特許ウォッチ

公開番号2025069825
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-01
出願番号2023179794
出願日2023-10-18
発明の名称車載システムの制御方法、車載システムの制御装置、及び制御プログラム
出願人日産自動車株式会社
代理人弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類G06F 21/31 20130101AFI20250423BHJP(計算;計数)
要約【課題】ユーザの利便性を向上させた、車載システムの制御方法、車載システムの制御装置及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】車載システムにける制御フローであって、ECUは、電子キーに付与されたキーIDを取得S1し、キーIDと対応づけられているユーザIDを特定S2し、特定したユーザIDに対応づけられたセキュリティ手法を選択S3し、他のECUへ特定されたユーザIDを送信S4し、ディスプレイに選択した認証画面を表示S5し、操作入力に基づきシステム認証処理S7を実行する。ECUは、認証結果が許可S8:Yである場合には、車載システムのロック解除S10をする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
プロセッサにより実行される、車載システムの制御方法あって、
前記プロセッサは、
電子キーに付与されたキーＩＤを取得し、
前記キーＩＤと対応づけられているユーザＩＤにより、車両の乗員に情報を出力する前記車載システムへのログインを開始し、
前記車載システムへのログイン後に、前記ユーザＩＤと対応づけて設定されたセキュリティ手法で、前記車載システムの利用を許可するか否か認証するためのシステム認証処理を実行し、
前記システム認証処理で許可された場合に、前記車載システムのロックを解除する、車載システムの制御方法。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
請求項１記載の車載システムの制御方法であって、
前記セキュリティ手法は、外部デバイスと認証を行うデバイス認証、暗証番号を用いた認証、パターン認証、及び、パスワード認証のうち少なくとも１つ、あるいは、これら認証の組み合わせた手法である車両システムの制御方法。
【請求項３】
請求項１又は２記載の車載システムの制御方法であって、
前記プロセッサは、
前記システム認証処理で許可された場合に、ユーザ情報を含むウェルカムメッセージと、ユーザの変更を受け付けるユーザ変更表示を、ディスプレイに表示する車両システムの制御方法。
【請求項４】
請求項１又は２記載の車載システムの制御方法であって、
前記プロセッサは、
前記システム認証処理をキャンセルする操作入力、又は、前記ユーザを変更する操作入力、があった場合には、前記車載システムに登録されたユーザ名のリストをディスプレイに表示する車両システムの制御方法。
【請求項５】
請求項１又は２記載の車載システムの制御方法であって、
前記プロセッサを有するＥＣＵは、
前記システム認証処理を完了する前に、前記キーＩＤ及び前記ユーザＩＤの少なくともいずれか一方のＩＤを他のＥＣＵに送信する車載システムの制御方法。
【請求項６】
請求項１又は２記載の車載システムの制御方法であって、
前記プロセッサは、
前記車両のロック機構を制御するＥＣＵから、車内通信網を介して、前記キーＩＤ信号を受信する車載システムの制御方法。
【請求項７】
請求項１又は２記載の車載システムの制御方法であって、
前記プロセッサを有する一のＥＣＵは、前記システム認証処理のための操作入力を受け付ける認証画面を、ディスプレイに表示し、
車載機器を制御する他のＥＣＵは、前記キーＩＤと対応づけられている前記ユーザＩＤに基づき、ユーザ設定に応じた前記車載機器を動作させ、
前記ユーザ設定に応じた前記車載機器の動作は、前記認証画面の表示中に実行される車両システムの制御方法。
【請求項８】
車載システムを制御するコントローラを備え、
前記コントローラは、
電子キーに付与されたキーＩＤを取得し、
前記キーＩＤと対応づけられているユーザＩＤにより、車両の乗員に情報を出力する前記車載システムへのログインを開始し、
前記車載システムへのログイン後に、前記ユーザＩＤと対応づけて設定されたセキュリティ手法で、前記車載システムの利用を許可するか否か認証するためのシステム認証処理を実行し、
前記システム認証処理で許可された場合に、前記車載システムのロックを解除する、車載システムの制御装置。
【請求項９】
制御装置に含まれるコントローラに、車載システムを制御するステップを実行させるための制御プログラムであって、
