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公開番号
2025065722
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-22
出願番号
2023175117
出願日
2023-10-10
発明の名称
微粉砕加工装置
出願人
株式会社MSC
代理人
個人
,
個人
主分類
B02C
19/20 20060101AFI20250415BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約
【課題】簡単な構成で様々な材料を容易に微粉砕することができる微粉砕加工装置を提供する。
【解決手段】微粉砕加工装置1は、対向面の少なくとも一部に放射方向に延在された複数の突起13が形成された第1摺合せ部材11と第2摺合せ部材12とを摺合せることにより材料を粉砕する粉砕部10を備えている。粉砕部10は、例えば、第1摺合せ部材11と第2摺合せ部材12とのうちの少なくとも一方を回転させることにより、それらの対向面を摺合せるように構成されており、第1摺合せ部材11の中央部又は第2摺合せ部材12の中央部には、材料供給口14が設けられている。また、粉砕部10は、冷却手段により冷却することができるようになっている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂を含む廃棄物を材料として微粉砕加工する微粉砕加工装置であって、
対向面の少なくとも一部に放射方向に延在された複数の突起が形成された第1摺合せ部材と第2摺合せ部材とを摺合せることにより材料を粉砕する粉砕部と、
前記粉砕部に材料を供給する材料供給手段と、
前記粉砕部において粉砕された粉砕物を回収する回収手段と、
粉砕部を冷却する冷却手段と
を備えたことを特徴とする微粉砕加工装置。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記粉砕部は、前記第1摺合せ部材と前記第2摺合せ部材とのうちの少なくとも一方を回転させることにより、それらの対向面を摺合せるように構成され、前記第1摺合せ部材の中央部又は前記第2摺合せ部材の中央部に、前記材料供給手段に対して接続された材料供給口が設けられた
ことを特徴とする請求項1記載の微粉砕加工装置。
【請求項3】
前記第1摺合せ部材及び前記第2摺合せ部材は、各突起の間隔が0.5mm以上0.6mm以下の範囲内、各突起の内側の幅が0.5mm以上0.6mm以下の範囲内、各突起の外側の幅が0.9mm以上1.2mm以下の範囲内、各突起の高さが0.8mm以上0.9mm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の微粉砕加工装置。
【請求項4】
前記冷却手段は、圧縮空気を冷却して吐き出す冷却装置本体と、冷却装置本体に取り付けられたノズルと、冷却装置本体に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段と、圧縮空気供給手段から冷却装置本体に圧縮空気を案内する配管とを有することを特徴とする請求項1記載の微粉砕加工装置。
【請求項5】
前記冷却手段は、第1摺合せ部材及び第2摺合せ部材の少なくとも一方の内部に、冷却媒体を流通させる冷媒流通路を有することを特徴とする請求項1記載の微粉砕加工装置。
【請求項6】
更に、粉砕部に供給する材料に水を噴霧する噴霧手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の微粉砕加工装置。
【請求項7】
前記回収手段は、粉砕物を大きさにより分けるふるい部と、前記ふるい部を通過しなかった粉砕物を前記粉砕部に戻す再供給管とを有することを特徴とする請求項1記載の微粉砕加工装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、材料を微粉砕する微粉砕加工装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、資源循環型社会の構築のために、高度なマテリアルリサイクルを行う重要性が増している。しかし、リサイクルの現場においては、不純物を全く含まない廃プラスチックを扱うことは少なく、通常は、混ざり合わない複数のプラスチック素材同士や、無機鉱物、添加剤などを混ぜ合せる必要性がある。「この混ぜあっているか」の尺度として「擬似相溶性」があり、ポリマー混合系の分散の程度(分散粒子のサイズ)が擬似相溶性を判断する目安となる。プラスチック原料については、より細かい状態に加工することで、擬似相溶性を高め、高品質なリサイクルが可能となるため、微粉砕を可能とする装置の開発が求められている。
【0003】
例えば、特許文献1には、回転刃の回転を利用してフレーク状の廃プラスチック類を更に微細に粉砕する設備が示されている。また、例えば、非特許文献1には、冷凍粉砕と呼ばれる、-196℃の液体窒素に原材料を浸積させ、脆化させる事により、常温では粉砕が難しいゴムや樹脂類の粉砕加工を行う方法が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許5459888号公報
【非特許文献】
【0005】
株式会社セイシン企業 冷凍粉砕パンフレット(https://www.betterseishin.co.jp/wp-ontent/uploads/2018/11/resin_powder_processing.pdf)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、フレーク状のポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂などの融点が高いプラスチックの微粉砕は可能であるが、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)など融点が低く弾性のある樹脂では破砕機の内部で練り込んでしまい使用することが難しいという問題があった。
【0007】
また、引用文献2に記載された方法では、PEやPPなど融点が低く弾性のある樹脂の微粉が可能であるが、原料を事前に液体窒素につけて冷凍する必要があり、設備自体も液体窒素が触れて稼働する状況に耐えうる金属や設計である必要があり、工数や設備コスト、ランコストがかかり採算が合わないという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、簡単な構成で様々な材料を容易に微粉砕することができる微粉砕加工装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の微粉砕加工装置は、樹脂を含む廃棄物を材料として微粉砕加工するものであって、対向面の少なくとも一部に放射方向に延在された複数の突起が形成された第1摺合せ部材と第2摺合せ部材とを摺合せることにより材料を粉砕する粉砕部と、粉砕部に材料を供給する材料供給手段と、粉砕部において粉砕された粉砕物を回収する回収手段と、粉砕部を冷却する冷却手段とを備えたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、放射方向に延在された複数の突起が形成された第1摺合せ部材と第2摺合せ部材とを摺合せることにより材料を粉砕するようにしたので、第1摺合せ部材と第2摺合せ部材の各突起の間を材料が速やかに通過しつつ粉砕されることにより、材料の温度上昇を抑えることができ、練り込みの発生を抑制することができる。また、粉砕部を冷却手段により冷却するようにしたので、材料の温度上昇を更に抑えることができる。よって、融点の低い樹脂であっても微粉砕化することができ、簡単な構成で様々な材料を容易に微粉砕することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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