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公開番号2025071339
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2025029627,2021568999
出願日2025-02-27,2020-05-05
発明の名称SiCxOyのための核形成層としてのSixNy
出願人ラム リサーチ コーポレーション,LAM RESEARCH CORPORATION
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類H01L 21/316 20060101AFI20250424BHJP(基本的電気素子)
要約【解決手段】一実施形態では、本開示の発明の主題は、誘電材料および金属材料の両方の上に実質的に均一な炭化シリコン層を形成するための方法である。一例では、この方法は、誘電材料および金属材料の上に窒化シリコン層を形成し、窒化シリコン層の上に炭化シリコン層を形成することを備える。他の方法も開示されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1つの誘電材料および少なくとも1つの金属材料の両方の上に実質的に同時に、実質的に均一な炭化シリコン層を生成するための方法であって、
前記少なくとも1つの誘電材料および前記少なくとも1つの金属材料の上に、Si
x

y
の形の窒化シリコン層を形成し、
前記窒化シリコン層の上にSiC
x

y
の形の炭化シリコン層を形成すること、
を備える、方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
形成された前記窒化シリコン層は、前記少なくとも1つの誘電材料上の前記炭化シリコン層の核形成および成長に対して、前記少なくとも1つの金属材料上の前記炭化シリコン層の核形成および成長が遅延することを実質的に防ぐ、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記炭化シリコン層は、さらに水素を含む、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
半導体材料の上に前記窒化シリコン層を形成することを備える、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記少なくとも1つの金属材料は、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、銅(Cu)、プラチナ(Pt)、およびルテニウム(Ru)を含む材料から選択された少なくとも1つの材料を含む、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
前記少なくとも1つの誘電材料は、二酸化シリコン(SiO
2
)、窒化シリコン(Si
x

y
)、五酸化タンタル(Ta
2

5
)、酸化アルミニウム(Al
2

3
)、酸化ハフニウム(HfO
2
)、二酸化ジルコニウム(ZrO
2
)、酸化ランタン(La
x

y
)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO
3
)、および酸化ストロンチウム(SrO)を含む材料から選択された少なくとも1つの材料を含む、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、
SiC
x

y
の形の前記炭化シリコン層は、シリコンオキシカーバイド層である、方法。
【請求項8】
炭化シリコン層を形成するための方法であって、
少なくとも誘電材料および金属材料の上に実質的に同時に、Si
x

y
の形の窒化シリコン開始層を形成し、窒化シリコン開始層は、成長開始層として機能し、
前記窒化シリコン開始層の上にSiC
x

y
の形の前記炭化シリコン層を形成し、形成された前記窒化シリコン開始層は、前記誘電材料上の前記炭化シリコン層の核形成および成長に対して、前記金属材料上の前記炭化シリコン層の核形成および成長が遅延することを実質的に防ぐこと、
を備える、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、さらに、
少なくとも前記誘電材料および前記金属材料の上への前記窒化シリコン開始層の前記形成と実質的に同時に、半導体材料の上に前記窒化シリコン開始層を形成することを備える、方法。
【請求項10】
請求項8に記載の方法であって、
前記炭化シリコン層は、ドープ炭化シリコンおよび非ドープ炭化シリコンの少なくともいずれかを含む、方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
[優先権主張]
本願は、その全てが参照により本明細書に援用される、名称を「Si
x

y
AS A NUCLEATION LAYER FOR SiC
x

y
」とする2019年5月20日出願の米国特許出願第62/850,343号に対する優先権の利益を主張する。
本明細書に開示の発明の主題は、半導体業界およびその関連業界で用いられる基板処理方法に関する。具体的には、本開示の発明の主題は、続いて堆積される炭化シリコン層における実質的な核形成遅延を回避するために、誘電体層および金属層の組み合わせの上に実質的に同時に窒化シリコン核形成層を堆積する方法に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造は、金属材料上への誘電材料層の堆積を伴うことが多い。当該誘電体層の例は、メモリスタックのための封止層だけでなく、様々な拡散バリア層およびエッチング停止層を含む。炭化シリコン(SiC)は、そのような適用によく用いられる誘電材料の一種である。SiC薄膜の種類は、酸素ドープ炭化シリコン(シリコンオキシカーバイド(SiCO、またはより一般的にはSiC
x

y
)としても知られる)、窒素ドープ炭化シリコン(シリコンオキシニトリカーバイドとしても知られる)、および非ドープ炭化シリコンを含む。炭化シリコンは通常、プラズマ強化化学蒸着(PECVD)、または場合によっては原子層堆積(ALD)プロセスなどの化学蒸着(CVD)プロセスによって堆積される。これらの堆積技術は各々、当技術分野では周知である。
【0003】
当業者は、タングステン(W)およびコバルト(Co)などの金属に堆積したSiC
x

y
膜または他の誘電体膜の堆積物が、SiNなどの誘電材料上のSiC
x

y
堆積物よりもわずかに薄く、それが金属上のSiC
x

y
の核形成および成長に遅延があることを意味することを理解する。これは、SiC
x

y
の厚さがその特定の位置に存在する材料の種類によって変化するため、内部に複数の材料を含むフィーチャにおいて問題になる可能性がある。厚さの変化は、例えば、フィーチャの側壁プロファイル、SiC
x

