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公開番号2025071481
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181669
出願日2023-10-23
発明の名称回路一体型モータ
出願人株式会社ミクニ
代理人弁理士法人相原国際知財事務所
主分類H02K 11/33 20160101AFI20250428BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】基板のスルーホールに圧入固定されたプレスフィット部の位置変位を確実に規制して、これに起因する通電不良を防止できる回路一体型モータを提供する。
【解決手段】ケーシング2に設けられて複数のボス部13が形成されると共に、ロータ7が固定された出力軸6を中心として周方向に複数の端子保持部25が並設されたベース部材3,24と、各ボス部13に一側面を当接させて結合部材18により結合された基板15と、各端子保持部25に保持されてコイル8aと接続され、先端のプレスフィット部14aを基板15のスルーホール19に圧入固定された複数のプレスフィット端子14とを備えた回路一体型モータ1において、各プレスフィット端子14に、基板15の一側面に当接する移動規制部14cがそれぞれ一体形成され、各ボス部13が、各プレスフィット端子14の近接位置にそれぞれ配設されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ケーシングに設けられて絶縁性を有し、複数のボス部が形成されると共に、ロータが固定された出力軸を中心として周方向に複数の端子保持部が並設されたベース部材と、
前記ベース部材の前記各ボス部に一側面を当接させた姿勢で、結合部材により前記各ボス部にそれぞれ結合された基板と、
前記ベース部材の前記各端子保持部にそれぞれ保持されて、ステータに巻回された各相のコイルと接続されると共に、先端のプレスフィット部を前記基板に形成されたスルーホールに圧入固定されて、前記各相のコイルと前記基板とを接続する複数のプレスフィット端子と、
を備えた回路一体型モータにおいて、
前記各プレスフィット端子は、前記基板の一側面に当接する移動規制部がそれぞれ一体形成され、
前記各ボス部は、前記各プレスフィット端子の近接位置にそれぞれ配設されている
ことを特徴とする回路一体型モータ。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記基板は、前記各相のコイルを通電する駆動制御回路が実装され、
前記複数のプレスフィット端子は、前記各相のコイルと前記基板の前記駆動制御回路とを接続する
ことを特徴とする請求項1に記載の回路一体型モータ。
【請求項3】
前記各移動規制部は、前記プレスフィット部の両側にそれぞれ形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の回路一体型モータ。
【請求項4】
前記各プレスフィット端子は、2本の前記プレスフィット部を備え、
前記各移動規制部は、それぞれ前記2本のプレスフィット部の間に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の回路一体型モータ。
【請求項5】
前記結合部材は、前記ボス部に螺合して前記基板を前記ボス部に締結するネジ部材である
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の回路一体型モータ。
【請求項6】
前記結合部材は、前記基板と前記ボス部との間に介在する接着剤の硬化層である
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の回路一体型モータ。
【請求項7】
前記ケーシングは、カバー部材により開口部を閉塞され、
前記結合部材は、前記各ボス部に対応して前記カバー部材にそれぞれ形成され、前記各ボス部との間で前記基板を挟み込む複数の押圧面である
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の回路一体型モータ。
【請求項8】
前記各ボス部は、隣り合う一対の前記プレスフィット端子の間に設けられ、それぞれ前記結合部材により前記基板が結合されている
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の回路一体型モータ。
【請求項9】
前記各ボス部は、それぞれ前記ベース部材上に一体的に突設されている
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の回路一体型モータ。
【請求項10】
前記各ボス部は、それぞれ前記ベース部材上に配設されて前記基板との間に挟み込まれるスペーサ部材である
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の回路一体型モータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回路一体型モータに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、プレスフィット端子を用いた回路一体型モータが開示されている。モータケースの上面部に設けられた貫通孔には3本のプレスフィット端子が立設され、各プレスフィット端子の基端には、ステータに巻回された各相のコイルの引出線が接続されている。プレスフィット端子の先端にはプレスフィット部が形成され、モータケース上に配設した基板のスルーホールにそれぞれ圧入固定されている。プレスフィット部はスルーホールの内周面の導体パターンと接触し、この導体パターンを介して基板上に実装された駆動制御回路と導通する。結果として、プレスフィット端子を介して各相のコイルと駆動制御回路とが接続され、駆動制御回路により各相のコイルが通電されてモータを作動させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-158763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スルーホールへの円滑な圧入のために、例えばプレスフィット部は、先端側から次第に幅を拡大させ、最大幅を経て次第に幅を縮小させた形状をなしている。プレスフィット部は、その最大幅の部位がスルーホール内に位置するまで圧入され、互いの摩擦により発生した保持力だけでスルーホールとの接触状態が保たれる。従って、十分な保持力を得るには、プレスフィット部の最大幅やスルーホールの内径等の諸寸法を厳密に管理する必要があるが、このような対策を講じていても、保持力が不足してスルーホール内でプレスフィット部が位置変位してしまう場合がある。
【0005】
例えば、特許文献1の回路一体型モータでは、プレスフィット端子の圧入とは逆方向への位置変位についてはモータケースの上面部により規制されるものの、圧入方向への位置変位は何ら規制されていない。そして、プレスフィット端子が圧入方向に位置変位すると、より幅の狭いプレスフィット部の部位がスルーホール内に位置して正常な接触状態を保てなくなり、導通不良によりコイルを正常に通電できずにモータの信頼性を低下させてしまう可能性があった。
【0006】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、基板のスルーホールに圧入固定されたプレスフィット部の位置変位を確実に規制して、位置変位に起因する通電不良を未然に防止でき、これにより信頼性を向上することができる回路一体型モータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明の回路一体型モータは、ケーシングに設けられて絶縁性を有し、複数のボス部が形成されると共に、ロータが固定された出力軸を中心として周方向に複数の端子保持部が並設されたベース部材と、ベース部材の各ボス部に一側面を当接させた姿勢で、結合部材により各ボス部にそれぞれ結合された基板と、ベース部材の各端子保持部にそれぞれ保持されて、ステータに巻回された各相のコイルと接続されると共に、先端のプレスフィット部を基板に形成されたスルーホールに圧入固定されて、各相のコイルと基板とを接続する複数のプレスフィット端子とを備えた回路一体型モータにおいて、各プレスフィット端子に、基板の一側面に当接する移動規制部がそれぞれ一体形成され、各ボス部が、各プレスフィット端子の近接位置にそれぞれ配設されていることを特徴とする。
【0008】
その他の態様として、基板に、各相のコイルを通電する駆動制御回路が実装され、複数のプレスフィット端子が、各相のコイルと基板の駆動制御回路とを接続するものであってもよい。
【0009】
その他の態様として、各移動規制部が、プレスフィット部の両側にそれぞれ形成されていてもよい。
【0010】
その他の態様として、各プレスフィット端子が、2本のプレスフィット部を備え、各移動規制部が、それぞれ2本のプレスフィット部の間に形成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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