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公開番号2025154349
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057291
出願日2024-03-29
発明の名称熱解体性シート、はく離ライナー付熱解体性シート、積層体、接合体、接合体の製造方法、及び接合体の解体方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類C09J 7/30 20180101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】取扱性、接着力及び熱解体性に優れた熱解体性シートを提供することを目的とする。また、本発明は、上記熱解体性シートを用いたはく離ライナー付熱解体性シート、積層体、熱解体性に優れた接合体、接合体の製造方法、及び接合体の解体方法を提供する。
【解決手段】熱解体性層を有する熱解体性シートであって、前記熱解体性層は、樹脂と無機膨張剤とを含み、前記樹脂100質量部に対する前記無機膨張剤の含有量が10質量部以上であり、前記熱解体性シートの粘着力は、1.0N/20mm以下である、熱解体性シート。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱解体性層を有する熱解体性シートであって、
前記熱解体性層は、樹脂と無機膨張剤とを含み、
前記樹脂100質量部に対する前記無機膨張剤の含有量が10質量部以上であり、
前記熱解体性シートの粘着力は、1.0N/20mm以下である、
熱解体性シート。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記熱解体性層は、
25℃における弾性率E’
25
が10

Pa以上10
10
Pa以下であり、
120℃における弾性率E’
120
が10

Pa以上10

Pa以下であり、
250℃における弾性率E’
250
が10

Pa以下である、
請求項1に記載の熱解体性シート。
【請求項3】
250℃で10分加熱後の厚さ方向の膨張倍率が2.0倍以上である、請求項1に記載の熱解体性シート。
【請求項4】
前記無機膨張剤が膨張黒鉛、又はケイ酸塩類である、請求項1に記載の熱解体性シート。
【請求項5】
前記熱解体性層は、さらにフィラーを含む、請求項1に記載の熱解体性シート。
【請求項6】
前記樹脂がポリアミド樹脂、アクリルゴムおよびエポキシ樹脂から選択される少なくとも一種を含む、請求項5に記載の熱解体性シート。
【請求項7】
前記樹脂がエポキシ変性樹脂を含む、請求項5に記載の熱解体性シート。
【請求項8】
さらに、樹脂層を有する、請求項1に記載の熱解体性シート。
【請求項9】
請求項1に記載の熱解体性シートとはく離シートとを含む、はく離ライナー付熱解体性シート。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか1項に記載の熱解体性シートが、樹脂材料に積層された積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱解体性シート、はく離ライナー付熱解体性シート、積層体、接合体、接合体の製造方法、及び接合体の解体方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂、ゴム、金属、ガラス、セラミックス、紙等の様々な材質の部材の接合に接着剤が用いられている。
そして、近年、使用目的に応じた十分な接着強度と、任意のタイミングで接着強度を低下させ容易に剥離(解体)可能な性質を併せ持つ易解体性接着剤が検討されている。
このような易解体性接着剤は、異種材料の部材を接合した接合材の分別回収、部材の修理・交換、製造工程での仮接着による生産性向上等を目的とする用途での需要が高まっている。
【0003】
そして、解体手段としては、例えば、加熱、電圧印加、光照射、薬液浸漬等の刺激によるものが検討されており、加熱による解体手段としては、例えば、接着剤に含まれる樹脂や添加剤の熱分解、添加剤の膨張等があり、膨張剤として、液状の低沸点炭化水素を内包した樹脂マイクロカプセルや、膨張黒鉛などの無機膨張剤が使用されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、特定配合の熱可塑性エポキシ樹脂を用いた、比較的低温で被着体に添付固定可能であり、さらに150℃以上の加熱により接着可能で、且つ高いせん断接着力を有し、熱可塑性であるため再加熱でリサイクル性を付与可能な、ホットメルト型接着剤が記載されている。
また、特許文献2には、無機膨張剤と、樹脂とを含む粘接着層を有し、粘接着層の粘着力を特定の範囲に制御した易解体接着シートにより、優れた粘着性、及び保持力が得られるとともに、被着体を強固に接着する優れた接着力と、所望の際に容易に解体し得る解体性を示す接合体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-126942号公報
国際公開第2023/176800号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のホットメルト型接着剤は120℃における弾性率が高いため、該ホットメルト型接着剤を用いた接合体の解体性は十分ではなく、作業性に劣る。
また、特許文献2に記載の易解体接着シートは、粘着性があるため、被着体を貼り合わせる際の貼付位置の調整がし難く、取扱性に劣る。
【0007】
本発明は、上述した状況に鑑みてなされたものであり、接着力および熱解体性に優れた熱解体性シートを提供することを目的とする。また、本発明は、上記熱解体性シートを用いたはく離ライナー付熱解体性シート、積層体、熱解体性に優れた接合体、接合体の製造方法、及び接合体の解体方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は前記課題を解決するために鋭意検討を行った。その結果、特定温度における弾性率を特定範囲に制御した熱解体性シートにより、取扱性に優れ、被着体と強固に接合する優れた接着力と、所望の温度で容易に解体し得る熱解体性を示す接合体が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
前記課題を解決するための手段は、以下の通りである。
〔1〕
熱解体性層を有する熱解体性シートであって、
前記熱解体性層は、樹脂と無機膨張剤とを含み、
前記樹脂100質量部に対する前記無機膨張剤の含有量が10質量部以上であり、
前記熱解体性シートの粘着力は、1.0N/20mm以下である、
熱解体性シート。
〔2〕
前記熱解体性層は、
25℃における弾性率E’
25
が10

