特許ウォッチ

公開番号2025064177
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173724
出願日2023-10-05
発明の名称昇降天板付き什器
出願人株式会社オカムラ
代理人個人
主分類A47B 9/18 20060101AFI20250410BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】天板及び昇降装置の支持部の堅朗性を維持しつつ、昇降装置の組付け性とメンテナンス性を高めることができる昇降天板付き什器を提供する。
【解決手段】昇降天板付き什器は、支持構造体、装置収容筐体22、天板21、昇降装置23を備える。支持構造体は床面から起立する。装置収容筐体は床面に接地し、かつ支持構造体の手前側に脱着可能に連結される。昇降装置は装置収容筐体に固定され、天板を昇降させる。昇降装置の固定脚23Aは装置収納筐体の内部に固定される。昇降装置の可動脚23Bは固定脚に昇降可能に保持され、かつ上部に天板が固定される。装置収容筐体は筐体本体22Bと遮蔽部材を備える。筐体本体は、支持構造体に脱着可能に連結され、かつ固定脚が固定される。遮蔽部材は筐体本体に奥行方向の手前側から脱着可能に取り付けられる。遮蔽部材は、筐体本体との間に固定脚が配置される収容空間31を形成する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
床面から起立し上下方向及び左右方向に沿って延在する支持構造体と、
前記床面に接地し、かつ前記支持構造体の上下方向及び左右方向と直交する奥行方向の手前側に脱着可能に連結される装置収容筐体と、
前記装置収容筐体の上方に昇降可能に配置される天板と、
前記装置収容筐体の内部に固定され、前記天板を昇降させる昇降装置と、を備え、
前記昇降装置は、
前記装置収納筐体の内部に固定される固定脚と、
前記固定脚に昇降可能に保持され、かつ上部に前記天板が固定される可動脚と、を備え、
前記装置収容筐体は、
前記支持構造体に脱着可能に連結され、かつ前記固定脚が固定される筐体本体と、
前記筐体本体に奥行方向の手前側から脱着可能に取り付けられ、前記筐体本体との間に前記固定脚が配置される収容空間を形成する遮蔽部材と、を備えていることを特徴とする昇降天板付き什器。
続きを表示（約 500 文字）【請求項２】
前記天板は、前記奥行方向の奥側に偏った位置で前記昇降装置を介して前記装置収容筐体に支持されていることを特徴とする請求項１に記載の昇降天板付き什器。
【請求項３】
前記筐体本体と前記遮蔽部材とは、前記奥行き方向に沿って突出する凸形状部と、前記凸形状部を受容する受容部と、を有するスナップフィット係合部によって取り付けられることを特徴とする請求項１に記載の昇降天板付き什器。
【請求項４】
前記筐体本体は、
上下方向と左右方向に延在する後壁と、
前記後壁の下部領域から前記奥行方向の手前側に延出し、かつ前記床面に支持される底壁と、を備え、
前記固定脚の上部領域は、前記後壁に固定され、
前記固定脚の下端は、前記底壁の上面に支持されていることを特徴とする請求項１～３のいずれか１項に記載の昇降天板付き什器。
【請求項５】
前記底壁の下面には、前記床面に当接する接地部が設けられ、
前記接地部は、前記底壁上の前記固定脚の直下位置に配置されていることを特徴とする請求項４に記載の昇降天板付き什器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、昇降可能な天板を備えた昇降天板付き什器に関するものである。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
デスク装置等の天板を有する什器として、昇降可能な天板を備えた昇降天板付き什器が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
特許文献１に記載の昇降天板付き什器は、天板が昇降装置によって昇降可能に支持されている。昇降装置は、固定脚と、固定脚に昇降可能に保持された可動脚と、を有し、可動脚の上部に天板が固定されている。昇降装置の固定脚は、床面上に設置する支持構造体を兼ねる筐体の内部に固定されている。筐体は、固定構造の周壁及び底壁を有し、底壁の下面側に床面上に接地する接地部が設けられている。筐体の内部には、昇降装置の固定脚の他に天板の昇降をガイドするためのガイド支柱等も収容配置されている。
【０００４】
この昇降天板付き什器は、支持構造体を兼ねる筐体が昇降装置を介して天板の荷重を支持している。そして、この昇降天板付き什器は、筐体が周壁及び底壁を有する略長方体状の固定構造であることから、天板及び昇降装置の荷重や天板の上面に作用する外力を堅牢な筐体によって安定して支持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２１－１３７２７０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
特許文献１に記載の昇降天板付き什器は、支持構造体を兼ねる筐体が、天板及び昇降装置の荷重や天板の上面に作用する外力を安定して支持することができる。しかし、筐体が周壁及び底壁を有する略長方体状の固定構造であることから、昇降装置を筐体内に組み付ける場合には、筐体内の狭い空間内での組付け作業を強いられることになる。
また、メンテナンス時に昇降装置や配線の点検、修理等を行う場合には、天板及び昇降装置を筐体内から取り外す必要があった。このため、メンテナンス時における作業が大掛かりで煩雑なものとなる。
【０００７】
そこで本発明は、天板及び昇降装置の支持部の堅朗性を維持しつつ、昇降装置の組付け性とメンテナンス性を高めることができる昇降天板付き什器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用した。
即ち、本発明の一態様に係る昇降天板付き什器は、床面から起立し上下方向及び左右方向に沿って延在する支持構造体と、前記床面に接地し、かつ前記支持構造体の上下方向及び左右方向と直交する奥行方向の手前側に脱着可能に連結される装置収容筐体と、前記装置収容筐体の上方に昇降可能に配置される天板と、前記装置収容筐体の内部に固定され、前記天板を昇降させる昇降装置と、を備え、前記昇降装置は、前記装置収納筐体の内部に固定される固定脚と、前記固定脚に昇降可能に保持され、かつ上部に前記天板が固定される可動脚と、を備え、前記装置収容筐体は、前記支持構造体に脱着可能に連結され、かつ前記固定脚が固定される筐体本体と、前記筐体本体に奥行方向の手前側から脱着可能に取り付けられ、前記筐体本体との間に前記固定脚が配置される収容空間を形成する遮蔽部材と、を備えていることを特徴とする。
【０００９】
この昇降天板付き什器は、装置収容筐体が支持構造体の奥行方向の手前側に脱着可能に連結される。このため、装置収納筐体を支持構造体から切り離した状態で、昇降装置を装置収納筐体に対して容易に取り付けることができる。
さらに、この昇降天板付き什器では、装置収容筐体が、昇降装置の固定脚が固定される筐体本体と、筐体本体に奥行方向の手前側から脱着可能に取り付けられる遮蔽部材と、を備えている。このため、筐体本体に遮蔽部材を取り付けた状態では、装置収容筐体の堅牢性を維持することができ、かつ、昇降装置を筐体本体に組み付ける際には、遮蔽部材を筐体本体から切り離して容易に組付け作業を行うことができる。
また、この昇降天板付き什器は、装置収容筐体が、筐体本体と、当該筐体本体に奥行方向の手前側から脱着可能に取り付けられる遮蔽部材と、を備えている。このため、メンテナンス時には、筐体本体から遮蔽部材を取り外すことにより、奥行方向の手前側から昇降装置や配線等の点検や修理を容易に行うことができる。
【００１０】
前記天板は、前記奥行方向の奥側に偏った位置で前記昇降装置を介して前記装置収容筐体に支持されるようにしても良い。
（【００１１】以降は省略されています）

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