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公開番号2025120871
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024016002
出願日2024-02-05
発明の名称光学フィルムチップの製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250808BHJP(光学)
要約【課題】光学的機能部の位置精度に優れた光学フィルムチップを製造し得る光学フィルムチップの製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による光学フィルムチップの製造方法は、光学フィルム1の面内に位置する光学的機能部21の位置を、検出部5により光学的に検出する工程と、光学的機能部21を中心に光学フィルム1を所定サイズに打ち抜く工程と、を含んでいる。光学的機能部21の位置を検出する工程において、光学フィルム1と検出部5との間に、光学フィルタ6を配置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光学フィルムの面内に位置する光学的機能部の位置を、検出部により光学的に検出する工程と、
前記光学的機能部を中心に前記光学フィルムを所定サイズに打ち抜く工程と、を含み、
前記光学的機能部の位置を検出する工程において、前記光学フィルムと前記検出部との間に、光学フィルタを配置する、光学フィルムチップの製造方法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記光学的機能部の位置を検出する工程において、前記光学的機能部は干渉縞として検出される、請求項1に記載の光学フィルムチップの製造方法。
【請求項3】
前記光学フィルムは、
前記光学的機能部を有する第1フィルムと、
前記第1フィルムに対して前記検出部と反対側に位置する第2フィルムと、をさらに備える、請求項1に記載の光学フィルムチップの製造方法。
【請求項4】
前記第2フィルムは、面内位相差を有する位相差フィルムである、請求項3に記載の光学フィルムチップの製造方法。
【請求項5】
前記位相差フィルムは、λ/4板として機能する、請求項4に記載の光学フィルムチップの製造方法。
【請求項6】
前記光学フィルムは、
前記位相差フィルムに対して前記第1フィルムと反対側に位置する第3フィルムであって、前記光学フィルムの最外層として設けられる第3フィルムと、
前記第3フィルムと反対側の最外層として設けられる第4フィルムと、をさらに含む、請求項5に記載の光学フィルムチップの製造方法。
【請求項7】
前記光学フィルタは、偏光フィルタと、λ/4板として機能する位相差フィルタと、を備える、請求項6に記載の光学フィルムチップの製造方法。
【請求項8】
前記第3フィルムの面内位相差Re(550)は、5nm以下である、請求項7に記載の光学フィルムチップの製造方法。
【請求項9】
前記第3フィルムの表面の単位面積あたりにおける、充填材の2μm以上の二次粒子数は、100個/mm

以下である、請求項7に記載の光学フィルムチップの製造方法。
【請求項10】
前記光学フィルタは、偏光フィルタである、請求項6に記載の光学フィルムチップの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルムチップの製造方法に関する。
続きを表示(約 4,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、フィルムを産業製品に応じたサイズに切断して、製品としてのフィルムチップを製造することが知られている。例えば、原反ロールから巻き出したフィルムのエッジの搬送方向に対する傾き角度を算出し、算出された傾き角度に基づいて、フィルムの切断角度を調整する、フィルム切断方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に記載のフィルム切断方法では、フィルムのエッジを基準に切断するために、フィルムチップの面内に位置する機能部が所望の位置からズレる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2013/151091号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、光学的機能部の位置精度に優れた光学フィルムチップを製造し得る光学フィルムチップの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]本発明の1つの実施形態による光学フィルムチップの製造方法は、光学フィルムの面内に位置する光学的機能部の位置を検出部により光学的に検出する工程と;該光学的機能部を中心に該光学フィルムを所定サイズに打ち抜く工程と;を含んでいる。該光学的機能部の位置を検出する工程において、該光学フィルムと該検出部との間に、光学フィルタを配置する。
[2]上記[1]に記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記光学的機能部の位置を検出する工程において、上記光学的機能部は干渉縞として検出されてもよい。
[3]上記[1]または[2]に記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記光学フィルムは、第1フィルムと、第2フィルムと、をさらに備えていてもよい。該第1フィルムは、上記光学的機能部を有している。該第2フィルムは、該第1フィルムに対して上記検出部と反対側に位置している。
[4]上記[3]に記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記第2フィルムは、面内位相差を有する位相差フィルムであってもよい。
[5]上記[4]に記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記位相差フィルムは、λ/4板として機能してもよい。
[6]上記[4]または[5]に記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記光学フィルムは、第3フィルムと、第4フィルムと、をさらに含んでいてもよい。該第3フィルムは、上記位相差フィルムに対して上記第1フィルムと反対側に位置していてもよい。該第3フィルムは、上記光学フィルムの最外層として設けられてもよい。該第4フィルムは、該第3フィルムと反対側の最外層として設けられてもよい。
[7]上記[1]から[6]のいずれかに記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記光学フィルタは、偏光フィルタと、λ/4板として機能する位相差フィルタと、を備えていてもよい。
[8]上記[7]に記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記第3フィルムの面内位相差Re(550)は、5nm以下であってもよい。
[9]上記[7]または[8]に記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記第3フィルムの表面の単位面積あたりにおける、充填材の2μm以上の二次粒子数は、100個/mm

