図
ユーザー画像による印加電圧調整をする場合のUI画面の図
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔実施形態1〕
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
・システムの全体構成
図1の本実施形態の最も簡単な構成であり、印刷システム1000、情報処理装置であるクライアントコンピュータ102(以下「PC」という。)を有し、それらは相互にネットワーク101を介して接続されている。そして、PC102はネットワーク101を介して、印刷システム1000へ印刷ジョブであるPDL(ページ記述言語)コードデータを送信することが可能である。
・印刷システムのハードウェア構成
図2は、印刷システム1000のハードウェア構成を例示するブロック図である。
印刷システム1000は、図中点線で囲まれた部分である印刷装置100と、シート処理装置200とを有する。なお、印刷装置100には、任意の台数のシート処理装置200を接続することができる。また、本実施形態では、印刷装置100として、コピー機能及びプリンタ機能等、複数の機能を有するMFP(Multi Function Peripheral)を例に取り説明する。しかしながら、印刷装置100は、コピー機能のみ、あるいは、プリンタ機能のみの単一機能型の印刷装置であってもよい。本実施形態では、一例として、印刷システム1000が以下に説明する各種構成要件を具備するものとする。
【0010】
印刷システム1000は、印刷装置100で印刷されたシートに対するシート処理を、印刷装置100に接続されたシート処理装置200により実行できるように構成されている。ただし、シート処理装置200を接続せずに印刷装置100のみで印刷システム1000を構成することも可能である。
シート処理装置200は、印刷装置100と通信可能に構成され、印刷装置100からの指示を受け、後述するようなシート処理を実行することができる。
(印刷装置)
スキャナ部201は、原稿上の画像を読み取り、これを画像データに変換し、他のユニットに転送する。外部I/F202は、ネットワーク101に接続された他の装置との間でデータの送受信を行う。
プリンタ部203は、入力された画像データに基づく画像をシート上に印刷する。操作部204は図4のような構成となっており、ハードキー入力部(キー入力部)402や、タッチパネル部401を有し、それらを介してユーザーからの指示を受付ける。また、操作部204は、操作部204が有するタッチパネル部401に各種表示を行う。
(【0011】以降は省略されています)

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