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公開番号
2025070614
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023181075
出願日
2023-10-20
発明の名称
鉄心保護ケース、アモルファス鉄心モールド変圧器、およびその製造方法
出願人
株式会社日立産機システム
代理人
青稜弁理士法人
主分類
H01F
27/26 20060101AFI20250424BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】吊り上げ時に変形を生じずに、アモルファス鉄心を傷つけることなく保護することが可能な鉄心保護ケース、アモルファス鉄心変圧器、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】巻鉄心に被せられる鉄心保護ケースであって、鉄心保護ケースは、ラップ接合される巻鉄心のラップ部の両端の一端を覆う先端部を有した第1の部位と、両端の他端を覆う先端部を有した第2の部位と、第1の部位と第2の部位とをつなぐ第3の部位と、により構成され、第1の部位および第2の部位の第3の部位側と反対側の各先端部は、鉄心保護ケースの外側側面である第1の面と、当該第1の面に所定の角度をもって延伸した第2の面と、により形成され、第2の面に、ラップ部に連結される吊治具を取り付けるための穴が設けられている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
巻鉄心に被せられる鉄心保護ケースであって、
前記鉄心保護ケースは、
ラップ接合される前記巻鉄心のラップ部の両端の一端を覆う先端部を有した第1の部位と、前記両端の他端を覆う先端部を有した第2の部位と、前記第1の部位と前記第2の部位とをつなぐ第3の部位と、により構成され、
前記第1の部位および前記第2の部位の前記第3の部位側と反対側の各先端部は、
前記鉄心保護ケースの外側側面である第1の面と、当該第1の面に所定の角度をもって延伸した第2の面と、により形成され、
前記第2の面に、前記ラップ部に連結される吊治具を取り付けるための穴が設けられている、
ことを特徴とする鉄心保護ケース。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記穴は、前記各先端部の前記第2の面の中央よりも前記第1の面の側に設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の鉄心保護ケース。
【請求項3】
前記鉄心保護ケースは、
前記吊治具の前記つなぐ方向の両端に設けられたボルト穴と位置合わせされた前記穴に挿入されたボルトにより、前記吊治具に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の鉄心保護ケース。
【請求項4】
前記鉄心保護ケースは、
前記第3の部位の前記第1の面の前記つなぐ方向の両端部に、前記鉄心保護ケースの前記第3の部位側を吊り上げるための吊り穴が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の鉄心保護ケース。
【請求項5】
前記吊り穴は、
前記吊治具の外側側面の前記つなぐ方向の両端に設けられた前記ラップ部を持ち上げるための吊治具吊り穴に対向する位置に設けられている、
ことを特徴とする請求項4に記載の鉄心保護ケース。
【請求項6】
前記吊り穴は、
前記吊治具の取り付けのための前記第3の部位側の吊り上げと、前記吊治具吊り穴とによる前記鉄心保護ケースの横倒し状態での吊り上げと、に兼用される穴である、
ことを特徴とする請求項4に記載の鉄心保護ケース。
【請求項7】
前記鉄心保護ケースは、
前記第1の部位の前記第1の面と前記第3の部位の前記第1の面とにより形成される角部、および前記第2の部位の前記第1の面と前記第3の部位の前記第1の面とにより形成される角部に、前記巻鉄心の形状を補強するための補強ステーが設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の鉄心保護ケース。
【請求項8】
前記補強ステーは、
前記第3の部位側が吊り上げられた前記鉄心保護ケースに覆われた前記巻鉄心が形成する底辺の両端の外層側の部位である折曲がり部に沿う形状である、
ことを特徴とする請求項7に記載の鉄心保護ケース。
【請求項9】
請求項1に記載の前記鉄心保護ケースが被せられた前記巻鉄心に巻装されたコイルを有するアモルファス鉄心モールド変圧器。
【請求項10】
請求項9に記載のアモルファス鉄心モールド変圧器の製造方法であって、
前記第3の部位の前記第1の面の前記つなぐ方向の両端部に設けられた吊り穴に、ワイヤーを通して吊り上げおよび吊り下ろしすることにより、前記巻鉄心に被せられた前記鉄心保護ケースを横倒し状態にし、
前記吊治具の前記つなぐ方向の両端に設けられたボルト穴と位置合わせされた前記穴に挿入されたボルトにより、前記吊治具を前記鉄心保護ケースに取り付け、
