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公開番号2025062675
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023171848
出願日2023-10-03
発明の名称スロットル装置及び内燃エンジンの吸気システム
出願人株式会社ミクニ
代理人個人
主分類F02D 9/10 20060101AFI20250408BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】部品点数の削減、構造の簡素化、小型化、低コスト化を図り、燃料蒸発ガスを回収し燃焼室で旋回流が得られるスロットル装置を提供する。
【解決手段】主吸気通路の一部をなす主通路11a,副吸気通路の一部をなす副通路15,及びガス通路の一部をなすパージ通路16を画定するボディ10と、主通路を開閉するスロットル弁30と、スロットル弁を固定してボディに回動自在に支持されたスロットル軸20と、スロットル軸の端部に固定されて一体的に回動する回動部材40と、副通路の流量を調整するべく駆動される第1調整弁71aと、パージ通路の流量を調整するべく駆動される第2調整弁71bと、第1調整弁及び前記第2調整弁を駆動するべく回動部材に連動する連動機構Imを備えている。
【選択図】図5

特許請求の範囲【請求項1】
燃焼室に吸気を導く主吸気通路,前記主吸気通路の途中から分岐し前記燃焼室の近傍において前記主吸気通路に合流する副吸気通路,燃料蒸発ガスを前記主吸気通路に導くガス通路を含む内燃エンジンの吸気システムに適用されるスロットル装置であって、
前記主吸気通路の一部をなす主通路,前記副吸気通路の一部をなす副通路,及び前記ガス通路の一部をなすパージ通路を画定するボディと、
前記主通路を開閉するスロットル弁と、
前記スロットル弁を固定して前記ボディに回動自在に支持されたスロットル軸と、
前記スロットル軸の端部に固定されて一体的に回動する回動部材と、
前記副通路の流量を調整するべく駆動される第1調整弁と、
前記パージ通路の流量を調整するべく駆動される第2調整弁と、
前記第1調整弁及び前記第2調整弁を駆動するべく,前記回動部材に連動する連動機構と、
を含む、スロットル装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記回動部材は、前記スロットル軸の一端部に固定されてスロットルワイヤーが掛止されるスロットルドラム、又は、前記スロットル軸の他端部に固定されて回転角度位置が検出される被検出ロータである、
ことを特徴とする請求項1に記載のスロットル装置。
【請求項3】
前記副通路及び前記パージ通路を横断すると共に前記ボディに回動自在に支持されて前記第1調整弁及び前記第2調整弁を有する調整ロッドを含み、
前記連動機構は、前記回動部材と一体的に回動する第1歯車と、前記第1歯車と噛合すると共に前記調整ロッドと一体的に回動する第2歯車を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のスロットル装置。
【請求項4】
前記ボディは、前記副通路及び前記パージ通路を横断する嵌合穴を含み、
前記調整ロッドは、前記嵌合穴に嵌合されて回動自在に支持されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のスロットル装置。
【請求項5】
前記嵌合穴は、前記回動部材が配置された領域に開口するように形成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載のスロットル装置。
【請求項6】
前記第1歯車は、円弧状の歯列として前記回動部材に一体的に形成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のスロットル装置。
【請求項7】
前記ボディは、所定の第1中心線の方向に伸長して前記主通路を画定する筒状部を含み、
前記スロットル軸は、前記第1中心線に直交する第1軸線上において前記ボディに回動自在に支持され、
前記調整ロッドは、前記第1軸線と平行な第2軸線上において前記ボディに回動自在に支持されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のスロットル装置。
【請求項8】
前記調整ロッドは、円形断面をなす円柱状に形成され、
前記第1調整弁は、前記副通路に臨む領域において前記調整ロッドに形成された第1肉抜き部を含み、
前記第2調整弁は、前記パージ通路に臨む領域において前記調整ロッドに形成された第2肉抜き部を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のスロットル装置。
【請求項9】
前記第1肉抜き部は、前記調整ロッドを切り欠いた切欠き溝をなし、
前記第2肉抜き部は、前記調整ロッドを貫通する貫通孔をなす、
ことを特徴とする請求項8に記載のスロットル装置。
【請求項10】
前記ボディは、所定の第1中心線の方向に伸長して前記主通路を画定する筒状部を含み、
