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公開番号2025056638
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023166233
出願日2023-09-27
発明の名称V型エンジンの制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類F02D 13/02 20060101AFI20250401BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】簡易な制御で双方のバンクでのプレイグニッションの発生を抑制できるV型エンジンの制御装置を提供する。
【解決手段】第1バンクに接続された第1吸気通路を流れる吸気の第1吸気温度を検出する第1吸気温度センサと、第2バンクに接続された第2吸気通路内を流れる吸気の第2吸気温度を検出する第2吸気温度センサと、第1バンクの各気筒における吸気弁の閉時期の進角量を変更可能な第1可変動弁機構と、第2バンクの各気筒における吸気弁の閉時期の進角量を変更可能な第2可変動弁機構と、第1吸気温度と第2吸気温度のどちらが高温かを判定する判定部と、を備えるV型エンジンの制御装置であって、制御装置は、第1吸気温度と第2吸気温度のいずれかが高温である場合、高温である方の吸気温度に応じて第1の吸気弁及び第2吸気弁の閉時期の進角量をそれぞれ低下させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の第1気筒を有する第1バンクと、複数の第2気筒を有する第2バンクと、前記第1気筒の第1吸気弁の閉時期の、当該第1気筒での吸気下死点よりも遅角側である第1基準閉時期からの進角量を変更可能な第1可変動弁機構と、前記第2気筒の第2吸気弁の閉時期の、当該第2気筒での吸気下死点よりも遅角側である第2基準閉時期からの進角量を変更可能な第2可変動弁機構と、前記第1バンクに接続された第1吸気通路を流れる吸気の第1吸気温度を検出する第1吸気温度センサと、前記第2バンクに接続された第2吸気通路内を流れる吸気の第2吸気温度を検出する第2吸気温度センサと、を備え、前記第1気筒での吸気下死点から前記第1基準閉時期までのクランク角は、前記第2気筒での吸気下死点から前記第2基準閉時期までのクランク角とは同じであるV型エンジンの制御装置であって、
前記第1及び第2吸気弁のそれぞれの閉時期の前記進角量が一致するように前記第1及び第2可変動弁機構を制御する制御部と、
前記第1及び第2吸気温度を取得する取得部と、
前記第1吸気温度と前記第2吸気温度とのどちらが高温かを判定する判定部と、を備え、
前記第1吸気温度が前記第2吸気温度よりも高温の場合、前記制御部は前記第1吸気温度が高いほど前記第1及び第2吸気弁のそれぞれの閉時期の前記第1及び第2基準閉時期からの前記進角量を低下させ、
前記第2吸気温度が前記第1吸気温度よりも高温の場合、前記制御部は前記第2吸気温度が高いほど前記第1及び第2吸気弁のそれぞれの閉時期の前記第1及び第2基準閉時期からの前記進角量を低下させる、V型エンジンの制御装置。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記第1吸気温度に基づいて前記第1気筒でのプレイグニッションの発生の有無と、前記第2吸気温度に基づいて前記第2気筒でのプレイグニッションの発生の有無とを予測する予測部を備え、
前記第1及び第2気筒の少なくとも一方でプレイグニッションが発生すると予測された場合、前記第1及び第2気筒の双方でプレイグニッションは発生しないと予測された場合よりも、前記第1及び第2吸気弁の閉時期のそれぞれの前記第1及び第2基準閉時期からの前記進角量を低下させる、請求項1のV型エンジンの制御装置。
【請求項3】
前記V型エンジンは、前記第1吸気通路内の第1吸気圧力を検出する第1吸気圧センサと、前記第2吸気通路内の第2吸気圧力を検出する第2吸気圧センサと、当該V型エンジンの回転数を検出する回転数センサと、を備え、
前記取得部は、前記第1及び第2吸気圧力と前記回転数とを取得し、
前記第1吸気温度と前記第1吸気圧力と前記回転数とに基づいて、前記予測部は前記第1気筒でのプレイグニッションの発生の有無を予測し、
前記第2吸気温度と前記第2吸気圧力と前記回転数とに基づいて、前記予測部は前記第2気筒でのプレイグニッションの発生の有無を予測する、請求項2のV型エンジンの制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、V型エンジンの制御装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
