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公開番号2025070763
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181287
出願日2023-10-20
発明の名称保護カバー装置および流路配設構造
出願人未来工業株式会社
代理人弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類F16L 57/00 20060101AFI20250424BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】流路構成部材の線膨張による悪影響を抑制するとともに、より安定的な流路構成部材の保護または設置を可能とした保護カバー装置を提供する。
【解決手段】保護カバー装置は、互いに組み付けられる基台と蓋体とを備え、屈曲部を配設する配設空間を内部に形成する屈曲部保護カバーと、屈曲部の第1端部および第2端部のうち少なくとも第1端部側に設置され、第2流体管部の屈曲部側への長手方向の線膨張に伴う屈曲部および第1流体管部の所定の移動量を越える移動を規制する規制具と、を備える。規制具は、流路構成部材における第2端部の反対側の外面との間に移動許容空間を形成するように離れて位置し、屈曲部および/または第1流体管部に当接して、屈曲部および/または第1流体管部の移動許容空間を越える過剰な移動を規制する規制部を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
屈曲する流路を構成する屈曲部、前記屈曲部の第1端部から延びる第1流体管部、および、前記屈曲部の第2端部から延びる第2流体管部を有する流路構成部材の少なくとも前記屈曲部を内部に配設して保護する保護カバー装置であって、
互いに組み付けられる基台と蓋体とを備え、前記屈曲部を配設する配設空間を内部に形成する屈曲部保護カバーと、
前記屈曲部の前記第1端部および前記第2端部のうち少なくとも第1端部側に設置され、前記第2流体管部の前記屈曲部側への長手方向の線膨張に伴う前記屈曲部および前記第1流体管部の所定の移動量を越える移動を規制する規制具と、を備え、
前記規制具は、前記流路構成部材における前記第2端部の反対側の外面との間に移動許容空間を形成するように離れて位置し、前記屈曲部および/または前記第1流体管部に当接して、前記屈曲部および/または前記第1流体管部の前記移動許容空間を越える過剰な移動を規制する規制部を備えることを特徴とする保護カバー装置。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
前記規制具は、前記基台が固定される壁面に固定される規制具本体と、前記規制具本体の被取着部に取り付けられる取着部を備える規制体と、を備え、前記規制部が前記規制体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の保護カバー装置。
【請求項3】
前記規制具は、前記基台に設けられた被連結部に連結自在であることを特徴とする請求項1に記載の保護カバー装置。
【請求項4】
前記規制具は、前記流路構成部材の外周の少なくとも一部を取り囲む囲み部を備え、前記囲み部の内面に前記規制部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の保護カバー装置。
【請求項5】
前記屈曲部保護カバーの少なくとも1つの端部に接続され、前記第1流体管部を内部に配設して保護する流体管部保護カバーをさらに備え、前記流体管部保護カバーは、前記第1流体管部を保持して前記第1流体管部の軸心位置を定める位置決め部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の保護カバー装置。
【請求項6】
構造物に対して屈曲する流路が配設された流路配設構造であって、
前記屈曲する流路を構成する屈曲部、前記屈曲部の第1端部から延びる第1流体管部、および、前記屈曲部の第2端部から延びる第2流体管部を有する流路構成部材と、
互いに組み付けられる基台と蓋体とを備え、前記屈曲部を配設する配設空間を内部に形成する屈曲部保護カバーと、
前記屈曲部の前記第1端部および前記第2端部のうち少なくとも第1端部側に設置され、前記第2流体管部の前記屈曲部側への長手方向の線膨張に伴う前記屈曲部および前記第1流体管部の所定の移動量を越える移動を規制する規制具と、を備え、
前記構造物に敷設された前記流路構成部材の前記屈曲部を保護するように前記屈曲部保護カバーが配設され、
前記屈曲部の前記少なくとも第1端部側に設置された前記規制具には、前記流路構成部材における前記第2端部の反対側の外面との間に移動許容空間を形成するように離れて位置し、前記第2流体管部が前記屈曲部側へと長手方向に線膨張したときに、前記屈曲部および/または前記第1流体管部に当接して、前記屈曲部および前記第1流体管部の前記移動許容空間を越える過剰な移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする流路配設構造。