Pa以上10
10
Pa以下であり、
120℃における弾性率E’
120
が10

Pa以上10

Pa以下であり、
250℃における弾性率E’
250
が10

Pa以下である、
〔1〕に記載の熱解体性シート。
〔3〕
250℃で10分加熱後の厚さ方向の膨張倍率が2.0倍以上である、〔1〕に記載の熱解体性シート。
〔4〕
前記無機膨張剤が膨張黒鉛、又はケイ酸塩類である、〔1〕に記載の熱解体性シート。
〔5〕
前記熱解体性層は、さらにフィラーを含む、〔1〕に記載の熱解体性シート。
〔6〕
前記樹脂がポリアミド樹脂、アクリルゴムおよびエポキシ樹脂から選択される少なくとも一種を含む、〔5〕に記載の熱解体性シート。
〔7〕
前記樹脂がエポキシ変性樹脂を含む、〔5〕に記載の熱解体性シート。
〔8〕
さらに、樹脂層を有する、〔1〕に記載の熱解体性シート。
〔9〕
〔1〕に記載の熱解体性シートとはく離シートとを含む、はく離ライナー付熱解体性シート。
〔10〕
〔1〕~〔8〕のいずれか1項に記載の熱解体性シートが、樹脂材料に積層された積層体。
〔11〕
〔1〕~〔8〕のいずれか1項に記載の熱解体性シートと、樹脂材料とが接合された接合体。
〔12〕
前記樹脂材料が第1の部材であり、
前記第1の部材と第2の部材とが前記熱解体性シートにより接合された、〔11〕に記載の接合体。
〔13〕
前記樹脂材料が熱硬化性樹脂を含む、〔12〕に記載の接合体。
〔14〕
〔1〕~8〕のいずれか1項に記載の熱解体性シートを用いた接合体の製造方法。
〔15〕
前記熱解体性シートと樹脂材料とを積層する積層工程と、
前記熱解体性層と前記樹脂材料とを融着させる融着工程とを備える、
〔13〕に記載の接合体の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明により取扱性、接着力及び熱解体性に優れた熱解体性シートを得ることができる。また、本発明の熱解体性シートにより接合した接合体は所望の温度で容易に解体する熱解体性に優れる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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