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公開番号2025053841
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023162908
出願日2023-09-26
発明の名称情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法
出願人TIS株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06Q 10/08 20240101AFI20250331BHJP(計算;計数)
要約【課題】医薬品の流通実績に関する信頼性の高い情報を提供可能とする。
【解決手段】本願に係る情報処理システムは、情報処理装置と、コンソーシアム型のブロックチェーンのネットワークにおけるノードに対応するノード装置とを含む情報処理システムであって、情報処理装置は、医薬品の流通実績に関する流通情報を取得する取得部と、流通情報を共有する流通共有先に関する流通共有先情報と流通情報とに基づいて、流通共有先情報と流通情報とを紐づけた流通ブロック情報を生成する生成部と、ノード装置に前記流通ブロック情報を送信する送信部と、を有し、ノード装置は、送信部から受信した流通ブロック情報をブロックチェーンに登録する登録部と、流通ブロック情報に含まれる流通共有先情報に基づいて、流通共有先のノードに対応する流通共有先ノード装置とブロックチェーンを共有する共有部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
情報処理装置と、コンソーシアム型のブロックチェーンのネットワークにおけるノードに対応するノード装置とを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
医薬品の流通実績に関する流通情報を取得する取得部と、
前記流通情報を共有する流通共有先に関する流通共有先情報と前記流通情報とに基づいて、前記流通共有先情報と前記流通情報とを紐づけた流通ブロック情報を生成する生成部と、
前記ノード装置に前記流通ブロック情報を送信する送信部と、
を有し、
前記ノード装置は、
前記送信部から受信した前記流通ブロック情報を前記ブロックチェーンに登録する登録部と、
前記流通ブロック情報に含まれる前記流通共有先情報に基づいて、前記流通共有先のノードに対応する流通共有先ノード装置と前記ブロックチェーンを共有する共有部と、
を有する
ことを特徴とする情報処理システム。
続きを表示（約 3,200 文字）【請求項２】
前記取得部は、
前記流通情報として、前記ノードに対応するアクターによる前記医薬品の出荷実績に関する出荷情報であって、前記医薬品の出荷数を含む前記出荷情報を取得し、
前記生成部は、
前記流通共有先情報と前記出荷情報とに基づいて、前記流通共有先情報と前記出荷情報とを紐づけた前記流通ブロック情報である出荷ブロック情報を生成し、
前記送信部は、
前記出荷ブロック情報を送信し、
前記登録部は、
前記ノードに対応するアクターによる前記医薬品の出荷実績に関する前記ブロックチェーンである出荷ブロックチェーンに前記出荷ブロック情報を登録し、
前記共有部は、
前記流通共有先ノード装置として、前記ノードに対応するアクターにより出荷された前記医薬品を入荷した入荷アクターに対応する入荷ノード装置と前記出荷ブロックチェーンを共有する
ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項３】
前記取得部は、
前記ノードに対応するアクターである出荷人に関する第１出荷人情報および前記入荷アクターである入荷人に関する第１入荷人情報を含む前記出荷情報を取得し、
前記生成部は、
前記出荷情報に含まれる前記第１出荷人情報および前記第１入荷人情報に基づいて、前記流通共有先情報を生成し、生成された前記流通共有先情報と前記出荷情報とに基づいて、前記出荷ブロック情報を生成する
ことを特徴とする請求項２に記載の情報処理システム。
【請求項４】
前記登録部は、
前記ノードに対応するアクターが保有する前記医薬品の在庫実績に関する在庫情報であって、前記医薬品の在庫数を含む前記在庫情報を取得し、前記在庫情報に含まれる前記医薬品の在庫数から前記出荷情報に含まれる前記医薬品の出荷数を減算することにより、前記医薬品の新たな在庫数を算出し、前記医薬品の新たな在庫数に基づいて、前記医薬品の新たな在庫数を含む第１の新たな在庫情報を生成し、前記在庫情報を共有する在庫共有先に関する在庫共有先情報と前記第１の新たな在庫情報とに基づいて、前記在庫共有先情報と前記第１の新たな在庫情報とを紐づけた第１在庫ブロック情報を生成し、前記ノードに対応するアクターが保有する前記医薬品の在庫実績に関する前記ブロックチェーンである在庫ブロックチェーンに前記第１在庫ブロック情報を登録し、
前記共有部は、
前記第１在庫ブロック情報に含まれる前記在庫共有先情報に基づいて、前記在庫共有先のノードに対応する在庫共有先ノード装置と前記在庫ブロックチェーンを共有する
ことを特徴とする請求項２に記載の情報処理システム。
【請求項５】
前記取得部は、