【請求項7】
前記流路構成部材は、前記屈曲部を成す管継手と、前記管継手の第1端部に接続され、前記第1流体管部を成す第1流体管と、前記管継手の第2端部に接続され、前記第2流体管部を成す第2流体管とから構成され、
前記規制部は、少なくとも、前記管継手の前記第1端部に隣接した位置であって、前記第1流体管の外面を取り囲み可能な位置に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の流路配設構造。
【請求項8】
前記規制具は、前記屈曲部の前記第1端部および前記第2端部の両方に設置され、前記第1端部および第2端部に設置された第1の規制具および第2の規制具のそれぞれにおいて、前記規制部が、前記流路構成部材における前記端部の反対側の外面との間に移動許容空間を形成するように離れて位置し、前記第1および第2流体管部の一方が前記屈曲部側へと長手方向に線膨張したときに、前記屈曲部および/または前記第1および第2の流体管部の他方に当接して、前記流路構成部材の前記移動許容空間を越える過剰な移動を規制することを特徴とする請求項6に記載の流路配設構造。
【請求項9】
構造物に対して屈曲する流路が配設された流路配設構造であって、
前記屈曲する流路を構成する屈曲部、前記屈曲部の第1端部から延びる第1流体管部、および、前記屈曲部の第2端部から延びる第2流体管部を有する流路構成部材と、
互いに組み付けられる基台と蓋体とを備え、前記屈曲部を配設する配設空間を内部に形成する屈曲部保護カバーと、
前記屈曲部の前記第1端部および前記第2端部のうち少なくとも第1端部側に設置され、前記第2流体管部の前記屈曲部側への長手方向の線膨張に伴う前記屈曲部および前記第1流体管部の所定の移動量を越える移動を規制する規制具と、を備え、
前記構造物に布設された前記流路構成部材の前記屈曲部を保護するように前記屈曲部保護カバーが配設され、
前記屈曲部の前記第1端部および/または前記第1流体管部の外面には、厚さ方向に圧縮可能な発泡層が外嵌され、
前記屈曲部の前記少なくとも第1端部側に設置された前記規制具には、前記流路構成部材における前記第2端部の反対側の外面との間に移動許容空間を形成するように離れて位置し、前記第2流体管部が前記屈曲部側へと長手方向に線膨張したときに、前記屈曲部の前記第1端部および/または前記第1流体管部の前記発泡層に当接して、前記屈曲部および前記第1流体管部の前記移動許容空間を越える過剰な移動を規制する規制部が設けられており、
前記発泡層は、前記第2流体管部の線膨張の際、前記屈曲部および前記第1流体管部が移動することを許容するように、前記屈曲部の前記第1端部および/または前記第1流体管部と前記規制部との間で圧縮変形可能であることを特徴とする流路配設構造。
【請求項10】
前記規制具は、前記流路構成部材の外周の少なくとも一部を取り囲む囲み部を備え、前記囲み部の内面には、前記規制部が形成されるとともに、囲み方向に間隔をあけて複数の突出部が設けられており、前記発泡層には、前記複数の突出部によって押圧された圧縮部分と、前記複数の突出部の間に入り込んだ相対的に圧縮量が少ない、もしくは、圧縮されない非圧縮部分とが囲み方向において交互に形成されていることを特徴とする請求項9に記載の流路配設構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流路構成部材を保護する保護カバー装置、および、流路構成部材が配設された流路配設構造に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、構造物の壁面などに敷設された流体管などの流路構成部材を覆って保護するために種々の保護カバーが用いられている。流路構成部材は、浴室に設置される湯水混合栓に接続された、給水と給湯との2本の樹脂製の流体管が挙げられる。流体管の配管は一般的に常温で行われるため、給湯用の流体管は、給湯時には、熱による線膨張が発生して、径方向に揺動したり、軸方向に伸長することで、流体管の終端側に負荷を与え、流路配設構造に何らかの損傷を与えることがあった。このような流体管の線膨張の問題に対処するべく、種々の保護カバー装置が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1は、流体管が給湯時に熱により線膨張して悪影響が発生するのを防止すべく、その途中に配置した管継手により線膨張を中間遮断するように構成された、当該管継手を収容する保護カバー装置を開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。特許文献1の保護カバー装置では、管継手収容保護カバー(C1)の基台(V1)上に配置された直状管継手(A1)により2本の流体管(P1,P2)が接続され、当該基台(V1)における直状管継手(A1)の両端部に近接するようにして、第1及び第2の移動規制体(R1,R2)が各流体管(P1,P2)を跨いで基台(V1)に取着される。