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公開番号
2025072031
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-09
出願番号
2023182514
出願日
2023-10-24
発明の名称
インナパネルおよび車両用バックドア、ならびにインナパネルの成形方法
出願人
ダイキョーニシカワ株式会社
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
B60J
5/10 20060101AFI20250430BHJP(車両一般)
要約
【課題】車両用バックドアのインナパネルにおいて、インサートされる補強パネルがパネル本体の成形時に変形するのを抑制する。
【解決手段】インナパネル(10)は、窓用開口(11)を有する樹脂製のパネル本体(40)と、パネル本体における上枠部(13)の左右両側の部分からピラー部(14)に沿ってインサートされた金属製のアッパレインフォースメント(50)とを含む。パネル本体は、アッパレインフォースメントの表面側を覆う表側樹脂層(41)と、アッパレインフォースメントの裏面側に設けられた複数の帯状樹脂部(43)とを有する。帯状樹脂部は、扁平な断面形状を有する帯状に延び、少なくとも両端で表側樹脂層と繋がり、アッパレインフォースメントをパネル本体から裏面側に一部露出させた状態でパネル本体に保持する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
上半部分に窓用開口(11)が形成され、アウタパネル(60)と組み合わされて車両用バックドア(1)を構成するインナパネルであって、
前記窓用開口(11)を有する樹脂製のパネル本体(40)と、
前記パネル本体(40)における前記窓用開口(11)の外周部分をなす窓枠部(12)のうち上枠部(13)の左右両側の部分からピラー部(14)に沿ってインサートされた金属製の補強パネル(50)と、を含んで構成され、
前記パネル本体(40)は、前記補強パネル(50)の表面側を覆う表側樹脂層(41)と、前記補強パネル(50)の裏面側に設けられた複数の帯状樹脂部(43)と、を有し、
前記複数の帯状樹脂部(43)はそれぞれ、扁平な断面形状を有する帯状に延び、厚さ方向における一方側の主面で前記補強パネル(50)の裏面に接し、少なくとも両端で前記表側樹脂層(41)と繋がり、
前記補強パネル(50)は、前記複数の帯状樹脂部(43)により前記パネル本体(40)に保持され、該パネル本体(40)から裏面側に一部露出する
ことを特徴とするインナパネル。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のインナパネルにおいて、
前記帯状樹脂部(43)としては、
前記窓枠部(12)の周方向に沿って延びる複数の第1帯状樹脂部(43A)と、
前記第1帯状樹脂部(43A)と交差する方向に延び、前記窓枠部(12)の周方向において互いに間隔をあけて位置する複数の第2帯状樹脂部(43B)と、が設けられ、
前記第1帯状樹脂部(43A)および前記第2帯状樹脂部(43B)は、一体に形成され、前記補強パネル(50)の裏面側をネット状に覆うネット部(45)を構成する
ことを特徴とするインナパネル。
【請求項3】
請求項2に記載のインナパネルにおいて、
前記補強パネル(50)の前記ピラー部(14)に位置する部分は、当該ピラー部(14)の長手方向に沿って延びると共に裏面側に開口した凹状部(54)を構成し、
前記第1帯状樹脂部(43A)は、前記凹状部(54)のコーナー部分(57)を覆う
ことを特徴とするインナパネル。
【請求項4】
請求項3に記載のインナパネルにおいて、
前記第1帯状樹脂部(43A)は、前記凹状部(54)のコーナー部分(57)に側面で接し、前記凹状部(54)の前記コーナー部分(57)に連続する一方の面に幅方向を対応させて広がる
ことを特徴とするインナパネル。
【請求項5】
請求項2に記載のインナパネルにおいて、
前記補強パネル(50)のうち前記第1帯状樹脂部(43A)と前記第2帯状樹脂部(43B)とが交差する部分に対応する部位には、貫通孔(59)が形成され、
前記ネット部(45)と前記表側樹脂層(41)とは、前記貫通孔(59)を介して繋がる
ことを特徴とするインナパネル。
【請求項6】
請求項1に記載のインナパネルにおいて、
前記帯状樹脂部(43)の裏面には、補強リブ(28)が設けられ、
前記補強リブ(28)は、前記パネル本体(40)における前記補強パネル(50)の外周の部分と繋がる
ことを特徴とするインナパネル。
【請求項7】
請求項1に記載のインナパネルにおいて、
前記帯状樹脂部(43)の幅は、15mm以下である
ことを特徴とするインナパネル。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のインナパネル(10)と、
前記インナパネル(10)と接合されてドア本体(5)をなすアウタパネル(60)と、を備える
ことを特徴とする車両用バックドア。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか1項に記載のインナパネル(10)を成形する方法であって、
前記補強パネル(50)を射出成形型(200)に対して裏面で接した状態にセットするセット工程と、