前記流通情報として、前記ノードに対応するアクターによる前記医薬品の入荷実績に関する入荷情報であって、前記医薬品の入荷数を含む前記入荷情報を取得し、
前記生成部は、
前記流通共有先情報と前記入荷情報とに基づいて、前記流通共有先情報と前記入荷情報とを紐づけた前記流通ブロック情報である入荷ブロック情報を生成し、
前記送信部は、
前記入荷ブロック情報を送信し、
前記登録部は、
前記ノードに対応するアクターによる前記医薬品の入荷実績に関する前記ブロックチェーンである入荷ブロックチェーンに前記入荷ブロック情報を登録し、
前記共有部は、
前記流通共有先ノード装置として、前記ノードに対応するアクターにより入荷された前記医薬品を出荷した出荷アクターに対応する出荷ノード装置と前記入荷ブロックチェーンを共有する
ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項６】
前記取得部は、
前記出荷アクターである出荷人に関する第２出荷人情報および前記ノードに対応するアクターである入荷人に関する第２入荷人情報を含む前記入荷情報を取得し、
前記生成部は、
前記入荷情報に含まれる前記第２出荷人情報および前記第２入荷人情報に基づいて、前記流通共有先情報を生成し、生成された前記流通共有先情報と前記入荷情報とに基づいて、前記入荷ブロック情報を生成する
ことを特徴とする請求項５に記載の情報処理システム。
【請求項７】
前記登録部は、
前記出荷ノード装置により共有された出荷ブロックチェーンを参照して、前記出荷アクターによる前記医薬品の出荷実績に関する出荷情報であって、前記入荷情報に対応する出荷情報を取得し、前記入荷情報に対応する出荷情報と前記入荷情報とに基づいて、前記入荷情報に対応する出荷情報と前記入荷情報とを紐づけた前記入荷ブロック情報を生成し、生成された前記入荷ブロック情報を前記入荷ブロックチェーンに登録し、
前記共有部は、
前記出荷ノード装置と前記入荷ブロックチェーンを共有する
ことを特徴とする請求項６に記載の情報処理システム。
【請求項８】
前記登録部は、
前記ノードに対応するアクターが保有する前記医薬品の在庫実績に関する在庫情報であって、前記医薬品の在庫数を含む前記在庫情報を取得し、前記在庫情報に含まれる前記医薬品の在庫数に前記入荷情報に含まれる前記医薬品の入荷数を加算することにより、前記医薬品の新たな在庫数を算出し、前記医薬品の新たな在庫数に基づいて、前記医薬品の新たな在庫数を含む第２の新たな在庫情報を生成し、前記在庫情報を共有する在庫共有先に関する在庫共有先情報と前記第２の新たな在庫情報とに基づいて、前記在庫共有先情報と前記第２の新たな在庫情報とを紐づけた第２在庫ブロック情報を生成し、前記ノードに対応するアクターが保有する前記医薬品の在庫実績に関する前記ブロックチェーンである在庫ブロックチェーンに前記第２在庫ブロック情報を登録し、
前記共有部は、
前記第２在庫ブロック情報に含まれる前記在庫共有先情報に基づいて、前記在庫共有先のノードに対応する在庫共有先ノード装置と前記在庫ブロックチェーンを共有する
ことを特徴とする請求項５に記載の情報処理システム。
【請求項９】
医薬品の流通実績に関する流通情報を取得する取得部と、
前記流通情報を共有する流通共有先に関する流通共有先情報と前記流通情報とに基づいて、前記流通共有先情報と前記流通情報とを紐づけた流通ブロック情報を生成する生成部と、
コンソーシアム型のブロックチェーンのネットワークにおけるノードに対応するノード装置に前記流通ブロック情報を送信する送信部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項１０】
情報処理装置と、コンソーシアム型のブロックチェーンのネットワークにおけるノードに対応するノード装置とを含む情報処理システムにより実行される情報処理方法であって、
前記情報処理装置が、
医薬品の流通実績に関する流通情報を取得し、
前記流通情報を共有する流通共有先に関する流通共有先情報と前記流通情報とに基づいて、前記流通共有先情報と前記流通情報とを紐づけた流通ブロック情報を生成し、
前記ノード装置に前記流通ブロック情報を送信し、
前記ノード装置が、
前記情報処理装置から受信した前記流通ブロック情報を前記ブロックチェーンに登録し、
前記流通ブロック情報に含まれる前記流通共有先情報に基づいて、前記流通共有先のノードに対応する流通共有先ノード装置と前記ブロックチェーンを共有する
ことを特徴とする情報処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
