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公開番号2025062745
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023171967
出願日2023-10-03
発明の名称依頼量算出システム、デマンドレスポンスシステム及び依頼量算出方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G06Q 50/06 20240101AFI20250408BHJP(計算;計数)
要約【課題】一般送配電事業者からのDRの要請量を達成できるように需要家への依頼量の割り付けを行う方法を提供する。
【解決手段】依頼量算出システムは、デマンドレスポンス要請に対する需要家の対応可能能力を予測する予測部と、前記予測部が予測した前記対応可能能力に応じた電力抑制の依頼量を前記需要家へ割り付ける割付部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
デマンドレスポンス要請に対する需要家の対応可能能力を予測する予測部と、
前記予測部が予測した前記対応可能能力に応じた電力抑制の依頼量を前記需要家へ割り付ける割付部と、
を備える依頼量算出システム。
続きを表示（約 1,600 文字）【請求項２】
前記予測部は、前記需要家の前記デマンドレスポンス要請における前記依頼量に対する実績量の割合を前記対応可能能力として算出し、
前記割付部は、契約により定められた前記需要家が負担すべき電力抑制量に前記割合を乗じて前記依頼量を算出する、
請求項１に記載の依頼量算出システム。
【請求項３】
前記予測部は、最新の前記デマンドレスポンス要請における前記依頼量に対する実績量の割合、または、過去の所定回の前記デマンドレスポンス要請における前記依頼量に対する実績量の割合の平均値、最大値、最小値の何れか、または、所定期間に発生した前記デマンドレスポンス要請における前記依頼量に対する実績量の割合の平均値、最大値、最小値の何れか、によって前記割合を算出する、
請求項２に記載の依頼量算出システム。
【請求項４】
前記予測部は、前記需要家が有する設備の前記デマンドレスポンス要請への対応可能な能力の実績に基づいて、前記依頼量に応じた達成確率を示す応動達成確率情報を算出し、前記応動達成確率情報と前記達成確率に対する所定の閾値とに基づいて、前記達成確率が前記閾値を満たす最大の依頼量を前記対応可能能力として算出し、
前記割付部は、前記対応可能能力が、前記依頼量に対する所定の閾値である参加可否判定値以上であれば、前記対応可能能力を前記依頼量として算出する、
請求項１に記載の依頼量算出システム。
【請求項５】
前記割付部は、前記対応可能能力が、前記参加可否判定値より小さければ、前記依頼量に０を設定する、
請求項４に記載の依頼量算出システム。
【請求項６】
前記予測部は、前記需要家が有する発電設備の稼働実績に基づいて、前記発電設備の最大出力から実際の出力を差し引いて、前記対応可能な能力を算出する、
請求項４または請求項５に記載の依頼量算出システム。
【請求項７】
前記予測部は、前記需要家の前記デマンドレスポンス要請における前記依頼量に対する実績量の割合を前記対応可能能力として算出し、
前記割付部は、契約により定められた前記需要家が負担すべき電力抑制量に前記割合を乗じて第１の依頼量を算出し、
前記予測部は、前記需要家が有する設備の前記デマンドレスポンス要請への対応可能な能力の実績に基づいて、前記依頼量に応じた達成確率を示す応動達成確率情報を算出し、前記応動達成確率情報と前記達成確率に対する所定の閾値とに基づいて、前記達成確率が前記閾値を満たす最大の依頼量を前記対応可能能力として算出し、
前記割付部は、前記対応可能能力が、前記依頼量に対する所定の閾値である参加可否判定値以上であれば、前記対応可能能力を第２の依頼量として算出し、前記第1の依頼量と前記第２の依頼量のうち小さな方を前記依頼量とする、
請求項１に記載の依頼量算出システム。
【請求項８】
前記割付部は、前記デマンドレスポンス要請にて要請された電力抑制量を満足するまで、前記デマンドレスポンス要請に参加する需要家の候補ごとに前記依頼量を割り付ける、
請求項１、請求項２、請求項４、請求項７の何れか１項に記載の依頼量算出システム。
【請求項９】
請求項１、請求項２、請求項４、請求項７の何れか１項に記載の依頼量算出システムと、
前記依頼量を前記需要家のエッジ機器に通知する管理装置と、
前記依頼量が示す電力抑制を行うよう前記需要家の設備を制御するエッジ機器と、
を備えるデマンドレスポンスシステム。
【請求項１０】
デマンドレスポンス要請に対する需要家の対応可能能力を予測するステップと、
前記予測するステップにて予測した前記対応可能能力に応じた電力抑制の依頼量を前記需要家へ割り付けるステップと、
を有する依頼量算出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、依頼量算出システム、デマンドレスポンスシステム及び依頼量算出方法に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
一般送配電事業者からのデマンドレスポンス要請（受電電力抑制の要請）への対応のため、アグリゲータは、デマンドレスポンスシステム（以下、デマンドレスポンスをＤＲと記載する場合がある。）を用いて、配下となる需要家に対し、当該要請量および契約条件に基づいた依頼量を通知する。依頼量とは、ＤＲ要請に対し各需要家が負担すべき電力の抑制量のことである。具体的には、ＤＲシステムは、各需要家への依頼量を生成し、各需要家内に設置したエッジ機器に対し依頼量の通知を行う。すると、エッジ機器が需要家内の各設備に対し、依頼を満足するような制御指令を生成し、各設備を制御する。また、エッジ機器は各設備の稼働状態や需要家内の電力の需要状態を把握する。
【０００３】
特許文献１には、複数の需要家のそれぞれについて、過去の受電電力の履歴情報に基づいて、単位時間ごとの事業者想定需要と需要家の実需要との差分の標準偏差を計算し、複数の需要家を計算した標準偏差に基づいてランク付けし、付与したランクを需要家の選定に用いる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２２－８９６０２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
一般に、アグリゲータが各需要家への依頼量を生成する際には、一般送配電事業者からの要請量および各需要家の契約条件に基づいて、需要家への依頼量を生成する。この方法の場合、実際に各需要家が依頼に対応できるか否かの観点を含んだ依頼量の生成にはなっていない為、実際のＤＲ要請時には依頼を満足することができない需要家が発生し、一般送配電事業者からのＤＲ要請量を満足できない可能性がある。
【０００６】
本開示は、上記課題を解決することができる依頼量算出システム、デマンドレスポンスシステム及び依頼量算出方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示に係る依頼量算出システムは、デマンドレスポンス要請に対する需要家の対応可能能力を予測する予測部と、前記予測部が予測した前記対応可能能力に応じた電力抑制の依頼量を前記需要家へ割り付ける割付部と、を備える。
【０００８】
本開示に係るデマンドレスポンスシステムは、上記の依頼量算出システムと、前記依頼量を前記需要家のエッジ機器に通知する管理装置と、前記依頼量が示す電力抑制を行うよう前記需要家の設備を制御するエッジ機器と、を備える。
【０００９】
本開示に係る依頼量算出方法は、デマンドレスポンス要請に対する需要家の対応可能能力を予測するステップと、前記予測するステップにて予測した前記対応可能能力に応じた電力抑制の依頼量を前記需要家へ割り付けるステップと、を有する。
【発明の効果】
【００１０】
本開示の依頼量算出システム、デマンドレスポンスシステム及び依頼量算出方法によれば、一般送配電事業者からのＤＲの要請量を達成できるように需要家への依頼量の割り付けを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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