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公開番号2025118896
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2025082128,2022517038
出願日2025-05-15,2021-04-19
発明の名称乗り物用シート及び乗り物用シートの製造方法
出願人テイ・エス テック株式会社
代理人個人,個人
主分類A47C 7/62 20060101AFI20250805BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】乗り物用シートの見栄えを損なうことなく、シート後面に容量の大きいポケットを形成することが可能な乗り物用シートを提供する。
【解決手段】乗り物用シートSは、シートバック1の後面にポケット30を備えている。ポケット30は、シートバック1の後面に位置する背面側表皮材20aの外面に重ね合わされるポケット形成シート31と、ポケット縫合部34とを有している。ポケット縫合部34は、ポケット形成シート31の上端部にポケットの開口部30aを形成するために、シート幅方向において開口部30aを挟む位置に形成される左右の第1縫合部及び第2縫合部と、ポケット30aの左右の外縁部を形成する左右の第3縫合部と、ポケット30aの下縁部を形成する第4縫合部とを有している。左右の第2縫合部は、シート幅方向において左右の第3縫合部よりも内側に配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シートバックの後面にポケットを備えた乗り物用シートであって、
前記シートバックは、前記シートバックの被覆材となる表皮材を有し、
前記ポケットは、
前記シートバックの後面に位置する背面側表皮材の外面に重ね合わされるシート状のポケット形成部材と、
前記背面側表皮材に前記ポケット形成部材を重ね合わせた状態で取り付けるためのポケット縫合部と、を有し、
前記ポケット縫合部は、
前記ポケット形成部材の上端部に前記ポケットの開口部を形成するために設けられ、シート幅方向において前記開口部を挟む位置に形成され、それぞれシート幅方向に延びている左右の第1縫合部と、
シート幅方向において前記開口部を挟む位置に形成され、前記左右の第1縫合部とそれぞれ接続し、前記左右の第1縫合部とは交差する方向に延びている左右の第2縫合部と、
前記ポケットの左右の外縁部を形成するために、前記ポケット形成部材のシート幅方向の両端部にそれぞれ形成され、上下方向に延びている左右の第3縫合部と、
前記ポケットの下縁部を形成するために、前記ポケット形成部材の下端部に形成され、シート幅方向に延びている第4縫合部と、を有し、
前記左右の第2縫合部は、シート幅方向において前記左右の第3縫合部よりも内側に配置されていることを特徴とする乗り物用シート。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記左右の第1縫合部及び前記左右の第2縫合部は、前記背面側表皮材の外面に前記ポケット形成部材の表面を一部重ね合わせた状態で、前記重ね合わせた部分に形成され、
前記左右の第3縫合部及び前記第4縫合部は、前記ポケット形成部材に設けられた折り目を介して前記重ね合わせた部分以外の部分を折り返した状態で、前記折り返した部分に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
【請求項3】
前記ポケットは、前記ポケット形成部材のうち、前記開口部に対応する位置に取り付けられ、前記開口部に沿ってシート幅方向に延びている板状のプレート部材を有し、
前記プレート部材は、シート幅方向において前記左右の第2縫合部の間に配置され、前記左右の第2縫合部とは交わらない位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
【請求項4】
前記ポケットは、前記ポケット形成部材に前記プレート部材を取り付けるためのプレート縫合部を有し、
前記プレート縫合部は、前記プレート部材の延出方向に沿ってシート幅方向に延びており、前記左右の第2縫合部と交差していることを特徴とする請求項3に記載の乗り物用シート。
【請求項5】
前記左右の第2縫合部は、それぞれ前記左右の第1方向部とは略直交する方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
【請求項6】
前記第2縫合部は、
前記第1縫合部とは交差する方向に延びている第1延出部と、
