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公開番号2025062364
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171373
出願日2023-10-02
発明の名称新規酪酸菌とその用途
出願人東海漬物株式会社
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類C12N 1/20 20060101AFI20250407BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】本発明は、酪酸産生能と免疫賦活能に優れる新規酪酸菌と、当該新規酪酸菌を含む組成物、ぬか床、ぬか漬、及び免疫賦活剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る新規酪酸菌は、Clostridium beijerinckii TK211201株(受託番号:NITE P-03982)である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
Clostridium beijerinckii TK211201株(受託番号:NITE P-03982)。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
Clostridium beijerinckii TK211201株(受託番号:NITE P-03982)を含有することを特徴とする組成物。
【請求項3】
飲食品、医薬品、サプリメント、又は飼料の形態を有する請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
Clostridium beijerinckii TK211201株(受託番号:NITE P-03982)を含有することを特徴とするぬか床。
【請求項5】
Clostridium beijerinckii TK211201株(受託番号:NITE P-03982)を含有することを特徴とするぬか漬。
【請求項6】
Clostridium beijerinckii TK211201株(受託番号:NITE P-03982)を含有することを特徴とする免疫賦活剤。
【請求項7】
炎症性サイトカインの産生を促進する請求項6に記載の免疫賦活剤。
【請求項8】
前記炎症性サイトカインがTNFαおよび/またはIL-6である請求項7に記載の免疫賦活剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、酪酸産生能と免疫賦活能に優れる新規酪酸菌と、当該新規酪酸菌を含む組成物、ぬか床、ぬか漬、及び免疫賦活剤に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
酪酸は大腸の主要なエネルギー源であることに加え、近年ではヒストン脱アセチル化酵素を阻害することにより大腸癌発現の抑制および制御性T細胞への分化を誘導する因子の一つとして考えられており、健康機能に関与することが報告されている。しかしながら、酪酸は経口摂取したとしても、胃または小腸の消化管上部で吸収されてしまい、腸内細菌叢が形成されている大腸へは到達しない可能性がある。そのため、大腸内への酪酸の増加については、腸内に生育する酪酸菌の増殖促進剤、又はサプリメント形状による酪酸菌の直接的摂取が試みられてきた。
【0003】
例えば、特許文献1には、大麦の葉および/または茎を含有する酪酸菌および/または酪酸菌増殖剤が開示されている。特許文献2には、HMPA[3-(4-Hydroxy-3-methoxyphenyl)propionic acid]と酪酸菌とを有効成分として含有する腸内環境改善剤が開示されている。特許文献3には、有胞子酪酸菌、酪酸菌、ケストースを含有し、腸内フローラを整えるサプリメントが開示されている。
【0004】
酪酸菌としては、主にClostridium butyricumが知られているが、Clostridium beijerinckiiも知られている。例えば特許文献4には、酪酸の産生量が多く、乳酸及び酢酸の産生量が少ないC.beijerinckii菌株が開示されている。
【0005】
酪酸菌は、食物繊維を含む糖質を基質とし、酪酸を産生する能力を有する菌種を指す。これらは、一般的に偏性嫌気性菌であることから、限られた環境下でのみ生育し、特に大腸内でよく検出される。
【0006】
一部の食品においては、酪酸菌の存在が提唱されている。特に日本の伝統的な発酵食品であるぬか漬は、酪酸菌を摂取することができる数少ない食品と考えられている。しかしながら、実際にぬか漬またはその漬け床であるぬか床で酪酸菌の検出を示す文献はなく、ぬか床での多種多様な細菌の生育と香気成分の分析結果を基に、酪酸菌の生育を推測している。そのため、ぬか漬に酪酸菌が含有されるかの真偽のほどは明らかとなっていない。
【0007】
また、近年、高齢社会の進行に伴い、健康機能性への関心は高まっている。中でも、種々の疾病予防または改善に寄与する免疫賦活機能を有する食品または医薬品の開発が求められている。免疫賦活作用を有する機能性成分の一つに、乳酸菌またはビフィズス菌をはじめとするプロバイオティクスが挙げられる。更に近年、新たなプロバイオティクスとして、酪酸菌が着目され始めている。
【0008】
例えば特許文献5には、水産養殖動物に対し免疫賦活活性をもつ死菌体を生物に捕食させた生物餌料が開示されており、死菌体として酪酸菌であるClostridium butyricum MIYAIRIの死菌体が例示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2022-140551号公報
特開2022-130294号公報
特開2022-126152号公報
国際公開第2021/166901号パンフレット
特開平10-165108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述したように、近年の健康志向の高まりに伴って、酪酸菌が注目され始めているが、優れた酪酸産生能や免疫賦活能を有する細菌は、依然として求められている。
そこで本発明は、酪酸産生能と免疫賦活能に優れる新規酪酸菌と、当該新規酪酸菌を含む組成物、ぬか床、ぬか漬、及び免疫賦活剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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