取付けられた前記吊治具の外側側面の前記つなぐ方向の両端に設けられた吊治具吊り穴にワイヤーを取り付けて、前記ラップ部が上方となる縦状態に吊り上げ、
前記吊治具を取り外した前記ラップ部の先端側である上方から、前記巻鉄心に巻装されるコイルを挿入し、
ラップ部カバーにより前記ラップ部を閉じる、
ことを特徴とするアモルファス鉄心モールド変圧器の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄心保護ケース、アモルファス鉄心モールド変圧器、およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には「コイルとアモルファス材からなる鉄心とを備え、該鉄心は鉄心保護ケースを装着したモールド変圧器において、前記鉄心保護ケースは、穴を設けた上部片を有することを特徴とするアモルファス鉄心モールド変圧器」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-75765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鉄心材のアモルファス材自体が薄く、アモルファス材を積層して製作する鉄心は自立可能なほどの剛性を有していない。その為、従来、アモルファス鉄心モールド変圧器は、樹脂でモールドされた剛性の高いコイルの上から鉄心を挿入し、コイルに上記鉄心が掛かることで、形を保持している。しかし、この組立方法では鉄心のラップ部がコイルの下部に位置することになり、一度コイルを鉄心ごと水平に横倒し状態にしてからラップ部を閉じる必要がある。その為、組立作業にはコイルが挿入された状態の鉄心を反転する装置が必要になる。
【0005】
特許文献1では、ラップ前のU字状のアモルファス巻鉄心に沿ってU字状かつ断面もU字状の鉄心保護ケースを装着することで、ラップ部を上にした状態でアモルファス巻鉄心が自立し、その上からコイルを挿入、上部にてラップ部を閉じることが可能となり、コイルが挿入された状態の鉄心を反転する必要がなくなる。
【0006】
しかし、特許文献1の鉄心保護ケースのU字外側側面の上部片には起立および起立状態での移動用として吊り穴が設けられているが、距離の離れたU字外側側面の上部片の吊り穴同士で吊り上げると、起立状態での移動は不安定であるため、たわみやねじれ等により鉄心保護ケースが変形する恐れがある。
【0007】
本発明は、吊り上げ時に変形を生じずに、アモルファス鉄心を傷つけることなく保護することが可能な鉄心保護ケース、アモルファス鉄心変圧器、およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかる鉄心保護ケースは、巻鉄心に被せられる鉄心保護ケースであって、前記鉄心保護ケースは、ラップ接合される前記巻鉄心のラップ部の両端の一端を覆う先端部を有した第1の部位と、前記両端の他端を覆う先端部を有した第2の部位と、前記第1の部位と前記第2の部位とをつなぐ第3の部位と、により構成され、前記第1の部位および前記第2の部位の前記第3の部位側と反対側の各先端部は、前記鉄心保護ケースの外側側面である第1の面と、当該第1の面に所定の角度をもって延伸した第2の面と、により形成され、前記第2の面に、前記ラップ部に連結される吊治具を取り付けるための穴が設けられている、ことを特徴とする鉄心保護ケースとして構成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、吊り上げ時に変形を生じずに、アモルファス鉄心を傷つけることなく保護することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の発明を実施するための形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施例における鉄心保護ケースの全体図
本実施例におけるアモルファス鉄心と装着前の鉄心保護ケースおよびラップ部カバーの説明図
本実施例における鉄心保護ケースおよびラップ部カバー装着後のアモルファス鉄心と絶縁板の説明図
本実施例における鉄心保護ケースおよびラップ部カバー装着後のアモルファス鉄心の反転作業図
本実施例における鉄心保護ケースおよびラップ部カバー装着後のアモルファス鉄心とラップ部専用吊治具の説明図
本実施例における鉄心保護ケースおよびラップ部カバー装着後のアモルファス鉄心の横状態での吊り上げ図
本実施例における鉄心保護ケースおよびラップ部カバー装着後のアモルファス鉄心の自立状態とコイル挿入時にラップ部を直立させる治具を装着する作業図
本実施例における鉄心保護ケースおよびラップ部カバー装着後のアモルファス鉄心にコイルを挿入する作業図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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