前記射出成形型(200)を型締めすることにより、前記射出成形型(200)の内部に、前記パネル本体(40)を成形するためのキャビティ(230)を、前記補強パネル(50)の周縁部分に対応する所定の境界部位(236)および該境界部位(236)の周辺において、前記補強パネル(50)の表側で連続するように形成する型締め工程と、
前記キャビティ(230)に溶融樹脂(R)を射出して充填した後に固化させることにより、前記補強パネル(50)と一体に前記パネル本体(40)を成形する射出成形工程と、を含み、
前記射出成形型(200)として、前記キャビティ(230)のうち前記補強パネル(50)が位置しない第1空間部(232)と前記補強パネル(50)が位置する第2空間部(234)とが前記境界部位(236)を介して位置し、前記第1空間部(232)に向けて開口する第1ゲート(G1)と、前記第2空間部(234)に向けて開口する第2ゲート(G2)と、を備える射出成形型(200)を用い、
前記射出成形工程では、前記第1ゲート(G1)から前記第1空間部(232)に射出した前記溶融樹脂(R)が前記境界部位(236)を経て前記第2空間部(234)に流れ込んでから前記第2ゲート(G2)より前記第2空間部(234)に前記溶融樹脂(R)を射出する
ことを特徴とするインナパネルの成形方法。
【請求項10】
請求項9に記載のインナパネルの成形方法において、
前記射出成形工程では、前記第1ゲート(G1)からの前記溶融樹脂(R)の射出を、前記第1ゲート(G1)から前記第1空間部(232)に射出した前記溶融樹脂(R)が前記境界部位(236)を経て前記第2空間部(234)に流れ込んだタイミングで停止させる
ことを特徴とするインナパネルの成形方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インナパネルおよび車両用バックドア、ならびにインナパネルの成形方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、車両用バックドアにおいて、樹脂製のインナパネルを用いることが知られている。インナパネルには、剛性を確保するために、鉄板などからなる金属製の補強パネルがインサートされる。このようなインナパネルは、インサート成形により成形される(例えば、特許文献1参照)。インサート成形では、射出成形型に対して補強パネルをキャビティ内に位置するようにセットし、その状態で型締めして形成されるキャビティに溶融樹脂を射出して、樹脂製のパネル本体を補強パネルと一体に成形する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-260724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両用バックドアでは、軽量化が求められる。このことから、インナパネルにインサートされる補強パネルについても、重量を軽減するために、比較的薄いことが好ましい。しかし、比較的薄い補強パネルを採用すると、インナパネルをインサート成形するときに、補強パネルが射出成形型のキャビティに射出された樹脂の圧力を受けて変形するおそれがある。そうなると、補強パネルが本来は露出すべきでない表面に露出したり、パネル本体をなす樹脂が部分的に厚くなることでパネル本体の表面にヒケが発生したりして、インナパネルの品質が低下する。
【0005】
本発明の目的は、車両用バックドアを構成するインナパネルにおいて、インサートされる補強パネルがパネル本体の成形時に変形するのを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明では、樹脂製のパネル本体にインサートされる金属製の補強パネルを複数の帯状樹脂部により裏面側で保持するようにした。
【0007】
具体的には、第1の発明は、インナパネルを対象とする。インナパネルは、上半部分に窓用開口が形成され、アウタパネルと組み合わされて車両用バックドアを構成するものである。第1の発明のインナパネルは、前記窓用開口を有する樹脂製のパネル本体と、前記パネル本体における前記窓用開口の外周部分をなす窓枠部のうち上枠部の左右両側の部分からピラー部に沿ってインサートされた金属製の補強パネルとを含んで構成される。
【0008】
前記パネル本体は、前記補強パネルの表面側を覆う表側樹脂層と、前記補強パネルの裏面側に設けられた複数の帯状樹脂部とを有する。前記複数の帯状樹脂部はそれぞれ、扁平な断面形状を有する帯状に延び、厚さ方向における一方側の主面で前記補強パネルの裏面に接し、少なくとも両端で前記表側樹脂層と繋がる。そして、前記補強パネルは、前記複数の帯状樹脂部により前記パネル本体に保持され、該パネル本体から裏面側に一部露出する。
【0009】
第2の発明は、第1の発明のインナパネルにおいて、前記帯状樹脂部として、前記窓枠部の周方向に沿って延びる複数の第1帯状樹脂部と、前記第1帯状樹脂部と交差する方向に延び、前記窓枠部の周方向において互いに間隔をあけて位置する複数の第2帯状樹脂部とが設けられる、インナパネルである。前記第1帯状樹脂部および前記第2帯状樹脂部は、一体に形成され、前記補強パネルの裏面側をネット状に覆うネット部を構成する。
【0010】
第3の発明は、第2の発明のインナパネルにおいて、前記補強パネルの前記ピラー部に位置する部分が、当該ピラー部の長手方向に沿って延びると共に裏面側に開口した凹状部を構成する、インナパネルである。そして、前記第1帯状樹脂部は、前記凹状部のコーナー部分を覆う。
(【0011】以降は省略されています)
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