続きを表示（約 2,400 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、医薬品を取り扱うアクターの間で医薬品を融通するための様々な技術が知られている。例えば、不動医薬品マッチングサーバは、不動医薬品の出品に用いられる出品店舗端末から不動在庫ファイルを受信し、不動医薬品の購入に用いられる購入店舗端末から使用量ファイルを受信する。そして、不動医薬品マッチングサーバは、不動在庫ファイルが示す不動医薬品の情報と使用量ファイルが示す医薬品の使用量データとに基づいて、不動医薬品マッチングシステムに出品された不動医薬品から購入店舗端末による不動医薬品の注文候補を示す情報である注文候補情報を生成する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第７１３５２３２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記の従来技術では、不動医薬品マッチングシステムに出品された不動医薬品から購入店舗端末による不動医薬品の注文候補を示す情報である注文候補情報を生成するにすぎず、医薬品の流通実績に関する信頼性の高い情報を提供可能とすることができるとは限らない。
【０００５】
そこで、本開示では、医薬品の流通実績に関する信頼性の高い情報を提供可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明に係る情報処理システムは、情報処理装置と、コンソーシアム型のブロックチェーンのネットワークにおけるノードに対応するノード装置とを含む情報処理システムであって、前記情報処理装置は、医薬品の流通実績に関する流通情報を取得する取得部と、前記流通情報を共有する流通共有先に関する流通共有先情報と前記流通情報とに基づいて、前記流通共有先情報と前記流通情報とを紐づけた流通ブロック情報を生成する生成部と、前記ノード装置に前記流通ブロック情報を送信する送信部と、を有し、前記ノード装置は、前記送信部から受信した前記流通ブロック情報を前記ブロックチェーンに登録する登録部と、前記流通ブロック情報に含まれる前記流通共有先情報に基づいて、前記流通共有先のノードに対応する流通共有先ノード装置と前記ブロックチェーンを共有する共有部と、を有することを特徴とする。
【０００７】
本発明に係る情報処理装置は、医薬品の流通実績に関する流通情報を取得する取得部と、前記流通情報を共有する流通共有先に関する流通共有先情報と前記流通情報とに基づいて、前記流通共有先情報と前記流通情報とを紐づけた流通ブロック情報を生成する生成部と、コンソーシアム型のブロックチェーンのネットワークにおけるノードに対応するノード装置に前記流通ブロック情報を送信する送信部と、を有することを特徴とする。
【０００８】
本発明に係る情報処理方法は、情報処理装置と、コンソーシアム型のブロックチェーンのネットワークにおけるノードに対応するノード装置とを含む情報処理システムにより実行される情報処理方法であって、前記情報処理装置が、医薬品の流通実績に関する流通情報を取得し、前記流通情報を共有する流通共有先に関する流通共有先情報と前記流通情報とに基づいて、前記流通共有先情報と前記流通情報とを紐づけた流通ブロック情報を生成し、前記ノード装置に前記流通ブロック情報を送信し、前記ノード装置が、前記情報処理装置から受信した前記流通ブロック情報を前記ブロックチェーンに登録し、前記流通ブロック情報に含まれる前記流通共有先情報に基づいて、前記流通共有先のノードに対応する流通共有先ノード装置と前記ブロックチェーンを共有することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、医薬品の流通実績に関する信頼性の高い情報を提供可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
図１は、実施形態に係る医薬品の流れについて説明するための図である。
図２は、実施形態に係る在庫情報の共有について説明するための図である。
図３は、実施形態に係る流通情報の共有について説明するための図である。
図４は、実施形態に係るコンソーシアム型のブロックチェーンのネットワークについて説明するための図である。
図５は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図６は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図７は、実施形態に係るノード装置の構成例を示す図である。
図８は、実施形態に係る在庫ブロック情報の一例を示す図である。
図９は、実施形態に係る出荷ブロック情報の一例を示す図である。
図１０は、実施形態に係る入荷ブロック情報の一例を示す図である。
図１１は、実施形態に係る出庫ブロック情報の一例を示す図である。
図１２は、実施形態に係る入庫ブロック情報の一例を示す図である。
図１３は、実施形態に係る情報処理システムによる出荷処理の処理手順を示すフローチャートである。
図１４は、実施形態に係る情報処理システムによる出荷処理の処理手順を示すフローチャートである。
図１５は、実施形態に係る情報処理システムによる入荷処理の処理手順を示すフローチャートである。
図１６は、実施形態に係る情報処理システムによる入荷処理の処理手順を示すフローチャートである。
図１７は、実施形態に係る情報処理システムによる在庫数の減算処理の処理手順を示すフローチャートである。
図１８は、情報処理装置およびノード装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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