電子キーに付与されたキーＩＤを取得するステップと、
前記キーＩＤと対応づけられているユーザＩＤにより、車両の乗員に情報を出力する前記車載システムへのログインを開始するステップと、
前記車載システムへのログイン後に、前記ユーザＩＤと対応づけて設定されたセキュリティ手法で、前記車載システムの利用を許可するか否か認証するためのシステム認証処理を実行するステップと、
前記システム認証処理で許可された場合に、前記車載システムのロックを解除するステップを、
前記コンピュータに実行させる、コンピュータ読み取り可能な制御プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車載システムの制御方法、車載システムの制御装置、及び制御プログラムに関するものである。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来より、テレマティクスサービスを提供する情報処理装置が知られている。例えば特許文献１記載の情報処理装置は、テレマティクスサービスの利用契約が行われるときに、ユーザにより指定された電子メールアドレスを、テレマティクスサービスのログインＩＤに設定し、設定されたログインＩＤを、ユーザが所有権又は使用権を有する車両に紐付けて、記憶部に登録する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２３－３１８５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記の情報処理装置では、ユーザはログインする度に電子メールアドレスを入力しなければならないため、利便性が悪いという問題がある。
【０００５】
本発明が解決しようとする課題は、ユーザの利便性を向上させた、車載システムの制御方法、車載システムの制御装置、及び制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、電子キーに付与されたキーＩＤを取得し、キーＩＤと対応づけられているユーザＩＤにより車載システムへのログインを開始し、車載システムへのログイン後に、ユーザＩＤと対応づけて設定されたセキュリティ手法で、車載システムの利用を許可するか否か認証するためのシステム認証処理を実行し、システム認証処理で許可された場合にシステムのロックを解除することによって上記課題を解決する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、ユーザの利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、本実施形態における車載システムの制御装置を含む車両及びサーバの一例を示すブロック図である。
図２は、キーＩＤとユーザＩＤとの対応づけを説明するための表である。
図３は、ＥＣＵにより実行される車載システムの制御フローを示すフローチャートである
図４は、ディスプレイに表示される認証画面の一例を示す。
図５は、ディスプレイに表示されるウェルカム画面の一例を示す
図６は、ディスプレイに表示されるユーザ変更画面の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本発明に係る車載システムの制御方法及び制御装置を図面に基づいて説明する。図１は、本実施形態に係る車載システムの制御装置を含む車両及びサーバの一例を示すブロック図である。車載システムの制御装置は車両に搭載され、車載システムを制御する。
【００１０】
車載システムは、車内のユーザに対して情報や娯楽を提供するシステムであって、通信回線を介して外部と通信を行うことも可能である。車載システムの一例として、ＩＶＩ（Ｉｎ－ＶｅｈｉｃｌｅＩｎｆｏｔａｉｎｍｅｎｔ）システムが挙げられる。車載システムは、ナビゲーションシステムのような情報を提示するシステム、あるいは、音楽や映像などの娯楽コンテンツを提供するシステムとして機能する。また車載システムは、車両向けのオペレーティングシステムとしての機能を有しており、例えばメールの送受信や動画の閲覧、ゲームの利用などを行うことができ、ユーザの好みのアプリケーションをダウンロードしてカスタマイズすることも可能である。また車載システムは、イーサネットのような通信網を介して、サーバやユーザ所有の端末等と通信を行うこともできる。さらに、オペレーションシステムは、車両向けに限らず、スマートフォンやＰＣなどの他のデバイス用にデザインされたオペレーションシステムもあり、同種のオペレーションシステムを搭載したデバイス間で連携し、アプリケーションやコンテンツなど、カスタマイズしたソフトウェアを共通して利用することも可能である。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許