各移動規制体(R1,R2)の規制体本体(41)の一方の端面は、基台(V1)に組み付けられた状態で、直状管継手(A1)の端部に当接可能な当接面(43)となっている。管継手(A1)の移動側の端部が、基台(V1)に取着された第1及び第2の移動規制体(R1,R2)のいずれか一方の当接面(43)に当接することで、これを超える移動が規制(阻止)される。これにより、管継手(A1)を介して接続された2本の流体管(P1、P2)に及んでいる各線膨張は、当該管継手(A1)の部分で遮断されて、一方の流体管(P1、P2)の線膨張が他方の流体管(P1、P2)に及ばなくなる。また、特許文献1の図21によれば、当該保護カバー装置が、建造物(W)の出隅部(B)に配置されるエルボ状の管継手(A3)にも適用され得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-143029
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の保護カバー装置は、保護カバーの基台に取り付けられた移動規制体を、流体管の管継手の端部に軸方向に当接させた状態で設置し、流体管の線膨張を中間遮断することで、流路構成部材の線膨張による保護カバー装置への悪影響を防止するものである。一方で、流体管の熱等による線膨張が発生すると、管継手の移動規制力が直ちに発揮され、管継手の移動がほぼ完全に規制される。換言すると、流体管の初期段階の僅かな線膨張に対しても、規制体が管継手から負荷を受けることになる。すなわち、流体管の大小の線膨張によって発生する負荷が、規制体に対して継続的に付加されることから、規制体自体や規制体と基台との取付部分が破損し易く、流路配設構造を長期間安定的に維持できないおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、流路構成部材の線膨張による悪影響を抑制するとともに、より安定的な流路構成部材(特には屈曲した流路を構成する流路構成部材)の保護または設置を可能とした保護カバー装置、および、流路配設構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の保護カバー装置は、屈曲する流路を構成する屈曲部、前記屈曲部の第1端部から延びる第1流体管部、および、前記屈曲部の第2端部から延びる第2流体管部を有する流路構成部材の少なくとも前記屈曲部を内部に配設して保護する保護カバー装置であって、
互いに組み付けられる基台と蓋体とを備え、前記屈曲部を配設する配設空間を内部に形成する屈曲部保護カバーと、
前記屈曲部の前記第1端部および前記第2端部のうち少なくとも第1端部側に設置され、前記第2流体管部の前記屈曲部側への長手方向の線膨張に伴う前記屈曲部および前記第1流体管部の所定の移動量を越える移動を規制する規制具と、を備え、
前記規制具は、前記流路構成部材における前記第2端部の反対側の外面との間に移動許容空間を形成するように離れて位置し、前記屈曲部および/または前記第1流体管部に当接して、前記屈曲部および/または前記第1流体管部の前記移動許容空間を越える過剰な移動を規制する規制部を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の保護カバー装置は、請求項1に記載の保護カバー装置において、前記規制具は、前記基台が固定される壁面に固定される規制具本体と、前記規制具本体の被取着部に取り付けられる取着部を備える規制体と、を備え、前記規制部が前記規制体に設けられていることを特徴とする。
保護カバー装置は、請求項2に記載の保護カバー装置においてさらに、
内部に流体管部の配管経路を有し、前記屈曲部保護カバーと連結されて、(前記屈曲部保護カバーとともに)前記屈曲部および前記流体管部から構成される流路を配設可能とする流体管部保護カバーをさらに備え、
前記流体管部保護カバーは、壁面に固定される基部材と、前記基部材に組み付けられて前記配管経路を構成する覆い部材とからなり、
前記規制具本体は、前記流体管部保護カバーの基台と前記基部材との間に配置固定された状態で、前記基部材に組み付けられた前記覆い部材が、前記規制具本体に前記規制体を取着した状態の前記規制具の全体を覆うことを特徴とし得る。
【0009】
請求項3に記載の保護カバー装置は、請求項1に記載の保護カバー装置において、前記規制具は、前記基台に設けられた被連結部に連結自在であることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の保護カバー装置は、請求項1から3のいずれかに記載の保護カバー装置において、前記規制具は、前記流路構成部材の外周の少なくとも一部を取り囲む囲み部を備え、前記囲み部の内面に前記規制部が設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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