吸気温度に基づいて吸気弁の閉時期を制御することにより、点火プラグによる点火前に混合気が自己着火する所謂プレイグニッションの発生を抑制する技術がある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-038796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
2つのバンクにそれぞれ吸気通路が接続されたV型エンジンがある。このV型エンジンでは、一方のバンクに接続された吸気通路を流れる吸気の温度と、他方のバンクに接続された吸気通路を流れる吸気の温度とにばらつきが生じるおそれがある。このように吸気温度にばらつきがある場合において、一方の吸気温度のみに基づいて双方のバンクでの吸気弁の閉時期を制御すると、一方のバンクでプレイグニッションの発生を抑制できたとしても、他方のバンクでプレイグニッションが発生するおそれがある。
【0005】
これに対して、バンクの吸気温度に応じてバンクごとに吸気弁の閉時期を独立して制御することにより、バンクごとにプレイグニッションの発生を抑制することが考えられる。しかしながらこの場合、制御が複雑化する。
【0006】
そこで本発明は、簡易な制御で双方のバンクでのプレイグニッションの発生を抑制したV型エンジンの制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、複数の第1気筒を有する第1バンクと、複数の第2気筒を有する第2バンクと、前記第1気筒の第1吸気弁の閉時期の、当該第1気筒での吸気下死点よりも遅角側である第1基準閉時期からの進角量を変更可能な第1可変動弁機構と、前記第2気筒の第2吸気弁の閉時期の、当該第2気筒での吸気下死点よりも遅角側である第2基準閉時期からの進角量を変更可能な第2可変動弁機構と、前記第1バンクに接続された第1吸気通路を流れる吸気の第1吸気温度を検出する第1吸気温度センサと、前記第2バンクに接続された第2吸気通路内を流れる吸気の第2吸気温度を検出する第2吸気温度センサと、を備え、前記第1気筒での吸気下死点から前記第1基準閉時期までのクランク角は、前記第2気筒での吸気下死点から前記第2基準閉時期までのクランク角とは同じであるV型エンジンの制御装置であって、前記第1及び第2吸気弁のそれぞれの閉時期の前記進角量が一致するように前記第1及び第2可変動弁機構を制御する制御部と、前記第1及び第2吸気温度を取得する取得部と、前記第1吸気温度と前記第2吸気温度とのどちらが高温かを判定する判定部と、を備え、前記第1吸気温度が前記第2吸気温度よりも高温の場合、前記制御部は前記第1吸気温度が高いほど前記第1及び第2吸気弁のそれぞれの閉時期の前記第1及び第2基準閉時期からの前記進角量を低下させ、前記第2吸気温度が前記第1吸気温度よりも高温の場合、前記制御部は前記第2吸気温度が高いほど前記第1及び第2吸気弁のそれぞれの閉時期の前記第1及び第2基準閉時期からの前記進角量を低下させる、V型エンジンの制御装置によって達成できる。
【0008】
前記第1吸気温度に基づいて前記第1気筒でのプレイグニッションの発生の有無と、前記第2吸気温度に基づいて前記第2気筒でのプレイグニッションの発生の有無とを予測する予測部を備え、前記第1及び第2気筒の少なくとも一方でプレイグニッションが発生すると予測された場合、前記第1及び第2気筒の双方でプレイグニッションは発生しないと予測された場合よりも、前記第1及び第2吸気弁の閉時期のそれぞれの前記第1及び第2基準閉時期からの前記進角量を低下させてもよい。
【0009】
前記V型エンジンは、前記第1吸気通路内の第1吸気圧力を検出する第1吸気圧センサと、前記第2吸気通路内の第2吸気圧力を検出する第2吸気圧センサと、当該V型エンジンの回転数を検出する回転数センサと、を備え、前記取得部は、前記第1及び第2吸気圧力と前記回転数とを取得し、前記第1吸気温度と前記第1吸気圧力と前記回転数とに基づいて、前記予測部は前記第1気筒でのプレイグニッションの発生の有無を予測し、前記第2吸気温度と前記第2吸気圧力と前記回転数とに基づいて、前記予測部は前記第2気筒でのプレイグニッションの発生の有無を予測してもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡易な制御で双方のバンクでのプレイグニッションの発生を抑制したV型エンジンの制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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