y
膜の材料特性(例えば、密封性、ピンホール、ウェットエッチングおよびドライエッチングの厚さ)に影響し、続くデバイス化工程に関して問題を引き起こす可能性がある。核形成遅延問題を解決するための現在の対策は、以下を含む。
(1)表面処理:堆積の前に、金属表面は、H
2
系プラズマまたはジボランガスアニールプロセス工程を用いて処理される。この方法は、金属表面の特性を変化させ、続く誘電体膜堆積を促進すると考えられる。
(2)SiO
2
堆積:金属表面における誘電体成長核形成遅延に対処するために、二酸化シリコン(SiO
2
)系開始層が堆積される(以下に図2を参照して説明される)。SiO
2
に基づく解決策は差厚問題を低減するが、高度な半導体デバイスには完全には十分でない。また、この技術は、金属表面の1つ以上の特性がデバイス化工程の間に、例えば異なるエッチングプロセスおよび/または洗浄プロセスによって変化したときは、安定性が低下する可能性がある。さらにSiO
2
プロセスは、下地金属材料上に金属酸化物層の形成を生じさせてよい。
【0004】
図1は、先行技術の方法により、誘電材料101、金属材料103、および半導体材料105の組み合わせの上に堆積したシリコンオキシカーバイド層を有する、例示的な断面半導体構造100を示す。断面半導体構造100は、例えば様々な種類の不揮発性メモリデバイスに用いられるようなビット線であってよい。シリコンオキシカーバイドは、断面半導体構造100の上に低誘電率(低k)スペーサを形成するために用いられてよい。しかし、ビット線用途だけでなくいくつかの他の種類の適用において、様々な材料上のシリコンオキシカーバイド(例えば、スペーサ)の厚さは、実質的に一定の厚さでなければならない。この例では、誘電材料101は窒化シリコン(SiN)、金属材料103はタングステン(W)、半導体材料105はシリコン(Si)であってよい。
【0005】
図1の参照を続けると、半導体構造100は、誘電材料101の上に形成された、第1の厚さt
1
を有する第1のシリコンオキシカーバイド層107と、金属材料103の上に形成された、第2の厚さt
2
を有する第2のシリコンオキシカーバイド層109と、半導体材料105の上に形成された、第3の厚さt
3
を有する第3のシリコンオキシカーバイド層111と、を有する。図1に示されるように、第3のシリコンオキシカーバイド層111の第3の厚さt
3
は、第1のシリコンオキシカーバイド層107の第1の厚さt
1
とほぼ同じ厚さである。しかし、第2のシリコンオキシカーバイド層109の第2の厚さt
2
は、第1の厚さt
1
および第3の厚さt
3
の双方よりも実質的に薄い。
【0006】
第2のシリコンオキシカーバイド層109が薄い1つの理由は、金属材料103の上に堆積したシリコンオキシカーバイドの核形成の違いである。核形成の違いは、誘電材料101および半導体材料105の上にそれぞれ形成されたシリコンオキシカーバイド層107および111に対する、シリコンオキシカーバイドの反応部位の有効性の違いによる。シリコンオキシカーバイド層107、109、および111のそれぞれの差厚についての別の理由は、3つの材料101、103、および107の異なる化学物質汚染レベルによる可能性がある。原因が何であれ、シリコンカーバイド層の不均一な厚さは、多くの種類の半導体デバイスに有害となりうる。場合によっては、不均一な厚さは、半導体デバイスを低速かつ不安定にする可能性がある、または、他の方法においてデバイス性能に影響を及ぼす可能性がある。場合によっては、不均一な厚さは、半導体デバイスを完全に使用不可能にするかもしれない。
【0007】
図2は、先行技術の方法による、誘電材料201の上に堆積したシリコンオキシカーバイドの厚さ、金属材料203の上に堆積したシリコンオキシカーバイドの厚さ、および半導体材料205の上に堆積したシリコンオキシカーバイドの厚さの間の差厚を低減するために二酸化シリコン(SiO
2
)開始層213を有する、断面半導体構造200を示す。一実施形態では、SiO
2
開始層213は、共形に堆積したALD層であってよい。断面半導体構造200は、図1の断面半導体構造100と類似または同一であってよい。この例では、誘電材料201は窒化シリコン(SiN)、金属材料103はタングステン(W)、半導体材料105はポリシリコンであってよい。
【0008】
半導体構造200は、誘電材料201の上に形成された、第1の厚さt
1
を有する第1のシリコンオキシカーバイド層207と、金属材料203の上に形成された、第2の厚さt
2
を有する第2のシリコンオキシカーバイド層209と、ポリシリコン材料205の上に形成された、第3の厚さt
3
を有する第3のシリコンオキシカーバイド層211と、を有する。第3のシリコンオキシカーバイド層211の第3の厚さt
3
は、第1のシリコンオキシカーバイド層207の第1の厚さt
1
とほぼ同じ厚さである。第2のシリコンオキシカーバイド層209の第2の厚さt
2
は、第1の厚さt
1
および第3の厚さt
3
の双方よりも薄い。しかし、図1の半導体構造100の第2のシリコンオキシカーバイド109とは異なり、図2の第2のシリコンオキシカーバイド209の厚さは、他の2つのシリコンオキシカーバイド層207および211の厚さに近い。
【0009】
その結果、SiO
2
開始層213は、上記のような金属表面上の誘電体成長核形成遅延に少なくとも部分的に対処する。しかし、SiO
2
開始層213の解決策は、例えばデバイス化工程中に半導体構造200に施される異なるエッチングプロセスおよび/または洗浄プロセスによって金属表面の1つ以上の特性が変化したときは、安定性が低いかもしれない。よって、SiO
2
開始層213を用いる厚みの差(Δt)が膜厚差を大幅に低減したとしても、今日の多くの同世代半導体デバイスは、約2nmから約3nm未満のΔtを必要とする。
【0010】
本欄に記載の情報は、以下に本開示の発明の主題の内容を当業者に提示するために提供され、自認先行技術とみなされるべきではない。
【発明の概要】
(【0011】以降は省略されています)

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