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公開番号
2025031256
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023137365
出願日
2023-08-25
発明の名称
化学強化ガラスおよびその製造方法
出願人
AGC株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C03C
21/00 20060101AFI20250228BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】優れた飛び石耐性および安全性を示す化学強化ガラスおよびその製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】板厚が2mm超であり、圧縮応力層深さDOCが500~1500μm、引張応力の最大値CTmaxが20~59MPaである、化学強化ガラス。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
板厚が2mm超であり、圧縮応力層深さDOCが500~1500μm、引張応力の最大値CTmaxが20~59MPaである、化学強化ガラス。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記板厚を単位mmでtとしたとき、前記引張応力の最大値CTmaxが、以下の式(1)で算出されるCTA以下である、請求項1に記載の化学強化ガラス。
CTA=-36.2ln(t)+97.7…(1)
【請求項3】
表面圧縮応力値CS
0
が1400MPa以下である、請求項1に記載の化学強化ガラス。
【請求項4】
表面からの深さ10μmにおける圧縮応力値CS
10
が200MPa以下である、請求項1に記載の化学強化ガラス。
【請求項5】
圧縮応力値が50MPaであるときの深さDOL
50
が200~600μmである、請求項1に記載の化学強化ガラス。
【請求項6】
表面からの深さ400μmにおける圧縮応力値CS
400
が30~100MPaである、請求項1に記載の化学強化ガラス。
【請求項7】
表面からの深さ500μmにおける圧縮応力値CS
500
が15~80MPaである、請求項1に記載の化学強化ガラス。
【請求項8】
表面からの深さ600μmにおける圧縮応力値CS
600
が0~50MPaである、請求項1に記載の化学強化ガラス。
【請求項9】
表面からの深さ400μmにおける圧縮応力値CS
400
と表面からの深さ10μmにおける圧縮応力値CS
10
との比CS
400
/CS
10
が0.30~0.80である、請求項1に記載の化学強化ガラス。
【請求項10】
表面からの深さ600μmにおける圧縮応力値CS
600
と表面からの深さ10μmにおける圧縮応力値CS
10
との比CS
600
/CS
10
が0.04~0.50である、請求項1に記載の化学強化ガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学強化ガラスおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
車や電車、ドローンなどの移動機器、また屋外センサ、監視カメラなどの防犯装置には、多様な機能を有する複数のセンサが搭載されている。
センサを保護する保護部材の素材としては、可視光を通す高透過性を有し、優れた強度を有するものを選択することが望ましい。
センサを保護する保護部材としてガラスを用いたセンサモジュールが知られおり、例えば、特許文献1には、保護部材として化学強化ガラスを用いたセンサモジュールが開示されている。
【0003】
化学強化ガラスは、ガラスを硝酸ナトリウムや硝酸カリウムなどの無機塩組成物に接触させる化学強化処理(イオン交換処理)により、ガラスの表面部分に圧縮応力層を形成したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/009336号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
センサを保護するガラスに望まれる強度は大きく分けて三種ある。
第一に飛び石耐性である。センサを移動機器に搭載する場合、走行中に飛び石等の異物がセンサモジュールに衝突する場合がある。飛び石等の衝突により外部から瞬間的な衝撃が加わると、衝突時の応力が緩和されずに集中応力が発生し、保護部材であるガラスおよびセンサが破損するおそれがある。そのため、センサを保護するガラスには、優れた飛び石耐性が求められる。
【0006】
第二に落球衝撃強度(以下、落球強度とも略す)である。センサを保護するガラスに物が衝突した際またはガラスを落とした際などに簡単に破壊しない強度が必要である。
【0007】
第三に、飛び石に対する耐傷性(以下、耐傷性とも略す)である。飛び石等の衝突によりガラス表面に生じる傷、ならびに、傷により生じる割れおよび外観の悪化が問題となるため、傷の面積および深さを低減する耐傷性が求められる。
【0008】
飛び石耐性を高めるためには、板厚に対し、一定以上の割合の深さまで圧縮応力層を形成することが有効である。
しかしながら、板厚が2mm超の化学強化用ガラスに対し十分な深さまで圧縮応力層を形成するために長時間の化学強化処理を行うと、ガラス表面の圧縮応力の総量が高くなり、対応してCTも高くなりCTリミットを超えてしまい、破壊時に破砕片が非常に細かくなり、広範囲に飛散してしまうという安全性の問題がある。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、優れた飛び石耐性および安全性を示す化学強化ガラスおよびその製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは上記課題を検討したところ、板厚が2mm超の化学強化用ガラスに対して、特定の溶融塩組成物を用いて化学強化処理を実施することで、特定の応力プロファイルを有する化学強化ガラスが得られ、飛び石耐性および安全性が向上できることを見出し、本発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)
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