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公開番号
2025065723
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-22
出願番号
2023175118
出願日
2023-10-10
発明の名称
光ファイバーケーブルのリサイクル処理方法及び再生プラスチック複合材料の製造方法
出願人
株式会社MSC
代理人
個人
,
個人
主分類
B29B
17/04 20060101AFI20250415BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】光ファイバーケーブルのリサイクル処理方法及び再生プラスチック複合材料の製造方法を提供する。
【解決手段】光ファイバーケーブル、又は、光ファイバーケーブルから支持線を取り除いた処理物を粉砕し、平均粒径が150μm以上830μm以下の微粉砕粉とする粉砕工程を含む。微粉砕粉とすることにより、微粉砕粉を手で触っても光ファイバー粉末が刺さることを抑制することができると共に、再生プラスチック複合材料の表面から光ファイバー粉末が析出することを抑制することができる。また、再生プラスチック複合材料の品質を向上させることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
光ファイバーケーブル、又は、光ファイバーケーブルから支持線を取り除いた処理物を粉砕し、平均粒径が150μm以上830μm以下の微粉砕粉とする粉砕工程を含むことを特徴とする光ファイバーケーブルのリサイクル処理方法。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記粉砕工程では、微粉砕粉とする際に、被粉砕物を粉砕する粉砕部と、粉砕部を冷却する冷却手段と、粉砕部に供給する被粉砕物に水を噴霧する噴霧手段とを備えた微粉砕加工装置を用い、前記粉砕部に供給する被粉砕物に水を噴霧し、前記粉砕部を冷却して被粉砕物を微粉砕することを特徴とする請求項1記載の光ファイバーケーブルのリサイクル処理方法。
【請求項3】
前記粉砕工程で得た微粉砕粉を二軸押出機又は一軸押出機で溶融混練する溶融混練工程を含むことを特徴とする請求項1記載の光ファイバーケーブルのリサイクル処理方法。
【請求項4】
光ファイバーケーブルを原料に用いて再生プラスチック複合材料を製造する方法であって、
光ファイバーケーブル、又は、光ファイバーケーブルから支持線を取り除いた処理物を粉砕し、平均粒径が150μm以上830μm以下の微粉砕粉とする粉砕工程を含むことを特徴とする再生プラスチック複合材料の製造方法。
【請求項5】
前記粉砕工程では、微粉砕粉とする際に、被粉砕物を粉砕する粉砕部と、粉砕部を冷却する冷却手段と、粉砕部に供給する被粉砕物に水を噴霧する噴霧手段とを備えた微粉砕加工装置を用い、前記粉砕部に供給する被粉砕物に水を噴霧し、前記粉砕部を冷却して被粉砕物を微粉砕することを特徴とする請求項4記載の再生プラスチック複合材料の製造方法。
【請求項6】
前記粉砕工程で得た微粉砕粉を二軸押出機又は一軸押出機で溶融混錬する溶融混錬工程を含むことを特徴とする請求項4記載の再生プラスチック複合材料の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバーケーブルのリサイクル処理方法、及び、光ファイバーケーブルを用いた再生プラスチック複合材料の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
光ファイバー通信は高速で大容量の通信手段である。近年では、光ファイバー通信を支える光ファイバーケーブルが広く敷設されており、光ファイバーケーブルについて、処理コストが安く、マテリアルリサイクルが可能であり、地球環境保全に貢献できるリサイクル処理が課題となっている。
【0003】
光ファイバーケーブルは、例えば、石英ガラスからなる光ファイバーとプラスチック被覆材と金属材とから構成されており、各構成材料が強固に固定されているため、各構成材料を簡単に分離回収することが難しいという問題があった。そのため、従来は、セメント材料としてのリサイクルや、サーマルリサイクルとして熱回収がされることが多かった。
【0004】
また、近年では、光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクルの手法も提案されている。例えば、特許文献1には、光ファイバーをプラスチック被覆材で被覆した被覆光ファイバーを水の超臨界状態において処理することにより、被覆材および光ファイバーを、粉末状の処理物とする被覆光ファイバーの廃棄処理方法が記載されている。これにより処理されたプラスチック材料は、ケミカルリサイクルやサーマルリカバリーすることが可能であり、残渣として残る石英ガラス製の光ファイバーは、石英ガラスフィルターやレンズにマテリアルリサイクルすることも提案されている。しかし、この方法では、高温高圧状態が必要となるため、技術的に可能でも採算が合わず、実用化が難しいという問題があった。
【0005】
また、特許文献2には、過熱水蒸気発生装置によって生成された過熱水蒸気に光ファイバーケーブルを曝して過熱し、柔らかくすることで、光ファイバーと、プラスチック被覆材と、金属材とを手作業により短時間かつ安全に分別する光ファイバーケーブルのリサイクル処理方法が記載されている。しかし、この方法も技術的には可能であるが、近年の光ファイバーケーブルは、合理化のために1つのケーブル内に多数の光ファイバーが入った多心化が進んでおり、光ファイバーとプラスチック被覆材とを手作業で分離するのは非効率で採算が合わないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第3219356号公報
特開2013-223822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、光ファイバーとプラスチック材料とを分離せずに、プラスチック材料のマテリアルリサイクルに光ファイバーも一緒に練り込むことが考えられる。元々、ガラス繊維をフィラーとして含んだプラスチックはGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)等として多種多様な場面で使われており、強度が向上するなどの効果が知られている。
【0008】
しかしながら、金属材を取り除いた後の光ファイバーケーブルを通常の粉砕機の性能限界である6mm程度まで粉砕し、押出機でペレットに加工すると、押出機の定量供給機や、押出機の機構途中などの至る場所にガラス線が残ってしまう。このガラス線は、例えば、太さが8μm~150μmときわめて細いので、皮膚や粘膜に付着し刺さると取ることが難しく、作業員に痒みや痛みが発生し、作業の継続が難しいという問題があった。また、製品に成形した際にも、ガラス線が再生プラスチック複合材料の表面に析出し、利用者の手にも刺さってしまうという問題もあった。更に、再生プラスチック複合材料の引張伸度も低く、品質が低いという問題もあった。
【0009】
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、容易にマテリアルリサイクルすることができる光ファイバーケーブルのリサイクル処理方法及び再生プラスチック複合材料の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の光ファイバーケーブルのリサイクル処理方法は、光ファイバーケーブル、又は、光ファイバーケーブルから支持線を取り除いた処理物を粉砕し、平均粒径が150μm以上830μm以下の微粉砕粉とする粉砕工程を含むものである。
(【0011】以降は省略されています)
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