前記第1延出部と接続し、前記第1延出部とは交差する方向において前記第1延出部からシート幅方向の外側に向かって延びている第2延出部と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
【請求項7】
前記第2縫合部の前記第2延出部は、前記第1縫合部に対して傾斜する方向に延びていることを特徴とする請求項6に記載の乗り物用シート。
【請求項8】
前記第2縫合部の前記第2延出部は、前記第1縫合部から遠ざかるようにシート幅方向の外側に向かって延びていることを特徴とする請求項6に記載の乗り物用シート。
【請求項9】
シートバックの後面にポケットを備えた乗り物用シートの製造方法であって、
前記ポケットを製造する工程を含み、
前記ポケットを製造する工程では、
前記シートバックの被覆材となる表皮材のうち、前記シートバックの後面に配置される背面側表皮材の外面にシート状のポケット形成部材を重ね合わせることと、
前記背面側表皮材に前記ポケット形成部材を重ね合わせた状態でポケット縫合部によって取り付けることと、を行い、
前記ポケット形成部材を取り付けるときには、
前記ポケット形成部材の上端部に前記ポケットの開口部を形成するために設けられ、シート幅方向において前記開口部を挟む位置に形成され、それぞれシート幅方向に延びている左右の第1縫合部と、
シート幅方向において前記開口部を挟む位置に形成され、前記左右の第1縫合部とそれぞれ接続し、前記左右の第1縫合部とは交差する方向に延びている左右の第2縫合部と、
前記ポケットの左右の外縁部を形成するために、前記ポケット形成部材のシート幅方向の両端部にそれぞれ形成され、前記左右の第2縫合部をシート幅方向において内側に配置するようにして上下方向に延びている左右の第3縫合部と、
前記ポケットの下縁部を形成するために、前記ポケット形成部材の下端部に形成され、シート幅方向に延びている第4縫合部と、によって前記ポケット形成部材を取り付けることを特徴とする乗り物用シートの製造方法。
【請求項10】
前記ポケット形成部材を取り付けるときには、
前記背面側表皮材の外面に前記ポケット形成部材の表面を一部重ね合わせた状態で、前記左右の第1縫合部及び前記左右の第2縫合部によって前記重ね合わせた部分を取り付けることとし、
前記ポケット形成部材に設けられた折り目を介して前記重ね合わせた部分以外の部分を折り返した状態で、前記左右の第3縫合部及び前記第4縫合部によって前記折り返した部分をさらに取り付けることを特徴とする請求項9に記載の乗り物用シートの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乗り物用シート及び乗り物用シートの製造方法に係り、特に、シートバックの後面にポケットを備えた乗り物用シート及び乗り物用シートの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、骨格となるバックフレームにクッション材を載置して表皮材に被覆されて構成されるシートバックを備えた乗り物用シートが知られている。当該乗り物用シートの中には、シートバックの後面に位置する背面側表皮材の外面に縫合によって取り付けられ、小物等を収納可能な袋状のポケットが形成されているものが存在する(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
特許文献1に記載の車両用シートは、シートバックの後面に縫合によって取り付けられたポケットを備えている。当該ポケットは、シートバックのシート幅方向の左右両端部まで到達する大きさで形成されており、また当該ポケットの開口部もシートバックの左右両端部まで到達するように長尺に形成されている。
特許文献2に記載の乗り物用シートも同様に、シートバックの後面に縫合によって取り付けられたポケットを備えている。当該ポケットは、シートバックのシート幅方向の中央部分に配置され、シートバックよりも幾分幅狭となったポケットとなっている。また、当該ポケットの開口部もポケットの大きさに応じた長さとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-327978号公報
特開2010-105485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1のような車両用シートのポケット形状の場合には、比較的容量を大きくすることができるものの、ポケットの開口部がシートバックの左右両端部まで延びているため、開口部の閉まりが悪くなるほか、車両用シートの見栄えが良くなく、意匠性を損なう虞があった。