以下であってもよい。
[10]上記[1]から[6]のいずれかに記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記光学フィルタは、偏光フィルタであってもよい。
[11]上記[10]に記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記第4フィルムの面内位相差Re(550)は、5nm以下であってもよい。
[12]上記[10]または[11]に記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記第4フィルムの表面の単位面積あたりにおける、充填材の2μm以上の二次粒子数は、100個/mm

以下であってもよい。
[13]上記[1]から[12]のいずれかに記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記検出部は、上記光学フィルタを通して上記光学フィルムに光を照射可能であり、かつ、上記光学フィルムにおける反射光を上記光学フィルタを通して受光可能であってもよい。
[14]上記[13]に記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記検出部が照射する光の波長は、580nm~700nmであってもよい。
[15]上記[13]または[14]に記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記検出部は、テレセントリックレンズを備えていてもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、光学的機能部の位置精度に優れた光学フィルムチップを製造し得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の1つの実施形態による光学フィルムチップの製造方法に係る光学フィルムの概略平面図である。
図2は、本発明の1つの実施形態による光学フィルムチップの製造方法によって製造される光学フィルムチップの概略平面図である。
図3は、本発明の別の実施形態に係る光学フィルムの概略平面図である。
図4は、本発明のさらに別の実施形態に係る光学フィルムの概略平面図である。
図5は、本発明のさらに別の実施形態に係る光学フィルムの概略平面図である。
図6は、本発明の1つの実施形態に係る検出工程を説明するための概略説明図である。
図7は、本発明の別の実施形態に係る検出工程を説明するための概略説明図である。
図8は、図6に示す検出工程に用いられるテレセントリックレンズの斜視図である。
図9は、実施例2で検出された光学的機能部の干渉縞のカメラでの撮像写真である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の代表的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。また、図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0009】
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)実質的に平行または直交
「実質的に直交」および「略直交」という表現は、2つの方向のなす角度が90°±10°である場合を包含し、好ましくは90°±7°であり、さらに好ましくは90°±5°である。「実質的に平行」および「略平行」という表現は、2つの方向のなす角度が0°±10°である場合を包含し、好ましくは0°±7°であり、さらに好ましくは0°±5°である。さらに、本明細書において単に「直交」または「平行」というときは、実質的に直交または実質的に平行な状態を含み得るものとする。
【0010】
A.光学フィルムチップの製造方法の概略
図1は、本発明の1つの実施形態による光学フィルムチップの製造方法に係る光学フィルムの概略平面図であり;図2は、本発明の1つの実施形態による光学フィルムチップの製造方法によって製造される光学フィルムチップの概略平面図である。
1つの実施形態による光学フィルムチップの製造方法は、検出工程と、打抜工程と、を含んでいる。検出工程では、光学フィルム1と検出部5との間に光学フィルタ6を配置して(図6参照)、光学フィルム1の面内に位置する光学的機能部21の位置を、検出部5により光学的に検出する。打抜工程では、光学的機能部21を中心に光学フィルム1を所定サイズに打ち抜く。
これによって、光学的機能部21を備える光学フィルムチップ100が製造される(図2参照)。光学的機能部21は、光学フィルムチップ100を厚み方向から見たときに、代表的には光学フィルムチップ100の中心に位置している。光学的機能部21は、光学フィルムチップ100に所望の光学的機能を付与する。
このような方法によれば、検出工程において、光学フィルムと検出部との間に光学フィルタが配置されているので、検出部が、光学フィルムの面内に位置する光学的機能部の位置を精度よく光学的に検出し得る。そのため、打抜工程において、光学フィルムの面内に位置する光学的機能部を中心に光学フィルムを打ち抜き得る。その結果、光学フィルムの外形(エッジ)を基準に光学フィルムを打ち抜く場合と比較して、光学フィルムチップの面内に位置する光学的機能部の位置精度の向上を図り得る。つまり、光学的機能部の位置精度に優れた光学フィルムチップを円滑に製造し得る。
なお、図1から図5では、便宜上、光学的機能部21を図示しているが、光学的機能部21は、実際には視認されず、検出工程において確認され得る。
(【0011】以降は省略されています)

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