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公開番号2025123569
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2025107801,2024012370
出願日2025-06-26,2020-12-02
発明の名称変倍光学系および光学機器
出願人株式会社ニコン
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 15/20 20060101AFI20250815BHJP(光学)
要約【課題】 合焦の際の画角変動を抑えることが可能な変倍光学系を提供する。
【解決手段】 変倍光学系ZLは、前群GAと後群GBとからなり、前群GAは、最も物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、を有し、後群GBの最も物体側に配置された正の屈折力を有する第1合焦レンズ群GF1と、その像面側に配置された負の屈折力を有する第2合焦レンズ群GF2と、その像面側に配置された正の屈折力を有するレンズ群とを有し、変倍の際、隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、最も像面側に配置されたレンズ群は光軸に沿って移動し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、第1合焦レンズ群GF1と第2合焦レンズ群GF2とがそれぞれ異なる軌跡で光軸に沿って移動し、以下の条件式を満足する。
0.25<βF1t/βF1w<2.00
0.25<βF2w/βF2t<2.00
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群と後群とからなり、
前記前群は、最も物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、を有し、
前記後群は、前記後群の最も物体側に配置された正の屈折力を有する第1合焦レンズ群と、前記第1合焦レンズ群の像面側に配置された負の屈折力を有する第2合焦レンズ群と、前記第2合焦レンズ群の像面側に配置された正の屈折力を有するレンズ群とを有し、
変倍の際、隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、最も像面側に配置されたレンズ群は光軸に沿って移動し、
無限遠物体から近距離物体への合焦の際、前記第1合焦レンズ群と前記第2合焦レンズ群とがそれぞれ異なる軌跡で光軸に沿って移動し、
以下の条件式を満足する変倍光学系。
0.25<βF1t/βF1w<2.00
0.25<βF2w/βF2t<2.00
但し、βF1t:望遠端状態における前記第1合焦レンズ群の無限遠合焦時の倍率
βF1w:広角端状態における前記第1合焦レンズ群の無限遠合焦時の倍率
βF2t:望遠端状態における前記第2合焦レンズ群の無限遠合焦時の倍率
βF2w:広角端状態における前記第2合焦レンズ群の無限遠合焦時の倍率

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、変倍光学系および光学機器に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した変倍光学系が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このような変倍光学系においては、合焦の際の画角変動を抑えることが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2014/196022号
【発明の概要】
【0004】
第1の本発明に係る変倍光学系は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群と後群とからなり、前記後群は、前記後群の最も物体側に配置された第1合焦レンズ群と、前記第1合焦レンズ群の像面側に配置された第2合焦レンズ群とを有し、変倍の際、隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、前記前群が像面に対して固定され、前記第1合焦レンズ群と前記第2合焦レンズ群とがそれぞれ異なる軌跡で光軸に沿って移動し、以下の条件式を満足する。
0.25<βF1t/βF1w<2.00
0.25<βF2w/βF2t<2.00
但し、βF1t:望遠端状態における前記第1合焦レンズ群の無限遠合焦時の倍率
βF1w:広角端状態における前記第1合焦レンズ群の無限遠合焦時の倍率
βF2t:望遠端状態における前記第2合焦レンズ群の無限遠合焦時の倍率
βF2w:広角端状態における前記第2合焦レンズ群の無限遠合焦時の倍率
【0005】
第2の本発明に係る変倍光学系は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群と後群とからなり、前記後群は、前記後群の最も物体側に配置された合焦の際に光軸に沿って移動する合焦レンズ群を有し、変倍の際、隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、以下の条件式を満足する。
0.35<fF2/fBF2w<0.75
但し、fF2:前記合焦レンズ群の焦点距離、なお前記後群が前記合焦レンズ群を含む複数の合焦レンズ群を有する場合、前記複数の合焦レンズ群のうち最も像面側に位置する合焦レンズ群の焦点距離
fBF2w:広角端状態における前記合焦レンズ群から最も像面側のレンズ群までの各レンズ群の合成焦点距離、なお前記後群が前記合焦レンズ群を含む複数の合焦レンズ群を有する場合、前記複数の合焦レンズ群のうち最も像面側に位置する合焦レンズ群から最も像面側のレンズ群までの各レンズ群の合成焦点距離
【0006】
本発明に係る光学機器は、上記変倍光学系を備えて構成される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す図である。
図2(A)および図2(B)はそれぞれ、第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図3(A)および図3(B)はそれぞれ、第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における近距離合焦時の諸収差図である。
第2実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す図である。
図5(A)および図5(B)はそれぞれ、第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図6(A)および図6(B)はそれぞれ、第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における近距離合焦時の諸収差図である。
第3実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す図である。
図8(A)および図8(B)はそれぞれ、第3実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図9(A)および図9(B)はそれぞれ、第3実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における近距離合焦時の諸収差図である。
第4実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す図である。
図11(A)および図11(B)はそれぞれ、第4実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図12(A)および図12(B)はそれぞれ、第4実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における近距離合焦時の諸収差図である。
第5実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す図である。
図14(A)および図14(B)はそれぞれ、第5実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図15(A)および図15(B)はそれぞれ、第5実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における近距離合焦時の諸収差図である。
各実施形態に係る変倍光学系を備えたカメラの構成を示す図である。
各実施形態に係る変倍光学系の製造方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る好ましい実施形態について説明する。まず、各実施形態に係る変倍光学系を備えたカメラ(光学機器)を図16に基づいて説明する。このカメラ1は、図16に示すように、本体2と、本体2に装着される撮影レンズ3により構成される。本体2は、撮像素子4と、デジタルカメラの動作を制御する本体制御部(不図示)と、液晶画面5とを備える。撮影レンズ3は、複数のレンズ群からなる変倍光学系ZLと、各レンズ群の位置を制御するレンズ位置制御機構(不図示)とを備える。レンズ位置制御機構は、レンズ群の位置を検出するセンサと、レンズ群を光軸に沿って前後に移動させるモータと、モータを駆動する制御回路などにより構成される。
【0009】
被写体からの光は、撮影レンズ3の変倍光学系ZLにより集光されて、撮像素子4の像面I上に到達する。像面Iに到達した被写体からの光は、撮像素子4により光電変換され、デジタル画像データとして不図示のメモリに記録される。メモリに記録されたデジタル画像データは、ユーザの操作に応じて液晶画面5に表示することが可能である。なお、このカメラは、ミラーレスカメラでも、クイックリターンミラーを有した一眼レフタイプのカメラであっても良い。
【0010】
次に、第1実施形態に係る変倍光学系について説明する。第1実施形態に係る変倍光学系(ズームレンズ)ZLの一例としての変倍光学系ZL(1)は、図1に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群GAと後群GBとから構成される。後群GBは、後群GBの最も物体側に配置された第1合焦レンズ群GF1と、第1合焦レンズ群GF1の像面側に配置された第2合焦レンズ群GF2とを有する。変倍の際、隣り合う各レンズ群の間隔が変化する。無限遠物体から近距離物体への合焦の際、前群GAが像面に対して固定され、第1合焦レンズ群GF1と第2合焦レンズ群GF2とがそれぞれ異なる軌跡で光軸に沿って移動する。なお、第1合焦レンズ群GF1は正の屈折力を有することが望ましい。第2合焦レンズ群GF2は負の屈折力を有することが望ましい。無限遠物体から近距離物体への合焦の際、第1合焦レンズ群GF1が像面側へ移動することが望ましい。無限遠物体から近距離物体への合焦の際、第2合焦レンズ群GF2が像面側へ移動することが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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