また、特許文献2のような乗り物用シートのポケット形状の場合には、ポケットの開口部がポケットの大きさに応じた長さとなっており、乗り物用シートの見栄えを損なうことはないものの、ポケットの容量が小さくなってしまい、機能性に劣る虞があった。
そのため、乗り物用シートの後面にポケットを形成するにあたって、乗り物用シートの見栄えを損なうことなく、ポケットの容量を極力大きくすることが可能な技術が求められていた。
【0006】
また、乗り物用シートの後面にポケットを形成するにあたって、当該ポケットを比較的シンプルに形成することが可能な技術が求められていた。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、乗り物用シートの後面にポケットを形成するにあたって、乗り物用シートの見栄えを損なうことなく、ポケットの容量を確保することが可能な乗り物用シート及び乗り物用シートの製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、乗り物用シートの後面にポケットを形成するにあたって、当該ポケットをシンプルに形成することが可能な乗り物用シート及び乗り物用シートの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題は、本発明の乗り物用シートによれば、シートバックの後面にポケットを備えた乗り物用シートであって、前記シートバックは、前記シートバックの被覆材となる表皮材を有し、前記ポケットは、前記シートバックの後面に位置する背面側表皮材の外面に重ね合わされるシート状のポケット形成部材と、前記背面側表皮材に前記ポケット形成部材を重ね合わせた状態で取り付けるためのポケット縫合部と、を有し、前記ポケット縫合部は、前記ポケット形成部材の上端部に前記ポケットの開口部を形成するために設けられ、シート幅方向において前記開口部を挟む位置に形成され、それぞれシート幅方向に延びている左右の第1縫合部と、シート幅方向において前記開口部を挟む位置に形成され、前記左右の第1縫合部とそれぞれ接続し、前記左右の第1縫合部とは交差する方向に延びている左右の第2縫合部と、前記ポケットの左右の外縁部を形成するために、前記ポケット形成部材のシート幅方向の両端部にそれぞれ形成され、上下方向に延びている左右の第3縫合部と、前記ポケットの下縁部を形成するために、前記ポケット形成部材の下端部に形成され、シート幅方向に延びている第4縫合部と、を有し、前記左右の第2縫合部は、シート幅方向において前記左右の第3縫合部よりも内側に配置されていること、により解決される。
【0009】
上記構成により、乗り物用シートの見栄えを損なうことなく、ポケットの容量を確保することが可能な乗り物用シートを実現することができる。
詳しく述べると、ポケット縫合部は、ポケット形成部材の上端部にポケットの開口部を形成するために設けられ、シート幅方向において開口部を挟む位置に形成され、それぞれシート幅方向に延びている左右の第1縫合部と、シート幅方向において開口部を挟む位置に形成され、左右の第1縫合部とそれぞれ接続し、左右の第1縫合部とは交差する方向に延びている左右の第2縫合部と、を有している。すなわち、ポケットの開口部は、シートバックのシート幅方向の中央部分に形成され、シートバックの左右両端部まで到達する長さとはなっていない。そのため、当該開口部の形状であれば、乗り物用シートの見栄えを損なうことがなくなる。
また、ポケットの開口部を挟む位置にある左右の第2縫合部は、ポケットの左右の外縁部を形成する左右の第3縫合部よりもシート幅方向の内側に配置されている。すなわち、ポケットの開口部が幅狭となり、ポケットの収容部が幅広となるように構成されている。
そのため、当該開口部の形状であれば、ポケットの容量を確保する(大きくする)ことが可能となる。
【0010】
このとき、前記左右の第1縫合部及び前記左右の第2縫合部は、前記背面側表皮材の外面に前記ポケット形成部材の表面を一部重ね合わせた状態で、前記重ね合わせた部分に形成され、前記左右の第3縫合部及び前記第4縫合部は、前記ポケット形成部材に設けられた折り目を介して前記重ね合わせた部分以外の部分を折り返した状態で、前記折り返した部分に形成されていると良い。
上記構成により、乗り物用シートの後面にポケットを形成するにあたって、縫合ラインを極力目立たなくすることができ、意匠性を確保することができる。また、比較的シンプルな製造方法によってポケットを製造することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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