前記副通路及び前記パージ通路は、前記筒状部に隣接して前記第1中心線と平行に伸長する貫通孔として形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のスロットル装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両、例えば自動二輪車等の内燃エンジンに適用されるスロットル装置及び内燃エンジンの吸気システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来の内燃エンジンにおける吸気システムとしては、吸気通路を画定するインレットパイプと、燃焼室に臨む位置において吸気通路を開閉する吸気弁と、吸気通路の途中に燃料を噴射するべくインレットパイプに設けられたインジェクタと、インレットパイプに設けられて駆動機構により吸気通路を開閉するべく駆動されるスロットル弁と、スロットル弁よりも下流側において吸気通路を上側吸気通路と下側吸気通路に仕切る仕切板と、スロットル弁よりも下流側でかつ仕切板の上流端縁に隣接する位置においてインレットパイプに設けられて別個の駆動機構により駆動される吸気振分け弁を備え、吸気振分け弁を適宜回転させて、上側吸気通路と下側吸気通路を流れる空気の割合を変更するようにした吸気装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、上記吸気装置では、スロットル弁を駆動する駆動機構と吸気振分け弁を駆動する駆動機構がそれぞれ必要であり、部品点数の増加、構造の複雑化、大型化、高コスト化を招く。
【0003】
また、他の吸気システムとしては、燃料タンク内で生じた燃料の蒸発ガスを一時的に貯留するキャニスタ、キャニスタから内燃エンジンの吸気通路に蒸発ガスを導くパージ配管、キャニスタの下流側又はパージ配管の途中に専用の駆動源を備えたパージバルブを備え、専用の駆動源によりパージバルブを適宜制御することにより、キャニスタ内の蒸発ガスが所望の流量で吸気通路内に導入されるようにしたキャニスタ配置構造又は燃料蒸発ガス回収装置が知られている(例えば、特許文献2、特許文献3を参照)。
しかしながら、上記のキャニスタ配置構造又は燃料蒸発ガス回収装置では、専用の駆動源を備えたパージバルブが必要であり、部品点数の増加、大型化、高コスト化を招く。
【0004】
さらに、他の吸気システムとしては、吸気通路を開閉するスロットルバルブと、吸気通路及びバイパス通路並びにパージ通路を含むスロットルボディと、スロットルバルブの駆動力によってバイパス通路とパージ通路との遮断状態を切り換える流路切換機構と、バイパス通路又はパージ通路の流量を調整する流量調整弁とを備えた、吸気系制御装置が知られている(例えば、特許文献4を参照)。
しかしながら、上記吸気系制御装置では、流量調整弁は、スロットルバルブの駆動力とは別個の駆動力により駆動されるため、専用の駆動源が必要であり、部品点数の増加、構造の複雑化、大型化、高コスト化を招く。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5925878号公報
特開2012-7537号公報
特開2016-8014号公報
特開2010-19185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、部品点数の削減、構造の簡素化、低コスト化、小型化等を図り、燃料蒸発ガスを回収すると共に燃焼室でスワール流やタンブル流等の旋回流を生じさせ得る、スロットル装置及び内燃エンジンの吸気システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のスロットル装置は、燃焼室に吸気を導く主吸気通路,主吸気通路の途中から分岐し燃焼室の近傍において主吸気通路に合流する副吸気通路,燃料蒸発ガスを主吸気通路に導くガス通路を含む内燃エンジンの吸気システムに適用されるスロットル装置であって、主吸気通路の一部をなす主通路,副吸気通路の一部をなす副通路,及びガス通路の一部をなすパージ通路を画定するボディと、主通路を開閉するスロットル弁と、スロットル弁を固定してボディに回動自在に支持されたスロットル軸と、スロットル軸の端部に固定されて一体的に回動する回動部材と、副通路の流量を調整するべく駆動される第1調整弁と、パージ通路の流量を調整するべく駆動される第2調整弁と、第1調整弁及び第2調整弁を駆動するべく回動部材に連動する連動機構とを含む、構成となっている。
【0008】
上記スロットル装置において、回動部材は、スロットル軸の一端部に固定されてスロットルワイヤーが掛止されるスロットルドラム、又は、スロットル軸の他端部に固定されて回転角度位置が検出される被検出ロータである、構成を採用してもよい。
【0009】
上記スロットル装置において、副通路及びパージ通路を横断すると共にボディに回動自在に支持されて第1調整弁及び第2調整弁を有する調整ロッドを含み、連動機構は、回動部材と一体的に回動する第1歯車と、第1歯車と噛合すると共に調整ロッドと一体的に回動する第2歯車を含む、構成を採用してもよい。
【0010】
上記スロットル装置において、ボディは、副通路及びパージ通路を横断する嵌合穴を含み、調整ロッドは、嵌合穴に嵌合されて回動自在に支持されている、構成を採用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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